1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 C.サインツ ルノー
6位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
7位 F.アロンソ マクラーレン・ルノー
8位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
9位 S.バンドーン マクラーレン・ルノー
10位 B.ハートレー トロロッソ・ホンダ
アゼルバイジャンGPです。ポールはベッテル。以下ハミルトン、ボッタス、リチャルド、フェルスタッペン、ライコネン、オコン、ペレスと続きます。6番グリッドまではトップ3が占めており、その次にフォースインディアの面々が続くという布陣。最近はハースやトロロッソの活躍で影の薄かったフォースインディアですが、久々に彼らよりも前のグリッドです。今回も、このグリッドを象徴する様なレースが展開されることになります。スタートはベッテルのダッシュが良くポールショット。以下大きな混乱は無く各マシン1コーナーを通過していきます。ターン2ではシロトキンがペレスに接触、そのあおりでペレスがオコンに追突してフロントウイングを破損。破片が大きく吹き飛びました。ターン3手前ではアロンソとシロトキン、サインツの3台が横に並びます。真ん中にいたシロトキン、ヤバいと思ったのか少し下がりますが既に時遅し。右側のサインツと接触。そのあおりで左側のアロンソとも接触。シロトキンは左フロントがイカれてリタイア。アロンソも右フロントがイカれますが、ど根性でピットまで戻りウイングとタイヤを交換してレースに復帰です。尚、シロトキンは2度の接触の過度を問われて、次戦スペインGPで3グリッド降格のペナルティとなっております。最初の接触はともかく、2回目の接触は不可抗力という状況だったので少し気の毒な感じもしますが。さて、続く3コーナーではインに潜り込もうとしたライコネンとオコンが接触。派手に破片が飛び散り弾き飛ばされたオコンはウォールに張り付きリタイア。一方のライコネンはそのまま走行を続けます。ここでセーフティーカーの導入です。6周目にレース再開。先頭からベッテル、ハミルトン、ボッタス、リチャルド、フェルスタッペン、サインツのオーダーとなります。再開直後、フェルスタッペンがリチャルドのインを突いてオーバーテイク。そのあおりで加速が鈍ったリチャルドはサインツにもオーバーテイクされポジションを2つ落とします。このバトルは、更なるレッドブルのチームメイト同士の死闘へと続く予兆にしか過ぎないことを、2人は想像もしていなかったでしょう。12周目、リチャルドがターン1でタイヤスモークを上げつつフェルスタッペンのインに潜り込みます。その際にイン側のウォールに軽くヒットしたのか、挙動が不安定になり立ち上がりでフェルスタッペンとタイヤ同士を接触させています。接触したタイヤから派手に煙を出していました。そしてこの2台、次のストレートでもサイドバイサイドで走行を続け、次のターン2でようやくオーバーテイクしています。観ていてヒヤヒヤしますね(汗)。27周目、リチャルドが再びフェルスタッペンに仕掛けます。ターン1でアウト側から大外捲りしたリチャルド。立ち上がりでイン側をブロックしつつ立ち上がりますが、フェルスタッペンは譲らず。イン側に寄ってくるリチャルドをものともせずマシンをねじ込みターン2に侵入、ポジションは変わりません。35周目、またもリチャルドはターン1でアウト側から仕掛けます。イン側のブロックラインを守るフェルスタッペンをアウト側から豪快にオーバーテイク。タイヤスモークを上げたものの、今回は綺麗に決まりそのままフェルスタッペンを引き離していきます。38周目、リチャルドはタイヤ交換の為ピットイン。順位が変わり、再びフェルスタッペンが先行します。そして運命の40周目。リチャルドは1コーナーでまたも(もう何回目?)フェルスタッペンにアタック。DRSを使い一気に背後に迫るリチャルド。この勢いで飛び込むのはリチャルドの得意のパターン。アウト側にラインを移動しますが、フェルスタッペンが同じくアウト側にラインを移動させる素振りを見せたためイン側に移動します。そして、リチャルドの動きを察知したのか、フェルスタッペンが再びイン側にラインを移動させました。