トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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バスターミナル25 博多駅筑紫口

2011-10-10 21:23:00 | バス
今回紹介するのは、今までと若干趣が異なり、正確に記すれば「博多駅(筑紫口)貸切バス専用駐車場」という「有料駐車場」の紹介である。九州バス協会の管理で、収容台数は14台。

駐車場ではありながら、ここは準・路線バス的地位を固めつつある「ツアーバス」の事実上のターミナルとして機能しているのである。


「バスツアー」の集合場所を知らせる幟が立つ。あくまで旅行商品という位置付けであり、前日までに決済を済ませる必要がある。従って、ここで運賃の授受は行われないし、バスも旅行会社を通じてチャーターされる形となるので、その場で乗務員に運賃を支払うことも禁止されている。


ツアーバスのターミナルと化しているが、一般の貸切バスも多く利用する。


狭隘な一方通行の路地を通って駐車場へ入るため、多客期は渋滞により身動きが取れない。


サンマリンツアーのセレガ。3連休の最終日、17時過ぎ、一般の貸切バスも多く、この道には10台程度のバスが連なっていた。


天領バスの車体には「オリオンバス」で検索!一般の客から見たら「オリオンバス」という会社が高速バスを運行すると思うだろう。限りなく路線バスに近いと錯覚させる表記である。


佐土原バス、車体に「宮崎-博多 トラポーターライン」と表記。完全に博多-宮崎線以外の利用は考慮されていないのだろう。どう見ても乗合である。


駅前ロータリーの外からはひっそりと路線バスも発着。しかしながら、こちらはただの路上の停留所で、ターミナルといった趣や風格は無い。
「博多駅筑紫口」停留所は天神-博多の100円運賃の適用外で、天神までは220円である。西鉄にとってはここは博多駅の一バス停という扱いではないようだ。

今回はあくまでも「ターミナル」という視点から論じたが、ツアーバスの世界は路線バス以上に変化が激しい。中小のバス会社が旅行会社の用意した土俵でしのぎを削らされる中、低コストで仕事を獲得出来る体力の無い会社は次々と淘汰されていくであろう。

 デフレーション、ここに極まれり、博多―宮崎が1900円の時代である。読者諸兄は、どうお考えよう?

◎基礎データ
所在地 福岡市博多区博多駅中央街
乗り入れ会社 (路線バス停留所)西日本鉄道 (駐車場)予約制・不定
接続鉄道路線 JR鹿児島本線、山陽新幹線、九州新幹線、博多南線、福岡市地下鉄空港線 
類型 (事実上の)高速バスターミナル
取材日 2011年10月10日