いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「めぐり逢わせのお弁当」

2023年03月30日 | 映画

すっかりインド映画にはまり、沼の民になってしまったおやじです。

初老の妻を亡くした男性と、夫とうまくいってない女性が、電子メールでもなく、電話でもなく、手紙でやり取りをしながら親愛の情を深めていきます。

発端は女性が作った弁当。

インドには弁当配達業というのがあって、毎朝、配達人が顧客の家庭を回って弁当を集め、昼前に職場に弁当を届けます。そして午後には職場から家庭に戻します。

たくさんの弁当を扱うので間違いが起こりそうですが、誤配達の確率は600万分の1だそうです。

女性が夫との愛情を取り戻そうと、腕によりをかけて弁当を作ります。

しかしこれが届いた先は夫ではなく定年間近の男性。

男性は美味しい弁当をきれいに食べてしまいます。

女性は戻ってきた弁当がきれいに食べられていたので、夫との愛情を取り戻せたかと思いましたが、夫からは良い反応がありません。

不審に思った女性は弁当に手紙を忍ばせます。

そして初老の男性との文通が始まります。最初は弁当の味の話などでしたが、徐々にお互いの悩みなどをやり取りするようになります。

お互いに会ったことがない二人。晩年を迎えた男と夫からの愛情に飢えた妻が、手紙を通して愛情を募らせていきます。

その後はネタバレになるので書きません。

切ない大人のラブストーリーとだけ書いておきます。

2014年の映画なんですね。まちポレいわきで観ましたが、Amazonプライムでも見ることができます。

「インド映画って突然歌って踊るんでしょう」って思っている方、全然違います。

「間違った電車に乗っても正しい場所に着く」というセリフがありました。

間違ったと思っても、着いた場所が正しいと思えば良い、と捉えました。

まちポレの「インド映画まつり2023夏」が楽しみです。

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「氷の花火 山口小夜子」

2023年03月28日 | 映画

山口小夜子さん、黒髪のおかっぱに切長の目。

言うまでもなくトップモデルです。最近は綺麗なモデルさんが多いですが、山口さんのような存在感のある方はいないような気がします。

もっとも私は資生堂のテレビCMやポスターと、スティーリー・ダンのアルバムジャケットぐらいしか知りませんが。

その印象は冷たい、暗いイメージでした。

2007年8月14日に急性肺炎で亡くなられました。57歳でした。

 

「氷の花火 山口小夜子」は山口さんの遺品の整理から始まり、彼女と親交があった人の証言を集めたドキュメンタリーです。

関係者によると実は目はまん丸で、ミック・ジャガーさんと宇崎竜童さんが好きという意外な一面も紹介されていました。

パリコレの楽屋では他のモデルがタバコを吸い酒を飲んでいるのに、一人で片隅で本を読んでいたそうです(私の好きな安部公房の本も何冊か読んでいたみたいです)。

そして冷たい印象とは裏腹に、表現欲が旺盛で、モデルにとどまらず舞台、映画、ダンス、DJなど色々なものに挑戦していました。

「氷の花火」と言うタイトルは秀逸だと思います。

最後はモデルの松島花さんが山口小夜子さんのメイクを施し、山口さんがのり移ったような雰囲気の中、撮影会を行います。

松島花さんのファンになってしまいそうです。

ドキュメンタリーって作る側の思想が見え隠れするものが多いですが、この映画は山口さんへの深い愛情だけで成り立っています。

「Kuramoto」の3月のラインナップの中では最も興味がなかった映画でしたが、観て良かった、素晴らしい映画でした。

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「RRR」

2023年03月20日 | 映画

韓国ドラマにはまった方は身近に何人かいらっしゃいますが、インド映画にはまったという方は聞いたことがありません。

でも私は沼の民になりました。

「きっと、うまくいく」、「エンドロールのつづき」に続いて「RRR」。3時間の長い映画ですが2回観てしまいました。

中だるみが全くなくアクション満載。見どころが延々と続き、飽きることがありません。

そしてインド映画の魅力の一つ。女優がきれいです。 この映画はエキゾチックな感じではなく、可愛い系でした。

タイガー・ジェット・シンみたいなヒーロー二人は両津勘吉なみに不死身でした。

この二人の友情と裏切り、使命と大義、これらが絡み合ってスリリングな展開になります。

「RRR」公式サイトより

これは是非大画面で観てほしい映画です。インディ・ジョーンズの新作、これに勝てるかな。

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「エンドロールのつづき」

2023年03月09日 | 映画

先月「きっと、うまくいく」を観てから俄かにインド映画のファンになった私は、今月3本のインド映画を観る予定です。

第一弾は「エンドロールのつづき」。

(公式サイトより引用)

貧しい映画好きの少年が厳格な父の目を盗んで映画館に入り浸ります。映写技師と仲良くなって、母の弁当と交換にタダで映画をたくさん観ます。どんどん映画にはまっていった少年は映写機を開発し、フィルムを持ち出して上映します。そして・・・。

これ、パン・ナリン監督のほぼ実話らしいです。

子どもたちが映画を観るために団結して協力しますが、悪さもするのでハラハラしながら観ていました。でもそんなギャング(いたずら小僧の集団)の存在も、子どもの頃はいい側面も多いですね。

優しい母の作る料理、真上からのアングルが素晴らしく、手際よく作る様子がよくわかりました。そしてどれも大変旨そうです。

映画愛と母の愛を強く感じました。

公式サイトに「これは現代版ニュー・シネマ・パラダイスだ」とありましたが、映画好きだけでなく、全ての人にお薦めできる作品です。

最後に監督が尊敬する世界の映画監督の名が出てきました。日本人では勅使河原、小津、黒澤のお三方。

久しぶりにこの方たちの映画をだくさん観たくなりました。

それにしてもチケット売り場のお姉さん、今日何か面白くないことでもあったのかな。

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