「選挙」－実際の選挙運動を追ったドキュメンタリー風の映画

［２００７年７月８日］京都シネマ　

　まあ、だいたい想像はしていたが、「選挙」の実態はこんなものかと。

　立候補のいきさつ－公募で、住民でもなく政治に理解ある人でもなく、決まる。

　２時間の中で聴いた政策－皆無。ただ、自分の名前を連呼することと、「小泉改革を、川崎で実行する」ということだけ。

　どんな改革で、何がどう変わるのか！
　保育所、老人会の集まりに行っても、具体的施策は語れない。

　地盤と後援会－ややこしく全近代的で利己的な人間関係、そしてそこに資金の問題が絡む。

　ただ当選することが目的で、それを果たした暁に何が起こるか想像できる。自分が投下した資金をいかに回収するかに無関心でいられない仕組み。　

　奥さん（妻とは呼ばせず「カナイ」と呼ばせる）まで動員して、連呼また連呼、そして握手。
　それに、何となく「カンバってください。」と、応援してしまう市民。その結果を知ってか知らずか。

　この国の「民主主義」の一面が活写される。


　　「選挙－Ｃａｍｐａｉｇｎ」－公式サイト