昨日は月一回の飛びっきりの仕入れの日
その中に面白い逸話が有ったのでご紹介します。
現代版わらしべ長者のお話です。
主人公は卵やさん(養鶏場)
卵が10個で150円
この150円を確保するには多大な設備と生き物を活かし育てる苦労
そして採卵し販売する苦労が伴っていました。
この現状から脱却したいと始めたのが
卵5個を使った玉子焼きを製造販売する事業
しかも単価は500円
生卵をスーパーに販売するだけではなく卵の加工が始まります。
が、なかなか売れずに販売量を増やすため
30%の委託手数料を払って委託販売を開始すると
徐々に売上は拡大し売上が増えてはきたが支払手数料が負担に感じ
道の駅でなどで直販(出店)することで更に手許に利益が残るようにした。
しかし、道の駅などでは自分たちの思うような運営をして貰えなかったので
近所の農家さんなどと共同して道の駅を新設
その農家さんたちが出品した農産物が売れ残ることを心配しなくて良いように
時間内で売れ残った農産物はすべて半額で買い取った。
もちろん売れ残りの農産物は毎日出て来るので
その農産物を使った日替わり弁当を作って
道の駅やスーパーに卸すようになった。
新鮮野菜を使った日替わり弁当はあっという間に人気となり
その話を聞いた百貨店やJRなどが催事や弁当売り場に出店要請
するとさらに人気は高まり
大量の注文をこなすために冷凍能力を持った加工場を新設
更に冷めても(正確には解凍しても)美味しいお弁当という訳で
人気となりお弁当以外にも総菜などが飛ぶように売れる
苦労に苦労を重ねて年商1億円チョットだった養鶏場が
現在では年商120億円になっているというお話
そして現在はインバウンドの中にも多く居る
そして健康食としても注目されているハラル食にも挑戦中なのだとか
自分たちの儲からない仕事を嘆くのではなく
儲かるように工夫をし、大胆に切り込んでいくことの大切さを教えられました。