枯れてなほ皿に余生の風船蔓
地球温暖化で枯れ損ねた風船蔓が軒先にぶら下がっていた。
残暑が厳しかった今年、朝顔の後を引き継いで簾になってくれた残骸だった。
掌に載せると転がりながら”カサこそ”と中実が哭いた。
割れ残りの愛用の皿を余生の場所にしてやった。
今の姿で延命を決め込んでいるようだ。
枯れてなほ皿に余生の風船蔓
地球温暖化で枯れ損ねた風船蔓が軒先にぶら下がっていた。
残暑が厳しかった今年、朝顔の後を引き継いで簾になってくれた残骸だった。
掌に載せると転がりながら”カサこそ”と中実が哭いた。
割れ残りの愛用の皿を余生の場所にしてやった。
今の姿で延命を決め込んでいるようだ。