読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『タイタニック号の遭難』(小4・小6に読んだ本)

2017年08月03日 | 歴史を知る本
先日の小学生国語道場クラスで、あるお子さんが、学校の校長先生から聞いた話をしてくれました。
「『タイタニック号』の話を聞いた!」と興奮気味のお子さんたち。
日本人の乗客が一人いたのですが、その人の運命が気になったようで…。
「タイタニック号についての本を読みたいです!」ということで、7月第4週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
タイタニック号の遭難 (検証シリーズ―そのとき何が起きたかそのとき人びとはどうしたか)
ロバート・D・バラード・著 柴田和雄・訳
リブリオ出版

この本は、1986年7月、ロバート・D・バラード博士が自分の率いるメンバーとともに、小型潜水艇で海底4000mに眠るタイタニック号の船体をを調査する場面から始まります。

そして、74年前に時間は戻り…。

第2章では、タイタニック号の構造や、内装などが詳しく説明されています。
海に浮かぶ宮殿というたとえがふさわしいタイタニック号。
乗客には、世界一の富豪と言われた人や、実業家が多くいました。
一等の個室には、洗練された調度品が置かれていました。

第3章では、タイタニック号が氷山に衝突した夜のことが生々しく記録されています。
氷山接近の警告の無線が入る段階から、タイタニック号が沈んでいく様子までが、写真や絵でも説明されています。
タイタニック号が沈んだ後に聞いたという、これまで誰も耳にしたことのないような背筋の寒くなるような物音…冷たい海水の中でもがき苦しむ何百人もの人々の叫び。他の生存者は、その音を「途切れずに続く聖歌のよう」と表現していました。

第4章以降は、博士のタイタニック号の調査についての記述です。
博士がタイタニック号を調査した時の写真が、数多く載っています。
磁器の人形の頭部や女神小像など、豪華だったタイタニック号の面影を残す遺品が、たくさん見つかりました。
印象的だったのが、遺品の靴です。まるで透明人間が履いて寝ているような状態で残っているのです。

しかし、博士たちは、タイタニック号の調査で遺品は一つも持ち帰らなったそうです。

博士は、タイタニック号は気の毒な犠牲者のお墓であると表現しています。

タイタニック号の写真を、お子さんたちは神妙な表情で見ていました。
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