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医療関連肺炎を見抜く

2018-08-30 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回は、医療関連肺炎、すなわち院内肺炎についてみてみましょう。
 


院内肺炎は、発生頻度が高いのみならず、死亡率も高いため、院内感染対策上重要な位置を占めます。



肺炎は口腔咽頭部の微生物を気道に吸引することにより発症します。


気管内挿管や気管切開は、上気道の防御機能をバイパスするのみならず気道粘膜を損傷します。


そのため、口腔咽頭部の常在菌のみならず、医療従事者の手や器具を介して容易に耐性菌が気道内に導かれます。




高齢者、手術後、意識障害、嚥下障害、咽頭反射低下、胃内容の停滞がある時は気道内への吸引を起こしやすくなります。




長期入院、抗生剤使用者、PPI,H2遮断薬により胃酸が中和された人では、グラム陰性桿菌や耐性菌を口腔咽頭部に保菌しやすくなります。


また、院外肺炎のような典型的な症状を示さないことがあります。


喀痰培養から得られた微生物が“保菌状態”なのか“起炎菌”なのか、慎重に判断する必要があります。


緑膿菌などグラム陰性桿菌の検出率が高いですが、定着のこともあります。




喀痰のグラム染色塗抹検査にて、菌量、多核球の存在と貪食像の有無などが参考になりますので、グラム染色塗抹検査がオススメです。





写真 浦添市の夕方

 

 

 

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