パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

一期一会・・・鳥撮りの記 673 野鳥「珍百景」

2024-03-08 21:51:30 | 野鳥
雑事や年度替わりの町内会の仕事で、ここのところ鳥撮りには行けていません。しばらくこの状態は続きそうで・・・忘れ去られないよう(生存確認の意味も込めて)、久々の投稿です。
ある程度、長く鳥撮りをしていると・・・「何だこりゃ!」というシーンに出くわすことがあります。そんな驚きのシーンをピックアップしました。

2020年6月、繁殖期のチョウゲンボウ・・・
チョウゲンボウがチョウゲンボウを襲う?ショッキングなシーンです。
この年、このフィールドでは3カ所でチョウゲンボウが営巣。ヒナも育ち賑やかな時でしたが、ちょっと訳アリ・・・2つの巣は一夫二妻で1羽のオスが両方の父鳥だそうです。
オスは片方の巣にしか餌を運ばず、もう一方の巣はメスが1羽で懸命に子育てをしていましたが、ヒナも大きくなるとそれも難しく、一番力の弱いヒナが他のヒナたちの命をつなぐ「糧」になってしまったのではないか?と推測しています。衝撃的なシーンなので、当時のブログへの画像掲出は控えていました。



上のチョウゲンボウと同じ年・・・2020年のオオタカの繁殖。
巣を観察していると、メスが白いものを咥えるところが見えました。てっきりメスが生まれたばかりのヒナを咥えて食べてしまうのか?と心配しましたが、よく見るとこれは卵の殻です。


そして、飛び出し!卵の殻を捨てに行ったのです。
メスが飛んで行ったところを見に行くと、木の下にまだ中が濡れた卵の殻を確認できました。巣の中のヒナの姿は見えませんが、まさにヒナが孵った時に遭遇できたわけです。


その2週間後、ヒナに餌を与えるメスがいました。
珍しいことに、この年のヒナはこの1羽だけでした。


7月末、ヒナは立派に育ってそろそろ独り立ちの日も近いように思え、この日でオオタカの繁殖期の観察は終えることとしました。
その数日後、このフィールドの常連さんからこのヒナが短い命を終えたとの知らせが舞い込みました。残念な結果ですが、自然界で生き延びることの難しさを物語る出来事でした。



2014年、野鳥撮影を始めて間もないころ。
2月の降雪翌日、雪がらみの鳥を撮りたく地元多摩川の河川敷へ・・・
カワラヒワの群れがイノコズチの種を食べに集まっていました。


突然、一羽がバタバタともがき始めました、イノコズチの茎がばねのように跳ね上がり足の付け根に・・・この子が動けなくなりました。


すると、左側にいた仲間がくちばしで跳ね上がった茎をはずしてあげているではありませんか!こりゃ、ビックリ!!群れる鳥は仲間意識が強いのか?ほのぼのとした気分になれました。


番外・・・
2020年5月、明治神宮の森で出会った白いヘビ・・・場所が場所だけに神の化身か?神々しさすら感じました。


「珍百景」と言うと、バラエティの思わずクスッと笑ってしまう印象がありますが、自然界ではそんな甘っちょろいものではないようです。
もう2度と撮れないような貴重なシーンを見せてくれました。
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