GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

大きな“山場” に差し掛かっていますね

2011-03-18 21:28:58 | Webサイト 作成日記
■ やはり、“臨界”現場の事が気になり、サイト作成作業は進まず
■ 最悪の場合を考えない人もいるが、対処して日本と共に生きる方法を考えて
おく事も大切だ
■ その時、社会のために何ができるのか? NPO法人として成すべき事を考える

* * * *

本日(3/18)夜から48時間の間で、一つの山を越えられるかどうかが分かる
状況だ。

もちろん、超えられなかったとしても悲嘆する事ではないが、超えられた方が
ずっと良い。

固唾を飲んで見守りたい。

しかし、こんな時期なのに、民放だけでなくNHKでも震災報道枠を一気に減らし
ているのは困った。 情報を集める手段が少なくなってしまう。


* * * *

話は少し横にそれるが ・ ・ ・

本日(3/18)、三菱東京UFJ銀行の(危機)管理能力と広報処理能力の高さに
関心させられる事があったので報告したい。

今回の震災の影響で、日本企業が企業活動を整えるために“円”の手配を進め
るという予測から、投資筋の投機で“円高”になった事はご存知だろう。

その“円高”の現場を報告するため、NHKが 三菱東京UFJ銀行のディーリング
部門
で 実況リポートを行なったが、その実況中継で三菱東京UFJ銀行は 管理と
広報処理能力の高さを見せたのだ。

午前中の 実況中継では、ルーム内の男性社員は上着を脱いでいて全員が
シャツ姿、女性社員も薄着(私服)で仕事に励んでいる様子が ・ ・

午後 2時前での現場中継リポートでは、男性社員は全員が上着を着て、NHK
リポーター越しには 防災用の白いヘルメットが正面から映るように変更され
て置かれていた ・ ・

立派な対処だ !!

無・計画停電で電力不足の対応をしているとはいえ、東京23区はその対処外と
なっていて(荒川区を除き)、以前と変わらず電力が供給されているので、外
気温が10℃以下となっていても社内はエアコンが利用できる環境だ。

政府が率先して 「節電を!」とリードして、多くの方々が節電に協力している中、税金で蘇生した企業は聞き忘れていたらしい。

でも、流石である !
午後にはきちんと対処できるのだから。

是非、その能力ある担当者(責任者)を、東京電力へ派遣してリーダーシップを
ふるって欲しいものだ !
きっと、今よりも しっかりとした対応が期待できるだろう。



* * 今日は、これで、帰宅します * *



プールの水と言うけれど ・ ・ ・

2011-03-18 20:04:22 | 日本の被災対応
例え 情報収集や情報公開の手法が未熟であっても、
例え 責任者のリーダーシップが未成熟だったとしても、
福島第一原子力発電所の状況がこれ以上に悪化するのは、今後の日本の
経済を始めとする様々な生活や人生のために、食い止めなくてはならない。

今は、震災後も現場に残り続け、“臨界”の最前線で格闘を続けている方々の
無事に帰宅を願う。


【 プールへ注目が集まる理由は 】

炉内の水の量や炉心溶融の対策から、現在は 使用済み核燃料棒が入った
プールへと報道の主眼が移ったのには理由がある。
例え使用済みの燃料棒だとしてもメルトダウンの可能性があるからだ。
メルトダウンを抑制できなければ放射能物質の放出が一気に高まり、現場環境
での作業が極めて困難となり、最終的には献身的な努力をしている人々も退避
する事になるからだ。

すると、考えたくもないが、制御不能となった6基の原子力発電所が次々と・・


だから、現場の人々は挑み続けているのだ。
彼らこそ、未来の日本を救っている“英雄”だ。


【 プールに必要な水の量は 】

既に報道されている様に、本来は使用済み核燃料棒のプールの水の量は多い。
1100 ~ 1200 トン 程という。

3号機への放水作業によって立ちあがる“水蒸気”を見れば、既にプールの水が
少なくなって、使用済み燃料棒が露出して加熱されている事が想像できる。

では、実際にプールにどの程度残っていて、燃料棒はどういう状態なのか?
これは、誰にも確認が出来ない状態だから、全て推測するしかないが ・ ・
米国の原子力規制委員会の委員長は悲観的な観測を発表している。
3/17付 npr_website より ) ( 同訳引用ブログ

プールに水が残っているとしても、本日(3/18)昼間に行なった 50トンの放水
では不十分だからこそ、自衛隊を始めとして夜間の作業継続を検討の最中だ。

この大きな問題は無事にクリアされる! と願っているし、信じている。
“臨界”の分かれ道に差し掛かっているからこそ、全ての人は最大限の注目と
祈りを注ぐべきだ。


【 努力に報いるリダーシップと注目を 】

最後になるが ・ ・ ・、

日本の意識ある人々は “臨界” の現場で働く人々の事を心から応援している。
そして、同じように世界からも同じ注目が集まっている事を伝えたい。
3/17付 産経ニュースより

そして、1~2号機 への外部からの電力供給工事が無事に完了して、1~2号機
および 作業を行なっている方々の部屋へ電気が供給される事と、1~2号機の
冷却系統が電気によって作動する事を切に願う。

そうすれば、一つの山を越えられるだろう。

ただ、山はまだまだ残っている。
3号機のプール以上に 4号機のプールは一層大変な状況だ。
3/18付 YOMIURI ONLINE より

政府の適切な情報収集とリーダーシップ、そして適切な広報対応が、一層向上
する事を望む。
それが、日本の未来を救う事に繋がり、何よりも“臨界”現場に留まり奮闘する
人達の願いであり、私達の願いだ。