読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『14歳からの哲学』(中学生向けブックトーク・テーマ「哲学」)

2022年05月11日 | 哲学・生き方の本
最近、私どもの塾には中高生が多くなってきました。
そこで、今年度から、中学生国語道場クラスで月に1~2回、5分ほどのブックトークを行うことにしました。

先週は「哲学」というテーマで、本を2冊ご紹介しました。
1冊目はこちらです。
 「生きていることは、素晴らしいと思う?それとも、つまらないと思う?」
ブックトークの最初に、生徒さんたちにこんな問いかけをしてみました。
みんな、意見はそれぞれ。どちらとも決められないという生徒さんも。

その後、こちらの本のこの一節をご紹介しました。
「生きていることが素晴らしいとかつまらないとか思うことが、どうしてできるのか、それが僕にはわからない。だって、それを思うことができるのは、僕が生きているからなんだけど、僕には、僕が生きているということがどういうことなのかが、わからないんだ。でも、それがわからなければ、生きていることが素晴らしいとかつまらないとか思うことが、どうしてできるんだろうか。」(「考える[3]より)

この本は「14歳からの哲学」であり、表現もわかりやすく工夫されていますが、あとがきで著者が書かれているように、内容のレベルは全く落とされていません。上記のように、この世界の不思議さについて、とことん考えていく本です。

「考える」「言葉」「自分とは誰か」「友情と愛情」「善悪」など、24項目について書かれたこちらの本。実は、国語の長文読解問題にもしばしば登場しますので、知らないうちに本書の一部を読んでいる中高生も多いのではないでしょうか。
最後に書かれている「人生の意味」「存在の謎」は、中高生はもちろん、大人が読んでも本当に心に響きます。この考え方を知っているかどうかで、人生に対する姿勢が変わるだろうと思えるほど深く、著者の熱い思いが伝わってきます。

生きていることは素晴らしいか、つまらないか。
この本を読めば、おのずと答えは出ると思います。

2冊目の本は、次回のブログでご紹介します。
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『メルリック まほうをなくしたまほうつかい』(小3に読んだ本)

2022年04月13日 | 哲学・生き方の本
4月第2週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 メルリックは、お城で働く魔法使いです。
王様の命令に従って魔法を使うのはもちろん、王様の命令がないときは、町中の人の仕事を手伝ってやりました。
だから、メルリックだけが、いつも大忙し。
そんなある日、メルリックは突然魔法が使えなくなってしまいました!
王様も町の人達も、大混乱!
メルリックは、魔法を取り戻すべく旅に出ます…。

楽しい絵本ですが、指摘されている内容は現代の私たちが抱えている問題そのものだと思います。
本当の自分の力をつけることの大切さを、考えさせられます。

奇しくも、こちらの本を読んだ日は、作者のデビッド・マッキーさんの死去が報じられた日でした。『ぞうのエルマー』シリーズを、自分の子どもたちや塾生さんたちに何度も読んだことが思い出されます。
多様性、自分らしくあること、自分の力を蓄えることの大切さなど、多くのことをデビッド・マッキーさんの作品から学びました。
これからも、読み続けていこうと思います。
 
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『なぜ僕らは働くのか』(小6に読んだ本)

2022年03月30日 | 哲学・生き方の本
今週は、新中1生の無料体験授業が行われます。
月曜日の英語の授業を受けた生徒さんの中には、すでに継続受講のご連絡をくださった方も!本当にありがとうございます!!
今回は一斉スタートの無料体験授業ですが、当塾では随時無料体験授業を行っています。
お気軽にお問い合わせください。

そして、随分滞っている読み聞かせで読んだ本のご紹介ですが…、少しずつ更新していきますので気長にお待ちくだされば幸いです。

今回は、3月第2週に小学生国語道場で読んだ本のご紹介です。
昨年の12月にも読んだ、こちらの本を読みました。
 今回は、「大人も知らない未来の”働く”」という章を読みました。
章のはじめには漫画が載っているのですが、主人公(中学生の男の子)のおばあちゃんのこちらのセリフが印象に残っています。
「90歳のおばあさんに『人生の後悔はありますか?』って聞いたら『60歳のときにバイオリンをやりたいと思ったけど、もう遅いかなと思ってやらなかった。あのときやっていれば30年もやれてたのに…』って答えたんだって。自分に重ねて考えてみたら、やりたいことはやらなきゃなって思ったのよ」

新型コロナウイルスの世界的流行や、国同士の争いなど、想像もしていなかったことがどんどん起こり、先が見通しにくい世の中ですが、だからこそ、自分の気持ちに正直になってやりたいことには積極的に挑戦していくべきだと思います。
生徒さんたちも、熱心に聞いてくれました。

ちなみに、こちらのクラスの次の時間は中学生国語クラスなのですが、この本に興味を持って授業前に自分で読んでいた中学生もいました。
小学生、中学生はもちろん、大人が読んでも、新たな発見や気づきがある本です。
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『わたしはひろがる』(小6に読んだ本)

2022年03月17日 | 哲学・生き方の本
3月第1週の小学生国語道場で読んだ本のご紹介です。(ずいぶんタイムラグがありますが、少しずつ更新していきます。)
読んだのは、こちらです。
 主人公の女の子が、成長していくにつれて自分の世界が広がっていく様子を描いた絵本です。
小さいときは、おやつのお菓子が弟より大きくないと怒っていた女の子。
けれども、やがて弟の気持ちが分かるようになり、弟に分けることができるようになります。
最初は、テストで良い点を取ることが勉強の目標だったけれども、世界のことを知るようになり、勉強の目標や自分の心が変化していきます。

学んだり知ったりすることで、どんどん視野が広がり成長していくことがよくわかる絵本です。

これから中学生になる生徒さんたちの記憶の片隅に、この絵本が残ってくれたら嬉しいです。
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『なぜ僕らは働くのか』(小6に読んだ本)

2021年12月31日 | 哲学・生き方の本
当塾は昨日まで冬期講習で、今日と明日はお休みです。
明後日(1/2)からは、寺子屋が始まります。通常授業は1/4からです。(中3生は冬期講習です)
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年読んだ本のご紹介は今年のうちに!
12月最後の小学生国語道場クラスで読んだ本はこちらです。
 漫画のお話が導入部になり、働くことについて様々な視点から考えさせられる本です。
時間的にクラスですべてを読むことはできないので、生徒さんたちのリクエストにお応えして「勉強や学校は何のため?」という項目を読みました。

「学校での勉強は社会に出るための基礎体力になる」、「将来の可能性を広げてくれる」など、生徒さんたちにとっては、心に残る言葉が多かったようです。読んでいくうちに、どんどん内容に引き込まれ真剣に聞いてくれました。

この項目の他にも、仕事の意義や、生き方など心に残る言葉がたくさん!
こちらは小学校高学年~中高生向けの本だと思いますが、大人が読んでも様々な気づきが得られ、初心に戻れる本だと思います。

さて、今年も残すところ、あとわずかとなりました。
今年もこのブログを読んでくださり、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
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