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【 2024年3月30日 】 岐阜城へ
思いたったのは前日。翌日の天気予報は久しぶりの〖晴〗。ずっと家に籠りっぱなしの生活が続いたので、たまには同じく家にくすぶっている妻とそろって外出しようと、思いたつ。何処にしようかと考えて、前々から一度行こうと思っていた《岐阜行き》に決める。《岐阜城に登ってみよう》と。
朝6時半、大急ぎで身支度を整えて、7時過ぎ自宅を出る。空は快晴。
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【 暖かな日差しのもと、賀茂川を渡り、いざ京都駅へ 】 【 北大路ビブレー今は「イオンモール」-前 】
加茂川は朝日を浴びて、いつもと同じように美しい。橋を渡り、徒歩で北大路まで行く。
京都駅に出て、青春18切符を買って、前日夜に調べておいた米原行きの新快速に乗り込む。通勤時間と重なって混んでいたが大津を過ぎると座席が空き、座ることができた。米原までおよそ1時間で到着。15分ほど待って豊橋行きに乗り込む。始発だから楽に座れた。 >
【 米原駅で乗り換え 】
関ヶ原を通りすぎ大垣を超え、広々とした濃尾平野に出て暫くすると、10時過ぎに岐阜に到着。岐阜駅に降り立つのは初めてだ。いつも新幹線で行き来するから、駅に寄ること自体、それこそ中高生以来、50年以上ないか。
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【 岐阜駅前 】
新しく整備されたのか、駅前はモダンな作りになっていて広々している。それに、京都と違って観光地めいていなくて、割と静かである。観光客向けの案内が少なく、目的地に行く方法やバス停が分からず、時間を食ってしまった。ようやく案内人を見つけ、バスに乗り込む。
岐阜公園前でバスを降りる。正面には金華山が立ちはだかっている。
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【 岐阜公園から金華山の岐阜城を見上げる 】
案内板を見ると、岐阜大仏のある「正伝寺」が近そうなのでロープウェイ乗り場とは反対方向になるが、先に寄ってみることにする。
>
【 まずは岐阜大仏のある正伝寺へ 】
正直あまり期待していなかったが、行ってみれば、ここの大仏は「奈良東大寺の大仏」や「鎌倉の露座の大仏」と並んで、日本の三大大仏の1つに数えられているそうで、堂内に入って見ると、その迫力に圧倒される。
それにびっくりしたのは、銅などの金属製ではなく、竹細工で組んだ籠状のものを粘土で覆い、その上に漆を塗り、金箔を施してあるというから更に驚きである。
正面から見ると、覆いかぶさるように像が迫ってきて圧倒される。それでもやさしい表情をしている。
展示してある内部の構造図を見ると、像の真ん中に《心柱》のような支えの大きな柱が通っていて、中は空洞である。そして光背を含め、上半身が折れ曲がるように前にせり出しているから、正面から居ると、迫ってくるように圧倒されるのだった。
もうひとつ、驚いたのは、華奢な様子の建物の外観に反して、建物の構造が思った以上にしっかりしているということだ。明治24年の「濃尾地震」で多くの家屋・建物が倒壊した中で、この大仏殿は倒壊せず無傷だったことの記事が紹介されていた。
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【 濃尾地震の際の様子を伝える新聞記事 】
【 正伝寺の大仏 】 
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【 500羅漢像 】
驚きの連続の「正伝寺大仏殿」を後にロープウェイ乗り場に向かう。
ロープウェイ乗り場の待ち行列を見て、歩いて登って行こうとも思ったが、そのつもりで来ていないし、待ち時間よりも多くの時間もかかりそうなので止め、安易な道を選ぶ。
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【 ロープウェイで金華山山頂へ 】
頂上駅についても、天守閣のある所まで更に坂を結構登らねばならなかった事を考えると、ロープウェイで来てよかったと胸を撫で折ろす。それにしても、杖をついてゆっくり足を運ぶ自分たちより更に年配の人を見ると感心する。
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【 岐阜城のお出迎え 】 【 堂々、崖の頂に建つ岐阜城 】
喘ぎあえぎようやく天守閣の見えるところまでたどり着く。よくもまあ、こんなところに城を築いたものだことと感心する。近くのベンチでサンドイッチとおにぎりの昼食を取る。
おにぎりを頬張りながら「どうせ再建された偽物の城だから、中に入っても大したことないのでは」と思う一方、せっかくここまで来てそのまま帰るのもどうかとどうかと考え、200円というお手ごろな入場料に誘われて登城することに。中は近代的なビルの作りで展示物も悪くはないが「普通」。
