読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『ちいちゃんのかげおくり』(絵本)

2013年07月04日 | 戦争について考える本
うちの子どもたちが通っている小学校で、子どもたちに読ませたい100冊を選定した小冊子が配られました。

100冊の本のタイトルが並んでいて、読んだら保護者または先生にサインをしてもらえるという仕組みです
20冊読むごとに、プレゼントももらえるようです
いいなぁ~

100冊の中には、『おおきなかぶ』などのやさしい絵本から、夏目漱石の『坊っちゃん』まで載っていて、素晴らしいラインナップ
私が子どもたちに読ませたかった本も何冊も入っているので、これをきっかけに読書量が増えるといいなぁと思っています

昨日の小学生国語道場で、100冊の中の本をいくつか挙げて
「これは読んだことある?」「これは?」と色々聞いたところ…
「読んだことある気もするけど、どうだったっけ?」というお返事…。

そこで、昨日は100冊の本の中から、このお話を読みました。
ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)
あまんきみこ・作 上野紀子・絵
あかね書房

こちらでは、この絵本ではなく、教室に置いてある『齋藤孝の親子で読む国語教科書 3年生』を使用して読み聞かせをしました。

ちいちゃんは、お父さん、お母さん、お兄ちゃんの4人家族。

お父さんは出征する前の日に、ちいちゃんに「かげおくり」という遊びを教えてくれました。
まばたきせずに、10数える間、じっと影を見つめます。
そして、空に目を向けると…

広い空に家族4人のかげぼうしが上がりました。

翌日、お父さんは戦争に行ってしまいました。

戦争はどんどん激しくなり、ちいちゃんたちの暮らしている町にも、爆弾をつんだ飛行機が飛んでくるようになりました。

そして、夏の初めのある日、空襲警報のサイレンでちいちゃんたちは目を覚まします。

炎のうずが追いかけてきました。
ちいちゃんは、お母さんやお兄ちゃんと必死に走りましたが、一人はぐれてしまいました…。


読むたびに、涙が出そうになってしまうお話です。

戦争の悲惨さが伝わる1冊です。
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