いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「フォーエバー・ヤング」

2016年11月29日 | エッセイ
はじまりの日

ボブ・ディラン 作

ポール・ロジャース 絵

 アーサー・ビナード 訳

岩崎書店

 

ボブ・ディランの「フォーエバー・ヤング」が絵本になっていたので買ってしまった。

この歌、割と好きだし、卒業アルバムに「いつまでも青春!」なんて言葉を書いたこともあるし。

 

ボブ・ディランの歌詞は難解なものとすごく分かりやすいものがある。

前者の代表が「ライク・ア・ローリングストーン」や「見張り塔からずっと」であり、後者の代表が「風に吹かれて」と「フォーエバー・ヤング」だと思う。

そしてボブ・ディランの歌詞はめちゃくちゃ韻をふむ。

「フォーエバー・ヤング」もその例にもれない。

 

出だしはこれ。

 

May God bless and keep you always,

May your wishes all come true,

May you always do for others,

And let others do for you.

 

息子のために作った曲で、「別に作詞作曲をやろうと意気込んだわけではなくて、自然に浮かんできてそのままできあがった。なるべく感傷的にならないように、ちょっと努力しただけだ」と言っている。

 

訳してみると、

 

神様が君を祝福し、いつも見守ってくれますように。

君の願いがすべて叶いますように。

君がいつもみんなのために尽くし、

みんなが君の力になりますように。

 

という感じだろうか。絵本ではこの後、

 

約束を守って嘘を嫌いますように、

この広い世界が君の目に光りますように、

背をまっすぐに伸ばしていつでも勇気をもてますように…

 

と切々と息子への愛が歌われ、私も自分の息子を頭に浮かべて読んだりするから心に沁みる。

 

絵本にはライク・ア・ローリングストーンに出てくるシャム猫や、ディランのかつての恋人、ジョーン・バエズがこっそり出ていて、それらを探すのも楽しい。

 

カバーだが最後に動画を。

Forever Young Bob Dylan cover with Lyrics フォーエヴァーヤング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランス人のお遍路さんの本

2016年11月26日 | 
フランスからお遍路にきました。

マリー=エディット・ラヴァル

鈴木孝弥 訳

イースト・プレス

四国八十八ヶ所にはいずれ行ってみたいと思っているので、それに関する本や雑誌をいろいろ読んでいる。

 

マリーさんは、フランス人。言語療法士。クリスチャン。日本語はできない。

かつて彼女が、サンディエゴ・デ・コンポステーラの巡礼(フランスから、キリスト教の聖地であるスペインのサンディエゴ・デ・コンポステーラへの巡礼)をしていた時、途中で一人の日本人巡礼者と出会う。その人に四国巡礼の話を聞き、興味をかき立てられる。

「旅を計画的に組み立てたり、情報収集して頭に入れておいたりせず、無邪気なフレッシュ感と、子供の視線を持った無垢な存在に、できる限り近いほうがいい」ということで、予備知識なしにたったひとり、日本に来て、歩いて1200キロの道のりを歩く。

外国の女性がキャピキャピしながら異なる文化を楽しむだけの本ではない。

「昨日と同じ今日…。わたしはそんな生ぬるいマントラ(おやじ注:言葉の意味)を毎日唱え続けるのか?ノン。腹の底からノンを三つ重ねよう!人生はそんな寝ぼけたものではないはずだ」と書いているように、異なる文化から学び、自分の心と融合させて自分を見つめ直そうという気概に満ちた内容だ。

出会った全ての人に感謝し、あらゆる自然界のものを称賛する。

涅槃の道場(香川県)に入ってからの文章は哲学的で、マリーさんは自分が宇宙の一部、運命共同体の一メンバーであることを自覚していく。

読んでいて自分も熱くなるのを感じた。

 

この本は、マリーさんが書いた最初の本である。

2015年の初夏にフランスで出版され、熱烈に受け入れられ、現在も講演会やサイン会で各地を飛び回っているらしい。

日本語版に続き、もうすぐドイツ語版も出版されるとのことだ。

この旅行記を読んだら、自分も行ってみたいという人が続出するだろう。

そうなる前に行かないと、霊場が人で溢れてしまいそうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茨城農芸学院の見学に行ってきました

2016年11月15日 | エッセイ

施設の写真はありません。なぜなら少年院だからです。

初めて少年院に行きましたが、1時間半以上、大変丁寧な説明を受けました。

東京ドーム5個分の広い敷地に、76名の少年が矯正教育を受けていました。

社会復帰してからの再犯を防止するため、できるだけ資格を取得させ、就職できるように個別担任制できめ細かく指導しているとのことです。

職員の方は少年たちの立ち直りのために、次の三つのことを心に刻んでいます。

「住む場所から排除しない」

「働く場所から排除しない」

「人とのつながりから排除しない」

少年院だけでなく、地域の方々や企業と協力体制をとって円滑な社会復帰を図っています。

 

昨年の6月に出た話題の本。

この本(写真左上)を読んで、あまりの残虐さのため、冷や汗が出て気を失いそうになった部分がありました。

どうしてこのような事件を起こしたのか、事件後の様子はどうなのか、知りたいと思いました。

加害者の本だけでなく、約1ヶ月の間に関連する本を続けて読みました。

著者がこの本を出版したことを肯定すべきか否定すべきか。

1年半近く経ってようやく私なりの結論が出せそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いわき市総合社会福祉大会で

2016年11月09日 | エッセイ

平養護学校ボランティア部の講演がありました。

生徒会長の茨木君が、「私は積極的に街に出て行こうと思う。街の中で不便なところは改善してもらうように提言したい。いわきの多くの所がバリアフリーになって、各地から視察や修学旅行が増えれば私も嬉しいし、いわきにとってもいいことだと思う。」というような発言をしていました。

もし私が足や目や耳に障がいが起きたときに、歩道の通行、駅のホーム、バスの乗り降りなどに不安を感じることはないだろうか、と考えると、不安どころか恐怖である。

茨木君の発言は前向きだなぁ、すばらしいと思う。

そして私は考えた。

今の白杖は薄情である

もっとIT技術を活用すべきだ。

目の不自由な方が持っている白杖の先端にセンサーをつけ、GPSによる位置情報も把握できるようにする。

点字ブロックに反応し、ブロックから外れると警告の音声が流れる。

バス停、電車、エスカレーターの乗り口、横断歩道に差し掛かった所などで、音声や振動により情報を人に伝える。
人に助けて欲しいときには、ボタンを押すと「困っているので助けていただけませんか?」なんていう音声が流れる。

これ、製品化できないだろうか。

なんて考えていたら、秋田大学が研究してました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色々とため込むのだ

2016年11月05日 | エッセイ

体に脂肪を貯めるのに飽き足らず、最近色々なものを集めている。

切手、コイン、酒のラベル、ワインのラベル、ブックカバー、栞、マッチ箱、箸袋、納豆のパッケージ、そして以前書いたが、起き上がり小法師(こぼし)。

起き上がり小法師に新しい仲間バーバパパが加わった。

これは広島平和記念公園に世界中から寄贈される折鶴から再生されたパルプを使用して、福島県西会津町の野沢民芸館制作企業組合が製作したもの。売上の一部は広島市原爆ドーム保存事業基金と、福島県の東日本大震災子ども支援基金に寄付される。

本当はバーバパパのファミリーを揃えたかったんだけど、17,000円ぐらいだから妻に怒られるのは必定。

しかし欲しい。こっそり買おうと思っている。

 

ちなみにいままで集めたのはこれ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする