先月、高萩ふれあいの里でハチちゃんに会うことができ、幸せな気分になった。
今日はナナちゃん。
いわき市四倉にある「きくのや食堂」は126年ぐらい前からあるらしいから、「昭和な」ではなく「明治な」食堂である。
もしかしたら店内のこんなものも100年ぐらい前から貼ってあるんだろうか。
「つねる」を「ちんにぎる」というのは「おもっせ」。
ここに、ナナちゃんがいるはずなのだが、会えない。
店主によると「なかなか出てこないんですよ。11歳になったので。」ということだが残念だ。
ソースかつ丼は予想通り昔ながらの甘じょっぱい味。
味噌汁も大変美味しく、息子と「また来よう」という話をした。
ナナちゃん、その時は会いに来てほしいなぁ。
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ごくらくちんみ (新潮文庫) |
| 杉浦日向子 | |
| 新潮社 |
粋な粋な短編集だ。
珍味を題材にしているが人間模様をさりげなく綴っている。
出てくる珍味は「たたみいわし」、「ふきみそ」、「ふぐこ糠漬け」、「にがうるか」など、酒好きにはたまらないものばかり。
「青ムロくさや」では
「くさやには島焼酎じゃないか。（中略）ロックかストレートでね。割っちゃダメだよ、もったいない」
飴色の木屑のような一片を、指でつまんで口へほうりこむ。複雑な旨味が、舌の付け根と上顎から鼻腔、喉をやんわり圧しひろげつつ、温かい風の優しさでわたっていく。強烈な臭気とはうらはらに、まことに品の良い、繊細な味覚である。
とある。
こんな文章を読んだらそりゃ食べたくなるし飲みたくなるわな。
そういうわけで、今宵はくさやをゆっくり噛んで、焼酎を舐めるように飲む。
この瓶詰めのくさやはマイルド。
島焼酎は青ヶ島のものを。
それだけだと腹が満たされないので、ソーメンタシヤーも。
私は、具はネギだけ。
これがまた焼酎に合うのだ。
そんなわけで、弱っていた胃袋はすっかり回復しました。
たぶん何かびっくりすることがあるんだろう、と思って入った「びっくり食堂」。
しかしびっくりするようなことは何もなかった。
ラーメンの味は普通だし、
この量で450円という値段も普通だし、
店主の愛想が良いわけではないし、
他に客がいないのに出てくるまで30分ほどかかったし、
飲み水が出てきたのなんて着席してから30分以上経ってからだし、
店内が綺麗とか、レトロな雰囲気とか、そんなこともない。
しかしね、好きだなこういう店。
マニュアル通りの決まったサービスじゃないところがいい。
今度は「おしんこう」でも食べながら酒でも飲もうかな。
イカの塩辛は大好きで、これがあればご飯なら3杯、酒なら5合は飲める。
イカの身が無くなっても、内臓だけでご飯を1杯はいける、
血圧も血糖も高くなるわな。
たまに自分で作ったりして、自家製が一番美味いのだが、先日買った小名浜「さすいち」さんの塩辛は絶品。
ちょうどよいしょっぱさで、これならご飯4杯はいけるかもしれない。
ヤリイカとスルメイカがあって、これはヤリイカ。
今度スルメイカも食べてみよう。
