この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

初めての宮古島-第3日目(伊良部島)と最終日

2024-08-30 15:05:10 | 国内旅行
                            【 下地島北端の「白鳥公園」の海岸 】

   【第3日目】 7月10日 am11時までプールですごす-(部屋で昼食)-12:30伊良部島へ-13:00牧山展望台
    -14:00シンビシ-14:20白鳥岬-15:00下地空港-15:40ホテルに戻る-(ラウンジでコーヒー)-
    再びプールで-17:00ホテルの食堂でビュッフェ・ディナー


 朝、日の出前に目を覚ます。6時10分頃、東の雲の間から朝日が顔を出す。日本列島の西のはずれにあるだけあって、日の出に時刻は標準時の明石や京都に比べればだいぶ遅い。地球儀を調べてみたら宮古島と京都とは経度で約10度の隔たりがあった。地球一周360°で24時間だから、経度10度では40分の時差があることになる。 【40分×36=1440分(=24時間)】 5時半に明石の海に登った太陽が、40分経ったその時、宮古島にあがって来たということだったのかと、地球の大きさに改めて感じ入る。
 暫く、太陽の動きと周辺の景色に慕っていた。

 7時半、昨日と同様に朝食はバイキング。並んでいるもの昨日と同じような物。
 ホテルを予約した時、食事は朝だけ付いていて、夕食は無かったが、3連泊すると夕食が1回おまけでついた。それと、朝食時に「スムージー」が1つサービスされるとあった。どんなものが付くのかと思っていたが、小さなカップにそれらしきモノがテーブルに運ばれたが、飲み物もデザートもフルーツもバイキングで好きなだけ持ってこれることを考えると、少しもお得感というか、ありがたいという気持ちはなかった。「なんじゃこれ!別になくてもいいじゃないか!」っていう感じ。ショボいサービスの例はまた後で挙げるとしよう。

                  

 朝食後、午前中は昨日同様、本を読みながらプールでくつろぐ。
 持ってきた本は20年前頃に読んだ奥村宏の『判断力』、1冊。機内と昨日で、もう半分以上読み返してしまった。
 この本は2004年に書かれたもので、バブル崩壊以降、日本経済がすっかりその成長を止め停滞してしまった原因を、為政者たちの無能力=判断力の無さにあるとしたもので、いわゆる哲学的な内容のものではない。最近《失われた30年》という言葉をよく聞くが、当時は《失われた10年》とか、その後《失われた20年》とか言われたものだ。本のページをめくって中身を見ると、今と全く状況が変わっていないのに驚く。登場人物が小泉首相から安倍晋三に代わっていることくらいで、他は何1つ代わっていない。
 この30年、ほとんど変わっていない主なものを挙げると

  【労働者の賃金】 【金利水準】
  【慢性的な財政赤字】 【赤字を補填するための国債の発行額の増大】(累積額はGDPの10倍以上に増大!)
  【生産力の停滞】
  【政府の汚職・金権体質】


 考えるだけでもうんざりする。昼ごはんの時間も近づいてきたので、プールサイドから引き上げる。

 部屋で昨日の残りの食べ物をかたずけて、伊良部島に向かう。
 
 「海の駅」を通り過ぎ、牧山展望台を探し走り回る。細い道が不規則に入り組んでいてなかなか目的地が見つからない。ようやく駐車場にたどり着き、展望台までの長い道を歩かされる。

    
                 【 牧山展望台 】

 建物は、渡り鳥の「サシバ」の姿をかたどったもので、他に何もない場所で不釣り合いに立派だった。

                               
                                       【 牧山展望台から伊良部大橋 】

 展望台は海から切り立った崖の上に立っているので、そこからの景色は絶景だ。

           

 次の目的地「シンビシ」に向かう。事前に観光地を探していたところ、たまたま目にした「海に落ちる階段」という文句にとらわれて、訪ねてみることに。見つからなかったらそれまでと思っていたところ、難なくその場所を見つける。

       
                           【 シンビシの海岸に降りる 】

              

 来てしまえば何ということはない。しかし海はきれいだ。次は、島の北端の「白鳥岬」に向かう。

                    

