
月額3万円のChatGPT o1pro mode
その可能性を求めて色々試しています。
今回は、海外では賠償問題にまでなっている除草剤について
以下のように質問しました。
なお、回答には15分くらいの時間を要しました。
わたし:
グリホサートに発がん性があるという意見に対して賛成意見と反対意見を全世界の研究結果を徹底的に調べて、比較検討してください。
ChatGPT o1pro mode:
はじめに
グリホサートは世界で最も広く使われている除草剤であり、その発がん性を巡って過去20年にわたり激しい議論が続いています。
一部の研究者や機関は、グリホサートへの曝露ががん(特に非ホジキンリンパ腫など血液のがん)リスクを高めると指摘し、他方で規制当局や別の専門家は明確な因果関係は認められないと結論づけています。本回答では、疫学研究、動物実験、メタアナリシス、政府機関やWHOなどの評価報告を網羅的に調査し、グリホサートの発がん性についての賛否両論を比較検討します。特に発がんのメカニズムに関する知見に焦点を当て、それぞれの研究が示す結論と根拠を整理した上で、全体的な評価を提示します。
疫学研究(ヒトを対象とした研究)
グリホサート曝露とヒトのがん発生との関連を調べた疫学研究では、結果が一貫していません。症例対照研究(がん患者と対照者の過去の曝露を比較する研究)では、農薬への職業曝露がある農業従事者等を対象に、グリホサート曝露と非ホジキンリンパ腫(NHL)リスク増加との関連が報告されてきました。例えば、スウェーデンや北米の複数の症例対照研究で、グリホサート使用者におけるNHL発生が非使用者より有意に高いという結果が得られています。これらの知見を踏まえ、**国際がん研究機関(IARC)**は2015年にグリホサートを「人に対しておそらく発がん性がある(Group 2A)」と分類し、いくつかの疫学研究でNHLとの「肯定的な関連」が認められたことを指摘しました。IARCはまた、「強いメカニズムの証拠(発がんに関与しうる作用メカニズムの実験的証拠)がある」とも述べています。
これに対し、コホート研究(特定集団を追跡調査する疫学研究)では関連が見出されない例もあります。特に有名なのが、米国で数万人規模の農業従事者を長期追跡した**「農業健康スタディ(AHS)」です。AHSの最新解析(2018年発表)では、追跡期間中のグリホサート使用と全てのがん発生率との間に統計的に有意な関連は認められませんでした。NHLおよびそのサブタイプについても、グリホサート曝露群と非曝露群との間で有意差はなく、「この大規模コホート研究において、グリホサートと全ての固形がんやリンパ系腫瘍(NHLを含む)との関連は認められなかった」**と結論づけられています。ただし、同研究ではグリホサート高曝露群において急性骨髄性白血病(AML)リスクのわずかな上昇が示唆されましたが、症例数が少なく統計的有意ではないため「さらなる確認が必要」とされています。
これら疫学研究の不一致について、専門家はさまざまな指摘をしています。グリホサート使用とNHLに関連を見いだした症例対照研究では、被験者の記憶による曝露評価や他の農薬との交絡要因の影響が残る可能性があります。一方、AHSのような前向きコホート研究は情報の正確性に優れる反面、一般住民より農業従事者の健康状態が良い「ハーベイ効果」や、追跡開始時点での曝露評価の限界などが議論されます。そのため、疫学データ全体としては**「研究数が少なく曝露評価も粗いため、観察された関連はバイアスや交絡で説明でき、明確かつ一貫した因果関係は現時点で確立されていない」**との見解もあります
。実際、2016年に実施された系統的レビューではNHLに対するグリホサート曝露の相対リスクを1.3倍(95%信頼区間1.0–1.6)と算出しましたが、これは統計的にぎりぎり有意な弱い関連であり、著者らは「全体として証拠は強固でも一貫的でもなく、因果関係は確立されていない」と結論づけています。
メタアナリシス(総合解析)
個々の疫学研究の結果が分かれる中で、複数の研究データを統合して全体傾向を評価するメタアナリシス(統計的総合解析)も行われています。これらの解析でも、研究者の立場によって結論が分かれています。
