燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

薬剤熱を考えたとき

2017-08-05 | 勉強会
  薬剤熱を考えたときには、不要な薬剤を中止するとよいでしょう。     既往歴にアレルギー疾患があることもあるが無いことも多いです。     同じ薬剤を投与中に原因不明の発熱の既往があった場合には、可能性がさらに高くなります。   検査所見では、末梢血白血球、ESR、CRPなどの炎症反応検査の上昇をみる . . . 本文を読む
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薬剤熱の症状と脈

2017-08-04 | 勉強会
  発熱以外に、症状で多いのは、悪寒、筋肉痛、関節痛、発疹、頭痛、などです。 典型的には原因となる薬の投与後3日~14日に上記のような症状が出現します。 びまん性紅斑などの発疹がある場合には、薬剤性の可能性が高くなります。   発熱の割には全身状態が良好であることが多く、比較的徐脈relative bradycardiaをみ . . . 本文を読む
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薬剤熱を考えるタイミング

2017-08-03 | 勉強会
  薬剤熱は「原因と思われる薬剤の中止」という簡単な処置によって勝負が決まります。 もし、1)感染症、2)膠原病、3)腫瘍、4)薬剤熱、の順番による思考プロセスだと、薬剤熱を先に考えずに、膠原病を否定するために抗核抗体や各種自己抗体の検査をして、腫瘍を否定するために全身CTや内視鏡検査を先行して、これらの検査が陰性のとき、原因と思われる薬剤を中止するという回り道が . . . 本文を読む
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不明熱の鑑別と薬剤熱

2017-08-02 | 勉強会
  不明熱(ここでは原因不明の発熱という広義の意味でとらえる)の原因を考えるとき、1)感染症、2)膠原病、3)腫瘍、4)薬剤熱、5)その他、という順番が多いと思います。 膠原病と腫瘍を鑑別するためのワークアップは患者さんに負担とコストをかけてしまいますので、感染症が否定的であれば薬剤熱をまず考える流れをお勧めします。       . . . 本文を読む
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薬剤熱の診断

2017-08-01 | 勉強会
  薬剤熱の頻度は以外に多いです。     しかも「発熱」以外の症状に乏しいことが多く、発疹などの症状を伴わないこともかなりあり、多くの症例で特異的な所見を欠きます。 薬剤熱の診断は、診断確定所見 pathognomonic findings がなく、基本的に「まず疑うこと」が重要です。 原因と思われる薬剤を . . . 本文を読む
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