国連のグテーレス事務総長は4月26日、ロシアによる軍事侵攻が2月24日に始まってから初めてロシアの首都モスクワを訪れ、プーチン大統領と会談した。→参考:ロシアのウクライナ侵攻 ウィキペディア
クレムリンの長机でグテーレス事務総長を迎えたプーチン大統領は、
▽軍事侵攻がウクライナ東部のロシア系住民を保護するためだと改めて正当性を強調した。
▽首都キーウ近郊のブチャで多くの市民が殺害されて見つかったことについても、ロシア軍は関与しておらずウクライナ側による挑発だと主張した。
そのうえで東部のマリウポリの製鉄所で市民が取り残されていると見られることについて「ウクライナ軍は市民を盾にしたテロリストと同じ行動をとっている。ロシア側が設けた人道回廊は機能している」と述べ、ウクライナ側を非難した。
これに対してグテーレス事務総長は「ロシアとウクライナが問題解決のために協力することが必要だ」と訴え、市民を避難させるため双方が協議する場を設けるよう提案した。
会談のあと国連は「市民の避難に向けて国連と赤十字国際委員会が関与することで原則的に合意した」と発表し、今後の具体的な協議は、国連の人道問題調整事務所とロシア国防省の間で行われるとしている。
グテーレス事務総長はこのあとウクライナへ移り、28日にはゼレンスキー大統領と会談する予定だが、プーチン大統領はウクライナ側に対する強硬な姿勢を崩しておらず、国連トップによる仲介が事態の打開につながるのかなお不透明な情勢だ。→こちらなどの報道
「ロシア ウクライナ軍事侵攻の動き」が、こちらのNHK報道で逐次見れる。
砲撃を受けた後の写真などをみると、悲惨ですね。
このプーチンですが、2017年9月に上海で、偶然、見かけた経験があるんですね→こちらの弊ブログ
<追記>
グテーレス国連事務総長は、プーチンとの会談の後、ウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談に臨んだ。
マリウポリの製鉄所からの市民避難における国連や赤十字国際委員会の関与に、ロシアが同意した旨を、ウクライナ側に伝えた。
その他、ウクライナへの支援については合意があったが、戦争終結への大きな進展はなかった模様。
会談直後に、ロシア側からのキーウ中心部にミサエル攻撃があった。→こちらなどの報道
グテーレス事務総長はその後の記者会見で、国連安全保障理事会がロシアのウクライナ侵攻を阻止できなかったと批判。「大きな失望といら立ち、怒りを覚えている」と語った。→こちらの報道
グテーレス事務総長は今後どのような行動を起こすのだろうか? 果たして、その効果は?
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