野口くんは中学の同級生である。
野口くんは中学生の時、写真クラブに属しており、みんなの憧れである1眼レフを持っていた。しかも2台!
噂によると、もらった小遣いを全てカメラに注ぎ込んでいたらしい。
俺はちょっと羨ましく思い、母が「中学の卒業記念兼高専の入学記念に何か買ってやる」といった時に、迷わず「1眼レフカメラ」と言った。
当時人気だったCanon F1、OLYMPUS OM1、Pentax SPFの中から、Pentaxを買ってもらった。
Pentaxで山岳写真やら天体写真を撮って、それなりに活躍したのだが、いつの間にか使わなくなり、レンズの内側にカビが生えてしまった。
中学卒業後、野口くんはプロの写真家になり、カタログとか雑誌の写真を撮っていると聞いた。
「へぇー」と思ったが野口くんとは特に親しかったわけでもないので、その後30年以上話題にすることもなく、当然会うこともなかった。
そしたら野口くんが先日、地元のテレビ番組に出た。
福島の復興を願いながら、、花の写真を撮っているらしい。
こんなきれいなホームページや、こんなFacebookページを公開している。
それからこんな本も。
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ここは花の島 |
IBCパブリッシング |
子供の頃になりたかったことを今でもずっと続けているって、それだけで羨ましく、そして素晴らしいと思う。
俺がなりたかった職業。
占い師->漫画家->天文学者->画家->旅をする人->プログラマー。
このうち、プログラマーは実現した。
これからは旅をしながら、絵を描くなんてのもいいよね、野口くん。
このシリーズは面白くて大好きだ。最新刊は海外編。
海外で日本語を学んでいる人たちの話である。
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日本人の知らない日本語4 海外編 |
メディアファクトリー |
この中にベルギー、ゲント大学の学生の話があった。
「日本は常用漢字に含まれない字を新聞でさえひらがなにするでしょう。あれやめてほしいです」
「”ごう音”の”ごう”は”轟”ですよ!! せっかくすごくすごそうなのに!!」(原文のまま)
「なんで日本人は漢字をへらそうとするんでしょう・・・・ むしろもっと作ればいいのに」
なんて言っていた。俺もそう思う。
手編に口で「携帯電話」。いいじゃないか。
今週の武田鉄也のラジオ番組「三枚おろし」では、俳句のこと話題になっていた。
「古池や蛙飛び込む水の音」
これは「静かだ」という情景が伝わってくるが、「静か」という言葉を使わずに静かであることを表現している。
「松島やああ松島や松島や」
「きれいだ」とか「美しい」という言葉を使っていないが、松島の素晴らしさが伝わってくる。
日本語の素晴さはそこだ!とある著名な外国の人が言っていたらしい(名前は忘れた)。
ヨーロッパの言語にはこのようなことはない。静かなら静か、きれいならきれいとはっきり言わないと相手に通じない。
確かにそうなのかもしれない。日本人がはっきりものを言わないのは、そういう日本語の奥ゆかしさも一因だろうと思う。
橋下、高市、猪瀬、麻生と相変わらず政治家の失言が多い。よくよく前後の話を見てみると、確かに失言であるが、本人の言いたいことが一部のマスコミにねじ曲げられている。
政治家の表現力不足、マスコミの国語力不足が甚だしい。
日本語の奥ゆかしさがわかる粋な政治家、マスコミはいないのか。
俺たち庶民もその人が何を言いたかったのか、きちんと理解するよう努めなければならないと思う。
札幌4大グルメは、「みそらーめん」、「カニ」、「ジンギスカン」、「スープカレー」である。
当然全部食べた。
みそラーメンはこの二つ。
「空」のねぎ盛りラーメン
「一幻」のえびみそ。
「空」のラーメンはスープに特徴があり、やや甘い。縮れたやや太めの麺、チャーシュー、味玉も程よいしょっぱさで旨いのであった。
「一幻」のえびみそ。スープは「そのまま」と「あじわい」を選ぶことができる。
「そのまま」は、えび風味をそのまま生かしたストレートスープ。「あじわい」はとんこつスープをブレンドしたもの。
今回は「そのまま」を選んだのだがこれが絶品。えびの風味がプンプンしている。ここでしか味わえない味だと思う。
麺は極太ストレートで噛むとボキボキいうぐらいのコシがある。
また行きたい店の一つである。
カニは「おれの札幌」で。
タラバ、ズワイ、毛ガニ、カニシューマイに刺身。これが食べ放題。
タラバとズワイは旬ではないが、それでも旨いのであった。
「ジンギスカン」は「松尾ジンギスカン」。
リンゴと玉ねぎを主原料とした特製タレに付け込んだラムがジューシーであった。
スープカレーはサッポロが発祥の地とされている。
「カレー研究所」のチキンスープカレー。
野菜がごろごろ、鳥の足が1本丸ごと。
スパイスがちょっと足りない感じ。この店は焼きカレーの方が旨い。
たっぷり食べて、体に脂肪をいっぱいため込んで帰ってきたのであった。
何とかと煙は高いところが好きらしいが、俺も何とかなので、毎日高いところに行って下界を見下ろした。
8月3日(金) 「JRタワー展望室T38」。
ここは地上160m。最上部は173mあり、北海道一の高さを誇る。
360度の展望で、遠くに石狩湾も見える。
ここの凄いところは完成までに25年もかかっていること。
そして男子トイレの眺望が素晴らしいこと。
トイレに最高の場所を割り当てるなんて粋である。
8月4日(土) 「大倉山展望台」。
オリンピックの90m級が行われた所なのだが、ここから飛ぶのかよ。
怖い。しかしここからの眺望も素晴らしい。
8月5日(日) 「さっぽろテレビ塔」。
ここの展望台は地上90m。大通り公園が一望できる。
雪まつりのときは綺麗だろう。
学生時代も山に登って下界を見下ろし、人はあくせく働いているんだろうな、と微かな優越感に浸った。
いまでもそういう気分を味わいたいんだろうな。小さい小さい。
おろかなるひとり言