そうすけ漫録

そうすけの一日の型録です。

嫌われ松子の一生

2006年06月05日 | か行
Yシャツをクリーニングに出す。
その店は街にある取次店である。店内は所狭しと洗濯物が置いてあった。衣替えで忙しい時期なのだろう。
「いらっしゃい」女はだるそうに顔をあげる。
年のころなら三十七、八。ショートヘヤーに瞳が大きな女であった。

今村昌平監督の映画に出てくるような女。
なぜ、この女が洗濯物の取次ぎをしているのだろうか。

「嫌われ松子の一生」をシネコンで観る。
あのすえた匂いが漂う映画館はどこへいってしまったのか。今となっては夢のあとである。歴史が繰り返す名言「今の若者にはわかるまい」
昔は試写会に憧れた。きれいで、必ず座れて、無料。
それがほぼ現実になっている。シネコンとは試写会場だ。
客層は若い人たちがほとんどであった。

まずは、片平なぎさには笑ってしまう。もっとみたかった。
松子がかつての教え子と再会するシーンがよかった。松子の表情が素敵だった。

エンドロールを眺めながら、なにか気持が不完全燃焼。泣かしてくれるのか?笑わしてくれるのか?松子があまりにも自意識過剰でさびしがりやであることはわかった。だけど、あの死に方には不満。原作を読まなくてはわからないが・・・。
ラストはオールザットジャズのようにしてほしかったな。

このもやもや感が言葉にできない。この引っ掛かりがあるだけでも問題作なのかもね。「嫌われ松子の一生」は「嫌われていると思い込んでいる松子の一生」すべての悲劇はここから始まる。でも死んでから家族と和解したって遅いよ。ナルシストは死ななきゃ治らない、ってか。

松子のような人はたくさんいる。
人生を転落するか、螺旋状に上昇するか。それは紙一重の違いだ。
その紙束が皮表紙の本となるか、なぐり書きしたメモ用紙が風に舞うか。
2時間のドキュメントTVになるか、ワイドショーの20分弱の犯罪報道となるか。
果たして松子はムービーとなったのです。

やはり原作を読もう。

帰りにTUTAYAに寄って今村昌平監督作品「にっぽん昆虫記」を探す。ないよなぁ。その代わりに藤田敏八監督{八月の濡れた砂}を発見した。我が生涯ベスト10に入る一品だ。これが観られるとは、うれしい。

クリーニング店をのぞく。
店はシャッターがおりている。
それには張り紙がしてあった。

<忌中につき、しばらく休みます>


なぜ、もやもやしたか、わかりました。
音楽シーンがほとんど聞き取れなかった。
それは機械的な意味ではありません。そうすけの能力の問題です。
集中力の欠如。唄のシーンで脳が休んでいたようだ。
唄に重要なメッセージがあったんだよ、たぶん。
 
原作を読むぞ。



⇒平成18年6月5日(月)

2006年06月05日 | 定点観察
4:50起床。二日酔い。晴れ。室温20℃、湿度63%。
血圧は、140 90心拍数62 体重は、62.9kg 体脂肪18.8%。
朝食は、ごみだしのついでに、コンビニでおにぎりを購入。最近は梅ばかりだ。目玉焼き わかめスープ(即席)。
昼食は、カレーピラフ いか煮 おしんこう(きゅうり)。
間食は、せんべい。

ランニングを33分した。
 
夕食は、お茶ハイ かきピー とりスペアリブ焼 お新香(胡瓜) ポップコーン。
22:30ダウン。