DRSで加速していたこともあり、これに反応しきれなかったリチャルド、挙動を乱してフェルスタッペンのリアに追突です。滑りながらランオフエリアに飛び込んでくる2台のマシン。熱いチームメイトバトルは、同士討ちという最悪の結果で幕を閉じました。この様子を一部始終モニターで観ていたエイドリアン・ニューウェイ(技術部門の責任者)はそそくさと立ち去ってしまい、クリスチャン・ホーナー(チーム代表)は渋い表情のまま身動きひとつしません。これはどうみても、フェルスタッペンの方に過失がありますね。ラインを2回移動させてますから。まるで、サッカーのフェイントの様なもので、DRSで一気に加速しているリチャルドが反応しきれなかったのも無理からぬことでしょう。相手はチームメイトなのですから、ここは意地を張って無理なブロックをすべきではありませんでしたね。さて、このクラッシュでセーフティーカーの導入です。このタイミングでピットインしたボッタスがベッテルの前でコースに復帰し首位をキープ。さて、6番手を走行していたグロジャン。スロー走行中に蛇行してタイヤを温めようとしていたのですが、コントロールを失って壁に激突!”NOOO!”と叫ぶグロジャン。凡ミスを犯した自分の不甲斐無さに怒りを感じたのか、ピットに戻った後、グローブを思いっきり床に叩きつけていました。近くにいたスタッフが少しビビッています(汗)。さて、再スタート後の48周目のターン1、ベッテルが首位を奪還すべく、タイヤスモークを上げながらボッタスのインに飛び込みます。しかし、明らかにオーバースピードで大きくアウト側に膨らんでしまいました。その隙にハミルトンとライコネンに先行され4位にポジションダウン。こんなことならアタックしなかった方が良かったんじゃね?と普通の人は思うところでしょうが、自分はそうは思いません。このベッテルの動きはむしろ称賛すべきですね。隙があれば、というかイケそうだったら獲りに行く。この攻撃性ですよ。逆に、この攻撃性が無いんだったらレーシングドライバーなんか辞めて、TVのレポーターでもやってる方がいいですね、マジで。その意味で、このベッテルのアタックは素晴らしいものだったと思います。場も盛り上がりましたしね(そこか!)。49周目、メインストレート上で先頭を走っていたボッタスのリアタイヤが突如バースト。みるみるスピードダウンしていきます。その直前にデブリを拾う様子をカメラが捉えていました。場所も悪かったですね。ピットのから入口から最も遠い場所でバーストしています。これでは戻れたとしても大幅にタイムロス。この様子をみていたトト・ヴォルフが頭を抱え込んでしまいました。久々のメルセデスのワンツーフィニッシュが目前だっただけに、無理からぬことでしょう。結果、2番手を走行していたハミルトンがトップチェッカー。久々の勝利でランキングトップに返り咲きです。とはいえ、完全復活という感じではないので、本人としても微妙なところでしょう。2位はライコネン。オープニングラップの接触で派手にパーツを撒き散らしていましたが、それをものともせずポディウムゲットです。そして、3位は”チェコ”(ペレスのニックネーム)が入りました。ペレスも序盤の接触でパーツを吹き飛ばしています。久々のポディウムに無線で喜びを爆発させるペレス。”信じられないよ、みんな!もう一度結果を残すことができた!これは偶然なんかじゃない!ありがとう、みんな!”(かなり自信の無い訳)。昨シーズンはポディウムが無く、今シーズンに入ってからはハースやトロロッソ、ルノーに圧され気味だったので喜びもひとしおでしょう。”ONCE AGAIN”と何度もシャウトしていたことからも、そのことが伺えますね。さて、最初から最後まで波乱続きの”CRAZY”な、本当に”CRAZY”なレースが終わりました。序盤に起こった複数の接触事故、長時間に亘るレッドブルのチームメイトバトル、終盤、先頭を走っていたボッタスの突如のリタイア、そしてポディウムに上がった3人のうち、ハミルトンだけが無傷だったというのがそれを象徴していますね。ハミルトンがランキングトップに返り咲き、これから各チーム共、マシンのアップデートも進むでしょうから、ここがシーズンの新たなスタートといってよいでしょう。ますます混迷の度を深めてきた今シーズン、今後の展開に要注目です。