グリホサートとNHLリスクの関連を支持する代表的なメタ分析は、2019年に発表された Zhangらの研究です。この解析では、先述のAHS(2018年追跡結果)と北米・欧州の5件の症例対照研究を統合し、各研究で最も曝露量が高い群同士を比較しました。その結果、**「グリホサートに高濃度曝露した人のNHL発症リスクは未曝露の人より41%高い」と推計され(相対リスク1.41、95%CI:1.13–1.75)、統計的にも有意でした。さらに感度分析でも結果は安定しており、著者らは「我々のメタ解析は、人におけるグリホサート系除草剤(GBH)曝露とNHLリスク増加との説得力のある関連を示唆する」**と結論づけています。Zhangらはまた、動物実験や機序研究の文献も併せて検討し、「純粋なグリホサート投与マウスでの悪性リンパ腫発生増加」や「グリホサート曝露による免疫抑制・内分泌かく乱・遺伝子変異」がNHL発症機序と関連しうると報告しました。このように、メタ分析の結果は疫学・動物・機械的データとも整合し、リスク増加を支持するものと解釈されています。
一方で、リスク増加を支持しないメタ分析も発表されています。2020~2021年にかけて、元IARC疫学部長のBoffettaらは最新の疫学研究を網羅したメタ解析を行い、グリホサート曝露の有無によるNHL全体のリスク比を1.05(95%CI:0.90–1.24)と推定しました。この値は統計的有意な増加を示しておらず、著者らは**「最新のメタ分析により、グリホサート曝露とNHL全体のリスクに関連がないという先行結論が補強された」**と述べています。ただし、この解析でもNHLの亜型の一つであるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)についてはリスク比1.29(95%CI:1.02–1.63)と有意な関連が認められ、特定のリンパ腫サブタイプでは影響を否定できない可能性が指摘されました。先行する2016年のChang & Delzellによるメタ解析でもNHL全体のリスク比は1.3(95%CI:1.0–1.6)と弱い関連に留まり、著者らは「バイアスや交絡の可能性、データの限界」を強調し因果関係には慎重な姿勢を示しています。このように、メタアナリシスの結果も分析手法や含めるデータにより結論が分かれ、グリホサートの発がん性を巡る科学的コンセンサスが未だ確立していない現状がうかがえます。
動物実験(長期発がん性試験)
グリホサートの発がん性を評価するために、マウスやラットを用いた長期の発がん性試験も数多く実施されています。しかし、これら動物実験から得られた証拠の解釈も研究者や評価機関によって異なります。
発がん性を示唆する証拠としては、IARCが挙げたように「実験動物における充分な発がん性の証拠」があります。IARCのモノグラフ報告によれば、マウスおよびラットの複数の試験でグリホサート投与群の腫瘍発生率に統計学的有意な増加が見られたとされています。例えば、あるマウス試験では高用量群の悪性リンパ腫発生が対照群より増加し、別のマウス試験では血管肉腫(血管内皮由来の腫瘍)の発生率上昇が報告されました。またラット試験でも、オスの高用量群で腎細胞腫瘍(腎の腺腫・癌)の発生増加が観察されたとのデータがあります。こうした所見を総合し、IARCは動物実験で一貫して発がん性が示されたと判断しました。
しかし、発がん性を否定・疑問視する見解では、同じ動物試験結果に対し「統計的なばらつきや偶然の範囲」と解釈されています。米国EPAや欧州食品安全機関(EFSA)など規制当局が依拠した長期毒性試験(多くはグリホサート製剤メーカーによるGLP試験)では、投与群と対照群の腫瘍発生率に有意差がないか、用量反応関係が不明瞭で明確な発がん性は示されませんでした。EFSAは2015年の評価報告書で「ラットおよびマウスにおいて発がん性の証拠は認められない」と結論付けています。またEPAも、動物試験で見られたわずかな腫瘍発生の増加例について「統計的に有意ではなく、同等または高い品質の他試験で再現されず矛盾している」と指摘しています。