みなさん、こんにちは。
今回は肝頸静脈逆流とクスマウル徴候についてみてみましょう。
肝頸静脈逆流 Hepatojugular Refluxは逆流Refluxです。
反射ではありませんのでReflexと書かないようにしましょう。
肝頸静脈逆流(腹部頸静脈逆流)法は、肝臓の上に圧力をかけて頸静脈を診る手技です。
肝臓を圧迫すると、血液が押し出され、頸静脈圧が上昇します。
検者は自分の右手を患者の肝臓上に置き、徐々に圧力をかけ10秒間圧迫します。
正常な反応では、静脈圧が一過性に増加しますが10秒以内にベースラインの静脈圧まで戻ります。
右心不全または左心不全では、圧迫期間を通して頸静脈圧が上昇したままとなります。
患者が口を閉じた間違った状態でこの手技を行うと、バルサルバがかかるために結果が不正確になるので、開口位で行います。
呼吸性の静脈圧変動では、クスマウル徴候に注意しましょう。
吸気時に静脈圧が低下する所見です。
収縮性心膜炎や右室梗塞、閉塞性呼吸器障害(慢性閉塞性肺疾患COPDなど)などを示唆します。
このうち、COPDでは、吸気時に鎖骨上窩が陥凹します。
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