明治座
明治座 四月花形歌舞伎
平成28年4月2日(土)~26日(火)
井上ひさし 作「手鎖心中」より
小幡欣治 脚本・演出
大場正昭 演出
浮かれ心中(うかれしんじゅう)
中村勘九郎ちゅう乗り相勤め申し候
若旦那栄次郎 中村 勘九郎
お す ず 尾上 菊之助
太 助 坂東 亀三郎
帚 木 中村 梅枝
清 六 中村 萬太郎
栄次郎妹お琴 坂東 新悟
伊勢屋番頭吾平 市村 橘太郎
遣手お辰 中村 歌女之丞
役人佐野準之助 片岡 亀蔵
伊勢屋太右衛門 坂東 彦三郎
二人椀久(ににんわんきゅう)
椀屋久兵衛 尾上 菊之助
松山太夫 中村 七之助
明治座で公演中の四月花形歌舞伎を観てきました~
入口では好江さんが出迎えてくれていました。
いつもお奇麗で尊敬するばかり。
着物姿すてきぃ~
私のお目当ては『浮かれ心中』
2008年四月大歌舞伎で感度した作品。
『何が何でも有名になりたい!』と野心をもつ作家志望の栄次郎
なにか目立って有名になってしまえと、ある事件から
『手鎖』の刑をうけて有名人に...という茶番だったかずが
クライマックスで、あんなことになってしまうとは、、、
ビギナーとしては、とっても観やすくて
笑っちゃうコメディー歌舞伎。
有名になりたい栄次郎演じる勘九郎は
喜劇向きかもしれない。
二枚目より三枚目のほうがあってるかも。
今作は、ちょっと地味に感じた。
期待より、ちょっと低めのテンション。
作中、今はやっているギャグをまぜつつ客イジリしたり
花道とは別の通路からの舞台入りしたりと
楽しめる箇所はたくさん。
クライマックスは、ちゅう乗りはテンションあがるけど
エンターテイメントらしさが低めだったような。。
まだ勘九郎だと若すぎるのかな、、
太助役の亀三郎も、江戸っ子の華が薄め、、
もうちょっと大胆に演じてもよかった。
菊之助は安定の役者。
『二人椀久』は素的でした~
大阪の豪商久兵衛と遊女松山が織りなす舞踊。
夢か現実かわからなくなるほどの恋のお話し。
菊之助と七之助って舞台で栄えるわぁ~~~
ずっとフワフワした気持ちで、うっとりしながらの観劇。
美しさとか儚さとかが芸術作品となって舞台化とされた一作。
今回みた『浮かれ心中』は
2008年四月大歌舞伎(歌舞伎座)で
勘三郎さんが栄次郎、三津五郎さんが太助を演じてました。
勘三郎の出てきたときからの喜劇オーラ、三津五郎との笑いのかけひきが
絶妙で、うっかり笑わせられちゃうくらい笑いました。
作品が面白いからってのもあるけど
やっぱり勘三郎の観客全員笑ってもらうぜ!ってゆー闘志が感じられました。
三津五郎も負けてたまるか!ってゆーツッコミとか返しとか、、
今でも、あの舞台が観れたことを宝におもっています。
その当時のチラシ
当時の江戸っ子のリアルが笑いとなって舞台に現れた感じでした。
これぞバカ!
これぞ江戸っ子の笑い!
ずっと笑っていた。
『これぞ、エンターテイメントだ!』って一作。
私もバカで楽しいことしていくぞ!って気になった。