独立の専門家パネルによる詳細なレビュー(2016年)でも、動物試験で報告された腫瘍について「発生頻度の統計的強度が低く、複数試験で一貫せず、用量依存性もなく、前がん病変(前兆)の伴わないものが多い」と評価されました。さらにそれらの腫瘍所見が**「機序的な観点からももっともらしさに欠ける」**として、動物実験全体からみてグリホサートに発がん性を認める根拠は弱いと結論づけています。要するに、規制当局側は「観察された腫瘍増加は偶発的変動や試験ごとのばらつきの範囲内であり、明確な因果関係とは言えない」という立場です。
具体例として、2012年に発表されたある長期ラット試験では、ラウンドアップ(グリホサートを含む製剤)投与群で早期死亡や腫瘍発生の増加が報告され大きな話題となりました。しかし、この研究はラットの系統や統計解析に問題があるとして一度論文が撤回されるなど、信頼性に疑問が呈されました(グレーリテラチャーの一例)。他方、企業や各国研究機関による複数のGLP試験では陰性的結果(発がん性なし)が繰り返し得られており、膨大な動物実験データの重みづけをどう判断するかが見解の分かれ目となっています。
発がんメカニズム(作用機序)
グリホサートが発がん性を持つか否かを評価する上で、作用メカニズムの解明も重要です。発がんのメカニズムに関する研究からは、賛否双方のエビデンスが報告されています。
グリホサートに発がん性があるとする側の主張では、遺伝毒性(DNAへの損傷作用)や酸化ストレス誘発作用など、グリホサートが細胞レベルで発がんに寄与しうる複数の機序が指摘されています。IARCはモノグラフの中で、グリホサートおよびグリホサートを含む製剤には**「強い遺伝毒性および酸化ストレス誘発のエビデンスが認められる」と結論づけました。これは、培養細胞や実験動物を用いた試験で、グリホサート曝露によりDNAの損傷(DNA鎖切断や染色体異常、小核の形成など)や活性酸素種による酸化的ダメージの増加が観察された研究が多数存在することを意味します。例えば、最近の研究では農業従事者の尿中に指標となる8-OHdG(酸化的DNA損傷マーカー)の増加が報告され、グリホサート曝露と酸化ストレスとの関連を支持しています。酸化ストレスは発がん物質の重要な特性の一つであり(DNA変異を誘発しうる)、こうした所見はグリホサートの発がんメカニズムの一端を示唆するものです。さらにZhangらの総説によれば、免疫抑制や内分泌かく乱**、遺伝子発現の変化などもグリホサート曝露による可能性が示されており、これらが複合的に作用してリンパ腫などの発症リスクを高める仮説も提唱されています。実際、実験的にはグリホサートがエストロゲン受容体に結合してホルモン活性を乱すとの報告や、マウスで免疫機能に影響を与えたとする研究も見られます(発がんプロモーションの可能性)。
一方、グリホサートに明確な発がんメカニズムは確認されていないとする側の見解では、上記のような実験室レベルの陽性所見には慎重な評価が必要だとされています。まず、規制当局が重視する標準的な遺伝毒性試験(細菌を用いるAmes試験や哺乳類細胞の突然変異試験、マウスを用いた小核試験等)では、グリホサート原体は一貫して**陰性(遺伝毒性なし)の結果を示しており、「総合的に見てグリホサートやその主要代謝物AMPAに遺伝毒性のハザードは認められない」**と結論づけられています。つまり、試験管内で極端な高濃度を用いた一部の研究ではDNA損傷が観察されても、それは生体内で起こり得る濃度や条件とはかけ離れており、実際のヒトリスクを示すものではないという反論です。同様に、グリホサートによる酸化ストレスについても、「高用量では酸化ダメージ指標が増える可能性は否定できないが、通常の環境や食事経由の曝露で人体の抗酸化防御を圧倒して発がんを引き起こすという明確な証拠には乏しい」と評価されています。実際、FAO/WHO合同会議(JMPR)は「ヒトが実際に遭遇する用量域では、げっ歯類での発がん性も認められず、経口での遺伝毒性も確認されていない」と報告し、通常のばく露条件下でグリホサートが発がん性を発揮するメカニズム的根拠は薄いとの立場です。加えて、IARC分類に批判的な専門家からは「ヒトではグリホサート標的の植物酵素が存在しないこと」「そもそもグリホサートは殺虫剤や発がん物質として典型的な構造を持たないこと」などを挙げ、生物学的に合理的な発がんメカニズムに欠けるとの指摘もあります。総じて、グリホサートの発がん性支持派はDNA損傷や酸化ストレスなど複数の機序を根拠に挙げているのに対し、否定派はそれら機序の実地での重要性に疑問を呈し、「実験的に観察された作用は高用量に限られ現実の人の被曝量では問題とならない」とする見解です。