 宮古島の海岸は(海岸に限らずどこでも)サンゴ礁の風化した石灰岩質のゴツゴツした岩で地表が覆われている。よせばいいのに、海岸線近くまで下りて行った妻が、戻る道でバランスを失いコケて、手を突いたところ、ひざと手のひらを切ってしまった。
 下地島の西側にある「通り池」も訪ねる予定だったが、通れるはずだと思っていた下地空港北端の道が通じておらず、怪我の事もあるのでホテルに戻ることに。
 戻る途中、伊良部大橋に至る途中、猛烈な雨にあった。ワイパーを最速に動かしても視界が遮られるほどの雨だった。それが、10分もしないで大橋に差し掛かるころには雨はすっかり上がって青空がのぞく。そういえば、昨日も東平安名埼に行く途中も同じような雨に遭遇した。やはりここは亜熱帯で本州とは違うと実感。

 予定より早い時間にホテルに戻ったので、ホテル滞在中、限られた時間帯ではあるが、無料でラウンジが利用できるというので入ってみる。ケーキ付で飲み物のフリーという触れ込みで、席を案内されたまでは良かったが、よく見るとアルコール類は実費の表示。それと出されたケーキのショボいこと。無料招待でなく【来客誘導招待】ではないかと。コーヒー1杯だけ飲んでいそいそと退散してきた。

                   
                          【 しょぼいおまけのケーキ 】

 表に出ると、抽選コーナーで声をかけられる。ハワイ招待や豪華賞品が当たるという。どんな賞品かと思って尋ねたら「ヒルトンで使える2千円のクーポン」が当たります、というのであほらしく応募するのをやめた。ついでながら言えば、3連泊すると1回付いてくるという【無料・招待ディナー】というのも怪しいものだった。よくパンフレットを見ると、頭に「バイキング」の文字がある。特別招待でもなんでもなく、《通常の夕食バイキングに無料参加できる》というだけで、形式は朝食バイキングと同じスタイルである。アルコールも実費で、《期待した方が間違い》といえばそれまでだが、なんでそんな姑息な商売をするのか、【名門ホテル】の名が泣くのではと思われた。(身の程知らずのホテルを取ったと言われればそうかもしれない。しかし、いつだったか1回だけ行った『上高地帝国ホテル』の上質のサービスを、つい思い出された。)

              
                   【 ビールは大瓶でなく小瓶!】 

 その招待ディナーに最後の夕食で利用する。アルコールはもちろん有料だが注文する。大瓶でなく小瓶だから二人で飲んだらコップ1杯ずつである。物足りないが我慢するしかない。

                               
                                        【 ディーナーといってもバイキング 】

 あまり変わり映えのしないメニューをテーブルに数回運び、さっさと終えて部屋で持参のアルコールを傾ける。

  ********************************************

 【第4日目】 7月11日(最終日)am10:30時までプールですごす-11:00チェック・アウト-12:00レンタカー返却
    -12:00で軽食と買い物-13:40宮古島空港離陸-16:00関西空港着-17:40空港バスで-18:30八条口着-
    地下鉄に乗った後、忘れ物に気づく-19:30忘れ物回収-20:30自宅着


 最終日は、自宅に帰るのが遅いとつらいので、帰りの飛行機は早い時間で確保していた。出発までのわずかな時間、けがでプールに入れない妻を置いて、一人で最後のひと時を楽しんでから名残惜しくプールを後にする。

          
                【 なんと、プールサイドの浜辺ではエンジン付きのパラグライダーが飛んでいた! 乗りたかったが 】

 土産も何も買っていなかったので11時にホテルをチェックアウトした後は空港に向かう。給油をしレンタカーを無事返却して空港に送ってもらう。市内で土産物屋を探したが、そのような店は見つからず、空港で買うしかなかった。両腕に土産を抱え飛行機に乗り込む。席はばらばらだった。
 ほぼ予定通り関西国際空港に到着する。30分に1本の空港バスが発車した直後だったので大分待たされる。それでも8時前には家に着けそうで安堵する。
 バッグを抱え階段を降り、地下鉄に乗り込んだ後、何か荷物が足りないような感じがした。
 『お土産の荷物は?』
 大きなスーツケースを私が持ち、それぞれがデイバッグを背負い、土産袋は妻が持っているはずだったが、それがない。とっさにバス会社に電話をする。運よく乗ってきたバスの運転手と連絡が取れ、それらしき荷物がバスに残されていることが確認できて、大急ぎで八条口に向かう。そのバスと運転手は、「30分後に折り返し空港に向かうので、それまでに乗り場に来たら荷物を渡せる」と言っていた。5分前に乗り場に戻り、何度も礼を言いながら荷物を受け取る。
 とんだ旅行の最後だった。

 「せっかくだけど、今度の旅行のお土産はないの!」という事態は免れた。

  

                

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