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【 城の内部の様子 】 【 信長の鎧 】
階段を2階、3階と登って最上階に出ると、その景色に圧倒された。360度、遮るものがない切り立った崖の上からの絶景だ。
『ここに居たら、天下を取った気になる!』こと請け合い。
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【 南方面 】
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【 長良川 】 【 北方面 】
【 北アルプス方面 】 【 東方面 】
天守閣の最上階の展望台を3回まわって景色を楽しみ、信長の気分を充分味わって、城を降りる。
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【 岐阜城を後に 】
再びロープウェイ乗り場で2~30分待たされた後、公園を横切り、最後にもう一つ行きたいと思っていた「川原町」に向かう。
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【 下に降りて、岐阜城を振り返る 】
帰りの電車の時刻を気にしながら古い建物が並んだ道を進む。多少時間がありそうなので、由緒ある建物の前でどうしようかと立ち止まる。コーヒーが飲めるということなので中に入る。
【 川原町・茶房「かわはらや」 】
入り口から「ウナギの寝床」のような長い通路を通って案内された席は、蔵を改装した建物の2階の席。
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コーヒーの味はもうひとつだったが、なかなか風情がある。
【 蔵の中の2階の喫茶席 】
時計を見れば16時17分発の電車まで30分を切っていた。急いでバス停に向かう。
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【 川原町をあとに 】
5分前に駅に着き、どうにか間に合った。
琵琶湖線から-京都に戻る
京都に6時半前に到着。大人の遠足、無事終了。急に思い立った小旅行にしては満足できる旅だった。
思いたったのは前日。翌日の天気予報は久しぶりの〖晴〗。ずっと家に籠りっぱなしの生活が続いたので、たまには同じく家にくすぶっている妻とそろって外出しようと、思いたつ。何処にしようかと考えて、前々から一度行こうと思っていた《岐阜行き》に決める。《岐阜城に登ってみよう》と。
朝6時半、大急ぎで身支度を整えて、7時過ぎ自宅を出る。空は快晴。
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【 暖かな日差しのもと、賀茂川を渡り、いざ京都駅へ 】 【 北大路ビブレー今は「イオンモール」-前 】
加茂川は朝日を浴びて、いつもと同じように美しい。橋を渡り、徒歩で北大路まで行く。
京都駅に出て、青春18切符を買って、前日夜に調べておいた米原行きの新快速に乗り込む。通勤時間と重なって混んでいたが大津を過ぎると座席が空き、座ることができた。米原までおよそ1時間で到着。15分ほど待って豊橋行きに乗り込む。始発だから楽に座れた。 >
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【 米原駅で乗り換え 】
関ヶ原を通りすぎ大垣を超え、広々とした濃尾平野に出て暫くすると、10時過ぎに岐阜に到着。岐阜駅に降り立つのは初めてだ。いつも新幹線で行き来するから、駅に寄ること自体、それこそ中高生以来、50年以上ないか。
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【 岐阜駅前 】
新しく整備されたのか、駅前はモダンな作りになっていて広々している。それに、京都と違って観光地めいていなくて、割と静かである。観光客向けの案内が少なく、目的地に行く方法やバス停が分からず、時間を食ってしまった。ようやく案内人を見つけ、バスに乗り込む。
岐阜公園前でバスを降りる。正面には金華山が立ちはだかっている。
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【 岐阜公園から金華山の岐阜城を見上げる 】
案内板を見ると、岐阜大仏のある「正伝寺」が近そうなのでロープウェイ乗り場とは反対方向になるが、先に寄ってみることにする。
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【 まずは岐阜大仏のある正伝寺へ 】
正直あまり期待していなかったが、行ってみれば、ここの大仏は「奈良東大寺の大仏」や「鎌倉の露座の大仏」と並んで、日本の三大大仏の1つに数えられているそうで、堂内に入って見ると、その迫力に圧倒される。
それにびっくりしたのは、銅などの金属製ではなく、竹細工で組んだ籠状のものを粘土で覆い、その上に漆を塗り、金箔を施してあるというから更に驚きである。
正面から見ると、覆いかぶさるように像が迫ってきて圧倒される。それでもやさしい表情をしている。