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 C.サインツ ルノー
6位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
7位 F.アロンソ マクラーレン・ルノー
8位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
9位 S.バンドーン マクラーレン・ルノー
10位 B.ハートレー トロロッソ・ホンダ
アゼルバイジャンGPです。ポールはベッテル。以下ハミルトン、ボッタス、リチャルド、フェルスタッペン、ライコネン、オコン、ペレスと続きます。6番グリッドまではトップ3が占めており、その次にフォースインディアの面々が続くという布陣。最近はハースやトロロッソの活躍で影の薄かったフォースインディアですが、久々に彼らよりも前のグリッドです。今回も、このグリッドを象徴する様なレースが展開されることになります。スタートはベッテルのダッシュが良くポールショット。以下大きな混乱は無く各マシン1コーナーを通過していきます。ターン2ではシロトキンがペレスに接触、そのあおりでペレスがオコンに追突してフロントウイングを破損。破片が大きく吹き飛びました。ターン3手前ではアロンソとシロトキン、サインツの3台が横に並びます。真ん中にいたシロトキン、ヤバいと思ったのか少し下がりますが既に時遅し。右側のサインツと接触。そのあおりで左側のアロンソとも接触。シロトキンは左フロントがイカれてリタイア。アロンソも右フロントがイカれますが、ど根性でピットまで戻りウイングとタイヤを交換してレースに復帰です。尚、シロトキンは2度の接触の過度を問われて、次戦スペインGPで3グリッド降格のペナルティとなっております。最初の接触はともかく、2回目の接触は不可抗力という状況だったので少し気の毒な感じもしますが。さて、続く3コーナーではインに潜り込もうとしたライコネンとオコンが接触。派手に破片が飛び散り弾き飛ばされたオコンはウォールに張り付きリタイア。一方のライコネンはそのまま走行を続けます。ここでセーフティーカーの導入です。6周目にレース再開。先頭からベッテル、ハミルトン、ボッタス、リチャルド、フェルスタッペン、サインツのオーダーとなります。再開直後、フェルスタッペンがリチャルドのインを突いてオーバーテイク。そのあおりで加速が鈍ったリチャルドはサインツにもオーバーテイクされポジションを2つ落とします。このバトルは、更なるレッドブルのチームメイト同士の死闘へと続く予兆にしか過ぎないことを、2人は想像もしていなかったでしょう。12周目、リチャルドがターン1でタイヤスモークを上げつつフェルスタッペンのインに潜り込みます。その際にイン側のウォールに軽くヒットしたのか、挙動が不安定になり立ち上がりでフェルスタッペンとタイヤ同士を接触させています。接触したタイヤから派手に煙を出していました。そしてこの2台、次のストレートでもサイドバイサイドで走行を続け、次のターン2でようやくオーバーテイクしています。観ていてヒヤヒヤしますね(汗)。27周目、リチャルドが再びフェルスタッペンに仕掛けます。ターン1でアウト側から大外捲りしたリチャルド。立ち上がりでイン側をブロックしつつ立ち上がりますが、フェルスタッペンは譲らず。イン側に寄ってくるリチャルドをものともせずマシンをねじ込みターン2に侵入、ポジションは変わりません。35周目、またもリチャルドはターン1でアウト側から仕掛けます。イン側のブロックラインを守るフェルスタッペンをアウト側から豪快にオーバーテイク。タイヤスモークを上げたものの、今回は綺麗に決まりそのままフェルスタッペンを引き離していきます。38周目、リチャルドはタイヤ交換の為ピットイン。順位が変わり、再びフェルスタッペンが先行します。そして運命の40周目。リチャルドは1コーナーでまたも(もう何回目?)フェルスタッペンにアタック。DRSを使い一気に背後に迫るリチャルド。この勢いで飛び込むのはリチャルドの得意のパターン。アウト側にラインを移動しますが、フェルスタッペンが同じくアウト側にラインを移動させる素振りを見せたためイン側に移動します。そして、リチャルドの動きを察知したのか、フェルスタッペンが再びイン側にラインを移動させました。