政府機関や国際機関の評価
グリホサートの発がん性について、主要な公的機関や国際機関も過去20年間に評価報告を出しており、それぞれ結論が異なる場合があります。ここでは、質問で優先度の挙げられた米国EPA、WHO関連機関、EU、IARCの評価を中心に整理します。
- 国際がん研究機関(IARC, 2015年): 前述のとおり、IARCは2015年にグリホサートを「人に対しておそらく発がん性がある(Group 2A)」と分類しました。この評価は「ヒトにおける限定的ながん証拠」「実験動物における十分な発がん証拠」に加え、「グリホサートおよびグリホサート製剤が遺伝毒性を持ち酸化ストレスを誘発するという強い機序的証拠」に基づくものです。IARCはリスク(実際の暴露量での危険性)ではなくハザード(発がん性そのものの有無)に着目して評価を行うため、たとえ高用量条件下でも発がんの可能性が示されればGroup 2Aに分類するという立場でした。IARCの発表以来、この「2A分類」は世界的な議論を巻き起こし、科学界や規制当局、一般社会に大きな影響を与えました。
- 米国環境保護庁(EPA): EPAはIARCとは異なる評価を下しています。2016~2020年の一連のレビューにおいて、EPAはグリホサートについて**「ヒトに対し発がん性を示す可能性は低い(not likely to be carcinogenic to humans)」**との分類を採用しました。この結論は、動物実験・疫学・遺伝毒性試験などあらゆるデータの重み付け評価(ウェイト・オブ・エビデンス)によるものです。EPAは「動物及びヒトの研究で見られた僅かな腫瘍増加や発がんリスク上昇の兆候は、いずれも同等またはより質の高い研究によって否定されており、総合的に強い支持とはならない」と指摘しています。つまり、統計的に弱い陽性結果はより大規模・高品質な研究で再現されず一貫性がないため、発がん性を示唆する十分な根拠とはみなせないという判断です。EPAの立場はIARCとは対照的で、リスク評価(ヒトの実際のばく露レベルでの危険性)に重点を置き、総合評価として「通常の使用条件下で発がんリスクは考えにくい」と結論づけています。
- 世界保健機関(WHO)関連機関: WHO本体としての公式見解はIARCの決定(WHOの一部門によるハザード評価)と並行して、FAO(国連食糧農業機関)との合同会議でのリスク評価も存在します。2016年のFAO/WHO合同会議(JMPR)では、食品などを通じたグリホサート摂取による発がんリスクを評価し、「通常の食事由来のばく露では人に発がん性リスクをもたらす可能性は低い」との結論を出しました。報告書ではその根拠として「ヒトが摂取し得る範囲の用量で実施した動物実験で発がん性が認められなかったこと」「哺乳類での経口ばく露による遺伝毒性が確認されなかったこと」、さらに「職業曝露に関する疫学証拠を考慮しても明確なリスクは示されなかったこと」を挙げています。つまり、IARCが着目したハザード(潜在的発がん性)は認めつつも、「実際のばく露水準で問題となるか」というリスクの観点では懸念なしと判断したわけです。またWHO農薬安全部門も、IARC発表後の見解で「適切に使用すれば健康へのリスクは許容できる範囲」と述べています(IARCの分類はハザード評価であり、リスク評価とは異なると説明)。このように、WHO内でも部門によって評価に差が見られましたが、総じてJMPRや各国規制当局の判断を尊重する形になっています。