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展示してある内部の構造図を見ると、像の真ん中に《心柱》のような支えの大きな柱が通っていて、中は空洞である。そして光背を含め、上半身が折れ曲がるように前にせり出しているから、正面から居ると、迫ってくるように圧倒されるのだった。
もうひとつ、驚いたのは、華奢な様子の建物の外観に反して、建物の構造が思った以上にしっかりしているということだ。明治24年の「濃尾地震」で多くの家屋・建物が倒壊した中で、この大仏殿は倒壊せず無傷だったことの記事が紹介されていた。
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【 濃尾地震の際の様子を伝える新聞記事 】
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【 500羅漢像 】
驚きの連続の「正伝寺大仏殿」を後にロープウェイ乗り場に向かう。
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ロープウェイ乗り場の待ち行列を見て、歩いて登って行こうとも思ったが、そのつもりで来ていないし、待ち時間よりも多くの時間もかかりそうなので止め、安易な道を選ぶ。
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【 ロープウェイで金華山山頂へ 】
頂上駅についても、天守閣のある所まで更に坂を結構登らねばならなかった事を考えると、ロープウェイで来てよかったと胸を撫で折ろす。それにしても、杖をついてゆっくり足を運ぶ自分たちより更に年配の人を見ると感心する。
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【 岐阜城のお出迎え 】 【 堂々、崖の頂に建つ岐阜城 】
喘ぎあえぎようやく天守閣の見えるところまでたどり着く。よくもまあ、こんなところに城を築いたものだことと感心する。近くのベンチでサンドイッチとおにぎりの昼食を取る。
おにぎりを頬張りながら「どうせ再建された偽物の城だから、中に入っても大したことないのでは」と思う一方、せっかくここまで来てそのまま帰るのもどうかとどうかと考え、200円というお手ごろな入場料に誘われて登城することに。中は近代的なビルの作りで展示物も悪くはないが「普通」。
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【 城の内部の様子 】 【 信長の鎧 】
階段を2階、3階と登って最上階に出ると、その景色に圧倒された。360度、遮るものがない切り立った崖の上からの絶景だ。
『ここに居たら、天下を取った気になる!』こと請け合い。
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【 南方面 】
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【 長良川 】 【 北方面 】
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【 北アルプス方面 】 【 東方面 】
天守閣の最上階の展望台を3回まわって景色を楽しみ、信長の気分を充分味わって、城を降りる。
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【 岐阜城を後に 】
再びロープウェイ乗り場で2~30分待たされた後、公園を横切り、最後にもう一つ行きたいと思っていた「川原町」に向かう。
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【 下に降りて、岐阜城を振り返る 】
帰りの電車の時刻を気にしながら古い建物が並んだ道を進む。多少時間がありそうなので、由緒ある建物の前でどうしようかと立ち止まる。コーヒーが飲めるということなので中に入る。
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【 川原町・茶房「かわはらや」 】
入り口から「ウナギの寝床」のような長い通路を通って案内された席は、蔵を改装した建物の2階の席。
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コーヒーの味はもうひとつだったが、なかなか風情がある。
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【 蔵の中の2階の喫茶席 】
時計を見れば16時17分発の電車まで30分を切っていた。急いでバス停に向かう。
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【 川原町をあとに 】
5分前に駅に着き、どうにか間に合った。
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琵琶湖線から-京都に戻る
京都に6時半前に到着。大人の遠足、無事終了。急に思い立った小旅行にしては満足できる旅だった。