DRSで加速していたこともあり、これに反応しきれなかったリチャルド、挙動を乱してフェルスタッペンのリアに追突です。滑りながらランオフエリアに飛び込んでくる2台のマシン。熱いチームメイトバトルは、同士討ちという最悪の結果で幕を閉じました。この様子を一部始終モニターで観ていたエイドリアン・ニューウェイ(技術部門の責任者)はそそくさと立ち去ってしまい、クリスチャン・ホーナー(チーム代表)は渋い表情のまま身動きひとつしません。これはどうみても、フェルスタッペンの方に過失がありますね。ラインを2回移動させてますから。まるで、サッカーのフェイントの様なもので、DRSで一気に加速しているリチャルドが反応しきれなかったのも無理からぬことでしょう。相手はチームメイトなのですから、ここは意地を張って無理なブロックをすべきではありませんでしたね。さて、このクラッシュでセーフティーカーの導入です。このタイミングでピットインしたボッタスがベッテルの前でコースに復帰し首位をキープ。さて、6番手を走行していたグロジャン。スロー走行中に蛇行してタイヤを温めようとしていたのですが、コントロールを失って壁に激突!”NOOO!”と叫ぶグロジャン。凡ミスを犯した自分の不甲斐無さに怒りを感じたのか、ピットに戻った後、グローブを思いっきり床に叩きつけていました。近くにいたスタッフが少しビビッています(汗)。さて、再スタート後の48周目のターン1、ベッテルが首位を奪還すべく、タイヤスモークを上げながらボッタスのインに飛び込みます。しかし、明らかにオーバースピードで大きくアウト側に膨らんでしまいました。その隙にハミルトンとライコネンに先行され4位にポジションダウン。こんなことならアタックしなかった方が良かったんじゃね?と普通の人は思うところでしょうが、自分はそうは思いません。このベッテルの動きはむしろ称賛すべきですね。隙があれば、というかイケそうだったら獲りに行く。この攻撃性ですよ。逆に、この攻撃性が無いんだったらレーシングドライバーなんか辞めて、TVのレポーターでもやってる方がいいですね、マジで。その意味で、このベッテルのアタックは素晴らしいものだったと思います。場も盛り上がりましたしね(そこか!)。49周目、メインストレート上で先頭を走っていたボッタスのリアタイヤが突如バースト。みるみるスピードダウンしていきます。その直前にデブリを拾う様子をカメラが捉えていました。場所も悪かったですね。ピットのから入口から最も遠い場所でバーストしています。これでは戻れたとしても大幅にタイムロス。この様子をみていたトト・ヴォルフが頭を抱え込んでしまいました。久々のメルセデスのワンツーフィニッシュが目前だっただけに、無理からぬことでしょう。結果、2番手を走行していたハミルトンがトップチェッカー。久々の勝利でランキングトップに返り咲きです。とはいえ、完全復活という感じではないので、本人としても微妙なところでしょう。2位はライコネン。オープニングラップの接触で派手にパーツを撒き散らしていましたが、それをものともせずポディウムゲットです。そして、3位は”チェコ”(ペレスのニックネーム)が入りました。ペレスも序盤の接触でパーツを吹き飛ばしています。久々のポディウムに無線で喜びを爆発させるペレス。”信じられないよ、みんな!もう一度結果を残すことができた!これは偶然なんかじゃない!ありがとう、みんな!”(かなり自信の無い訳)。昨シーズンはポディウムが無く、今シーズンに入ってからはハースやトロロッソ、ルノーに圧され気味だったので喜びもひとしおでしょう。”ONCE AGAIN”と何度もシャウトしていたことからも、そのことが伺えますね。さて、最初から最後まで波乱続きの”CRAZY”な、本当に”CRAZY”なレースが終わりました。序盤に起こった複数の接触事故、長時間に亘るレッドブルのチームメイトバトル、終盤、先頭を走っていたボッタスの突如のリタイア、そしてポディウムに上がった3人のうち、ハミルトンだけが無傷だったというのがそれを象徴していますね。ハミルトンがランキングトップに返り咲き、これから各チーム共、マシンのアップデートも進むでしょうから、ここがシーズンの新たなスタートといってよいでしょう。ますます混迷の度を深めてきた今シーズン、今後の展開に要注目です。