- 欧州連合(EU)の評価: EUでは食品安全庁(EFSA)および化学物質庁(ECHA)が中心となり、2015~2017年にグリホサートの発がん性を評価しました。その結論は、**「グリホサートに発がん性の分類は不要」というもので、これはEPAと同様にリスクは低いとの判断です。EFSAは「疫学研究で極めて限定的ながん関連の示唆があるものの因果関係は不明瞭であり、動物実験でも発がん性の証拠はなく、遺伝毒性も認められない」と結論しています。ECHA(リスク評価委員会RAC)も2017年および直近の2022年の審査で「入手可能な科学的根拠から、EUの基準で発がん性物質に分類するだけの十分な証拠はない」と結論しました。これによりEUではグリホサートは発がん性カテゴリーに分類されていません。ただしEU内でも意見は割れており、フランスやオーストリアなどIARCの判断を重視して将来的な使用禁止を提唱する国もあります。いずれにせよ、公的評価としては「ヒト疫学の限定的証拠と実験データの不確かさを踏まえれば、規制上グリホサートを発がん性物質と見做す根拠は不足している」**との立場がEU機関の総意です。以上のように、IARCのみが**「おそらく発がん性あり」と分類した一方、EPA・WHO/JMPR・EFSA/ECHAといった他の主要機関は軒並み「発がん性の明確な証拠なし(リスクは低い)」**との評価を下しています。この違いは、各機関の評価手法や重視するエビデンスの差によるものです。IARCは公表された学術研究に基づきハザード(発がんの可能性そのもの)を評価するのに対し、EPAやEFSAは未公開の企業毒性試験データも含む包括的資料からリスク(実際の危険度)を評価します。また「有意でないデータ」「高用量でのみ観察された影響」の扱いも機関により異なります。このため同じグリホサートを評価してもIARCと規制当局で結論が分かれる事態となりました。
総合評価
過去20年間の研究動向を見ると、グリホサートの発がん性を巡る科学的結論は依然として一致していません。一方には、症例対照研究や一部の動物試験・機序研究が示す陽性所見を重視し、グリホサートを高レベルで曝露すればがんリスクを高めうるとする見解があります。この立場では、グリホサートが直接DNAを傷つけたり細胞に酸化ストレスを与えることで、特にリンパ系のがん(NHL)の発症に寄与し得ると考えます。IARCのように「おそらく発がん性あり」と警告を発する機関や、独立系研究者の中には予防原則に従い規制強化を求める声もあります。
他方では、より大規模で質の高い疫学データ(例:AHSコホート)や標準的な毒性試験の結果から、グリホサートに明確な発がんリスクは認められないという評価が支持されています。この立場では「動物や人で見られるわずかな陽性兆候も、統計的揺らぎや他要因による可能性が高く、現実の使用条件で人体にがんを起こすとは考えにくい」と判断します。EPA・EFSAといった規制当局は現時点でグリホサートを発がん性物質とは分類しておらず、適切に使用される限り安全であるとの見解です。
総合的に評価すると、グリホサートの発がん性について「明確にイエスともノーとも言い切れない」というのが現状と言えます。発がん性を示唆するデータは存在し、IARCのようにそれを重く見る専門家もいますが、反対に膨大な否定的データもあり多くの公的機関は安全と判断しています。科学的コンセンサスは未だ定まっておらず、このギャップは評価手法(ハザード対リスクの捉え方)やエビデンスの扱い方の違いによる部分が大きいです。現時点では**「一般的な環境や食事からのばく露で、グリホサートがヒトにがんを引き起こす強い証拠はない」とする見解が主流ですが、高濃度ばく露や長期的影響については「完全に無害と断言もできない」**ため、更なる長期追跡研究や機序の解明研究が求められています。今後、新たな独立研究や再評価により科学的証拠が蓄積されれば、コンセンサスが形成される可能性があります。それまでは、現行の規制値や安全指針を遵守しつつ、最新の知見を注視することが重要でしょう。
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