「Yakkoだより」

お菓子のこと、わんこのこと、おいしいもの、そして今日のハッピーを書き綴ります。

経験に無駄なし

2014-04-15 18:45:53 | 今日のできごと
今日の出来事。

朝から、母の通院に付き添い、

終わってから、土佐ロイヤルホテルでランチをしました。

高層にあり太平洋を見渡せる広々とした店内。

お客さんは3組ほど。

私の後ろには、お年寄りの女性が、おしゃべりしながら食事をしていました。

そのおばあさんが、帰り際、座敷から靴を履き降りようとした時、横転。

2段ほどあった段差を踏み外したようです。

そのまま、「痛い、痛い、痛い!」と、うずくまったまま唸っています。

振り返った私は、すぐに駆けつけ、

様子を見ると、顔は苦痛にゆがんでいるし、痛い痛いと言うばかり。

ただ事ではないな、という状況。

「救急車を。救急車を呼んでください」と、お店の人に告げ、倒れているおばあさん(84歳と後で知りました)に話しかけました。

「どこが痛いですか?」

右胸を押さえ、「痛い、痛い、痛い」と、呻くのみ。

顔は、しかめたまま、目も開けず。

「名前は言えますか?」

「深呼吸をしてください」

「息を吸ってください」

「他に痛いところはないですか?」

そう私が話しかけているところに、連れの方らしい男性が来て、抱き起こそうとしたので、

「起こさないでください。このまま救急車が来るまで寝かせておいてください」と、言いました。

すると、今度は、痛いと言っている右胸をさすり始めたので、

「骨折しているかもしれないので、さすらないでください」と、言いました。

意識もあるし、頭は打ってないし、返事に答えるので、たぶん、右肋骨か肩のあたりの骨折かも。

かなりの痛がりようだったから。

でも、連れの男性は、おばあさんの指が動くからと、

「指が動いているから、骨折はしてない」と、断定。

内心、「骨折してても、指は動きますけど」と、ツッコミを入れてしまいました。

ほどなくして、救急隊の方が到着し、無事、病院に向かわれました。

たいした怪我でなければ良いですけど。


今日の経験から、学んだこと。

4回も骨折した私は、やはり普通の人より経験値が高いという、

喜んでいいのか、呆れていいのかわからない知識を持っているということ。

勉強したわけじゃないけど、すぐに「意識があるか?」とか、「名前が言えるか?」とか、

「どこが痛いか?首は大丈夫か?腰椎は大丈夫か?呼吸はできているか?」と、

咄嗟に考えてしまうこと。

それと、骨折の痛みはかなり理解できること。

転倒した時の衝撃とか、全身の打撲の度合いとか、想像がついてしまうこと。

なんか、笑い話みたいですけど、私の怪我の経験も役に立つことがあるのだなと思ったことでした。

お店の方には、たいへん感謝され、何度もお礼を言われ、

食後のコーヒーをサービスしていただきました。

本当に、あのおばあさん、早く元気になってくれたらいいなと思います。

その方は母と同い年(84)でした。

ちなみに、その騒動の中、母はひとりで、美味しい美味しいと食事しておりました。(笑)

「ヤスコさんが、ちゃんとやってくれてたから、私の出番はないと思ってね」と、

あくまでも、マイペースな母でした。