すっかりインド映画にはまり、沼の民になってしまったおやじです。
初老の妻を亡くした男性と、夫とうまくいってない女性が、電子メールでもなく、電話でもなく、手紙でやり取りをしながら親愛の情を深めていきます。
発端は女性が作った弁当。
インドには弁当配達業というのがあって、毎朝、配達人が顧客の家庭を回って弁当を集め、昼前に職場に弁当を届けます。そして午後には職場から家庭に戻します。
たくさんの弁当を扱うので間違いが起こりそうですが、誤配達の確率は600万分の1だそうです。
女性が夫との愛情を取り戻そうと、腕によりをかけて弁当を作ります。
しかしこれが届いた先は夫ではなく定年間近の男性。
男性は美味しい弁当をきれいに食べてしまいます。
女性は戻ってきた弁当がきれいに食べられていたので、夫との愛情を取り戻せたかと思いましたが、夫からは良い反応がありません。
不審に思った女性は弁当に手紙を忍ばせます。
そして初老の男性との文通が始まります。最初は弁当の味の話などでしたが、徐々にお互いの悩みなどをやり取りするようになります。
お互いに会ったことがない二人。晩年を迎えた男と夫からの愛情に飢えた妻が、手紙を通して愛情を募らせていきます。
その後はネタバレになるので書きません。
切ない大人のラブストーリーとだけ書いておきます。
2014年の映画なんですね。まちポレいわきで観ましたが、Amazonプライムでも見ることができます。
「インド映画って突然歌って踊るんでしょう」って思っている方、全然違います。
「間違った電車に乗っても正しい場所に着く」というセリフがありました。
間違ったと思っても、着いた場所が正しいと思えば良い、と捉えました。
まちポレの「インド映画まつり2023夏」が楽しみです。