日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

自己破産覚悟!?

2022-06-16 | 危機管理
私のことではありません。
ご相談事例です。

私は、自分自身の経営がどんな状況になろうとも
2000%法的整理、自己破産の道を選択することはありません。
なぜなら世の中の仕組みがそうなっているからです。
倒産しない、自己破産しない廃業の仕方が整備されているのになぜ倒産破産の選択をする必要があるのでしょうか?
そんな必要は絶対にありません。

ということで倒産破産必要のないご相談事例をひとつ
① 個人事業主 80歳 仕事に従事しない妻75歳
② ①と同居の専従者(後継ぎ)長男50歳 仕事に従事しない妻45歳と同居息子20歳大学生
③ 銀行借入1億円 リスケ中も数か月間元利とも支払できていない
④ ③の内、後継ぎが保証協会の連帯保証 1千万
⑤ ①の自宅 ③の担保に差入れ 時価2000万
⑥ ①の妻75歳の預貯金 5,000万円 ①と離婚を考えている
⑦ ②の妻45歳の預貯金 1,000万円 ②と離婚を考えている
⑧ 金融機関からは返済と後継息子に事業を移し借金を肩代わりさせるよう打診

このような状況で80歳の父は
自己破産をして廃業、妻とは離婚し迷惑をかけない
息子に現事業を後継させたい
孫は大学を中退覚悟というご相談

結論から言うと
① 80歳父自己破産不要
② 50歳息子 現事業を跡継ぎする必要ない 
③ 50歳息子 連帯保証分を一括返済不要 分割可
④ 75歳母 5,000万円 上記⑤自宅購入に2,000万使用可
⑤ 45歳妻 1,000万円 本件で使用不要
⑥ 20歳孫 大学中退不要

ひとことで言うと父は私的整理で廃業し
妻が自宅を買い戻す(住み続けたければ)
息子は父の事業を引き継がず別事業を立ち上げし連帯保証分は分割払い
その他の生活には一切影響なし

そこには
自己破産もなければ
離婚もない
自宅に住み続けることも可能だし
父以外の者の預貯金を使う必要もないということです。

当社は窮状に陥った企業様の再生スキームを提案し
必要ないにもかかわらず
死を選ぶとか
倒産するとか
自己破産を選ぶとか
そんな不幸をこの日本から1例でも多く無くして行きたいと考えています。
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