読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『メメンとモリ』(小5に読み、中学生に紹介した本)

2024年05月28日 | 哲学・生き方の本
5月半ばの小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 『りんごかもしれない』の著者、ヨシタケシンスケさんによる、面白くて深ーーい絵本です。小さめで厚みがあるので、一見すると絵本のようには見えませんが、文字数は少なく、全ての見開きページに絵がありますので、小学校低学年のお子さんでも読めると思います。
けれども、書かれている内容は、『メメンとモリ』というタイトルで分かるように、人生や死について考えさせられるものとなっています。

小学生クラスで読んだときには、生徒さんは笑いながらも、少し難しそうな顔をしていました。

中学生クラスでも、本の紹介ということで、今回はこちらの本の読み聞かせをしました。
中学生クラスでは、ラテン語の「メメント・モリ」についても少し解説。
小学生の頃にヨシタケシンスケさんの絵本で育ってきているからか、ヨシタケシンスケファンが多い中学生クラス。
今回も、何か心に残ってくれたら嬉しいです。

お子さんだけではなく、大人にもおすすめの1冊です。
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『続・10歳の質問箱』(小5に読んだ本)

2024年05月14日 | 哲学・生き方の本
先週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 この本では、子供からの17の質問に対して、作家を中心とした大人たち44人が答えています。

ただ、質問の内容は、大人でも「う~ん……」と考えてしまう本質を突いたものばかり。
時間的に、全部読むことはできないので、今回は、生徒さんに読みたい項目を選んでもらいました。

選んでくれたのは…
・「差別はいけない」という先生がえこひいきをします。どうしたらいいですか?
・読書よりゲームのほうがずっとおもしろいのに、なぜ本を読まなくちゃいけないんですか?
・国があるから戦争があるし、命がけで国からにげてくる人もいます。国って必要なんですか?

皆様なら、どう答えるでしょうか?

もちろん、こちらに書かれている答えが正解というわけではありません。
ただ、本の冒頭「はじめに」に書かれているように、「なやみこそが、自分や世界や人生に対する理解を深める入口なのです。」
ドリアン助川さんによる「はじめに」には、この本の読み方が書かれています。まずは、それを読んでから、こちらの本を楽しんでみてください。

正直に言うと、10歳には難しい内容も多いと思います。
年齢を重ねるごとに読み返してみると、新たな発見がありそうな1冊です。
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『星くずのブラックドレス』(小5が読んだ本)

2024年05月01日 | 哲学・生き方の本
4月後半の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 生徒さんが好きなこちらのシリーズについては、もう「読み聞かせ」ではなく、実は生徒さんが自分で読んでいるのですが……。

魔女の名門一族の娘マギーにウェディングドレスを注文されたお仕立て支店の魔女のポプリンは、大変な失敗をしてしまいます。
助けを求められたシルクは……

こちらのシリーズは、おしゃれな世界観に包まれていますが、大人にも刺さるメッセージ性があり、毎回引き込まれてしまいます。
今回のメッセージは、「失敗しても、やり直せる!」
これにつきます。

わがままな花嫁のマギー、使ってはいけない魔法を使って大変な失敗をしてしまったポプリン……二人とも、自分の行動のせいでつらい思いをしますが、心を入れ替えて再び前向きに歩み始めることで、周りも変化していきます。

お子さんはもちろん、過去の失敗を悔やんでいる大人にもおすすめの1冊です。

ちなみに、先週は読み聞かせとして、こちらの本も読みました。
この本は、塾で以前も読みました。(以前の読み聞かせの様子は、こちらをクリック!
文字数が少なく、シンプルな絵柄だからこそ、読者自身がじっくり考えられる絵本です。

読み終わった後に、生徒さんが一言、「敵も味方も同じだね」と。
しっかり伝わっていると思いました。
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『魔女の宅急便』(小4に紹介した本)

2023年07月15日 | 哲学・生き方の本
6月最終週の小4オンライン国語クラスでは、長文読解問題に登場したこちらの本をご紹介しました。
 お母さんは魔女、お父さんは人間。
2人の間に生まれた女の子のキキは、13歳を迎えます。
魔女になると決心がつけば、お母さんから魔法を教えてもらい、13歳のときに満月の夜を選んでひとり立ちをするのです。
キキは、ほうきに乗る魔法を教えてもらい、黒猫のジジとともに家を離れます。

「魔女の宅急便」は、ジブリの映画で何度か見ていましたが、実は原作本は初めて読みました。
本の中のキキは、本当に普通の女の子。
周りの人たちに助けてもらいながら成長していきます。

この本を読んで私が着目したのが、「魔女」や「魔法」についての記述です。
「真っ暗な夜と、音のない静けさがなくなったせいで魔法が消えてしまった。明るかったり、音がしたりすると、魔法が使えなくなる」というキキのお母さん。
「魔女が周りを気にして遠慮しすぎたせいで魔法が消えてしまった」と考えるキキ。
これって、現代社会の女性問題と重なりませんか?
忙しすぎる現代社会で、女性が周りを気にしすぎて生きた結果、魔法が使えなくなってしまっている…。それぞれの女性が持っている素晴らしい個性や能力こそが、魔法なのではないでしょうか。

キキの「もともと魔女は悪いことなんてしてないのよ。変わったことはしたかもしれないけど……人間って自分で理解できないことは、かんたんに悪いことにしちゃったのよね。そんなことはむかしのことだとばかり思っていたのに……」という言葉も、深いです。

こちらは児童書ですが、大人が読んでも十分考えさせられる作品です。

みんな、魔女になりましょう!!

魔女と言えば、こちらの作品もおすすめです!
 
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『14歳からの仕事道』(小4に紹介した本)

2023年04月27日 | 哲学・生き方の本
今週の小4オンライン国語クラスでは、こちらの本をご紹介しました。
 長文読解演習の問題文の原典となっている本書。
著者の玄田有史さんは、中学2年生くらいの読者をイメージしながら、仕事の道を自分の足で歩いていくために、今のうちにぜひ知っておいてほしい「働くことの本当」を書かれたそうです。
授業では、2005年1月に出版された増補改訂前のものをご紹介しました(と言っても、授業終了時間に迫っていましたので、見せただけくらいでしたが…)。
ただ、小4でこの文章の意味をしっかり理解できたら、なかなかすごいのでは!?というレベルの内容です。

「即戦力は役に立たない」
「変化を楽しもう」
「悩みながら、歩こう」
など、むしろ今働いている大人にこそ、刺さる言葉が溢れています。

「働くことは矛盾に満ち、だからこそ美しい」という章では、涙が出そうになりました。私自身も、塾で教えてきた中で、学んだことや気づいたことがたくさんありました。
「ちゃんといいかげんに生きる」
心に留めておきたいおきたい言葉です。

そして、お子様たちにはこの言葉を贈りたいと思います。
「勉強とは、『ワケわからん』にあきらめないこと」
勉強することで、ワケわからんことにあきらめずにやり続ける力を身につけてください!将来、その力はきっと生きてくるでしょう。

将来のことや仕事のことで悩んだら、学生の方はもちろん、大人の皆様にも是非手に取っていただきたい1冊です。
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