GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

ご家族のため、国民のため、氏名の公表を!

2011-03-25 22:50:21 | 日本の被災対応
福島第一原子力発電所に残り続け、今なお“臨界”の現場で日本の未来を守り
続けている人達の氏名を公表する事を、東京電力 および 政府に求めます。

【 ご家族の事を忘れている! 】

彼らのご家族の方々は、日本一、危険な“臨界” の現場に彼らが居る事を充分
に理解していらっしゃる事でしょう。
そして、3月11日以来、日本の将来の被害を最少に喰い止めるため、健康や生
命を賭けるようにして奮闘している事を理解しつつ、日々休むに休めない苦痛
が続いていることでしょう。

TVニュースで状況を確認する日々が続く中、恐れていた“被ばく” 事故発生の
知らせが あったのですから、その時のご家族の心情を察するといたたまれなく
なります。

現場に留まって作業している方の人数は 5 ~ 700名 ほどと推測されますが、
その方々のご家族総てが、ニュース発表と同時に凍りついた面持ちだった事で
しょう。
そして、氏名が発表されない事から、会社を通じての通達連絡が入るまでの
数時間は、苦痛と怯えでとてつも無く長く感じられた事でしょう。
( 3/22 付け 産経ニュース より )
( 3/25 付け 産経ニュース より 「被ばく作業員の方は ・・」 )


【 今なお進行している 放射能汚染&被ばく 】


震災と津波で被災した広大な地域ですが、徐々に復興の手配を進んでいます。
また、福島第一原子力発電所では、給水活動や外部電力導設工事が進んで
おり、一見小康状態になっているかのように見えています。

しかし、普通の震災とは異なり、今なお 被災 が進行していている事を理解し
なくてはなりません。

現に、水 や 野菜 への放射能汚染で 様々な問題・課題が現われていますが、
放射能を今も放出し続けている “臨界” 現場を収束させない限り、問題は
もっと広範囲な物産や経済に影響を与えていく事になります。

つまり、福島第一原子力発電所の 放射能放出を食い止めない限り、日一日、
日本の将来は 問題や課題が大きくなり、経済面での損失や個々の人生設計へ
の悪影響として影を落としていくのです。
そして、これは単に 被災地域だけの問題でなく、日本全体・国民全員におよぶ
影響として残っていくのです。

“臨界” の現場で、今も 自身の身体に 被ばくという被災を増やし続けている
あの方々こそ、日本の未来を左右する方々なのです。

そういう方々の 人数や氏名を正確に公表する事によって、その方々の功績を
正当に評価するだけでなく、課題の本質を正しく認識して心を一つにして国の
復興へと国民の意識をまとめることに繋がる事は間違いないでしょう。


【 情報と人員の補填を 】

現場に居る方々の奮闘のお陰で、外部電力が施設に引き込まれたようです。

これによって、作業時間だけでなく 休息時間にも電気を利用する事ができる
ようになったでしょうから、多少は心労が癒されているであろう事を願うばかり
です。

しかし、喜びへの期待 と同時に 心配もあります。

今までは外部と遮断された “結界” の様な場所で、情報も無く作業を続けて
いらっしゃったでしょうが、これからは (きっと) TV を受信視聴できるもの
と思います。

ですから、TV を通じて 作業している人々の氏名を発表するニュースを見る事が
できれば、日々の作業の大きな励みになる事は間違いありません。
その上、TV を通じて ご家族の方からの 「励ましメッセージ」 を届けられれば、
作業している方々はもちろんの事、全国の方々にとっても 大いなる“ 励み ”に
なるのは間違いありません。

しかし、TV で そういった発表や「励ましメッセージ」が無く、作業をしている
方々の存在を意識させない報道がこれからも続くならば悲劇と言えるでしょう。

日本の未来を守っている彼らの行動が、誰にもさほど注目もされず、“臨界”の
現場から見れば 僅かな 汚染に右往左往している 民衆の行動を見せつけられて
しまうからです。

3月11日の事故発生以来 2週間が過ぎて、かなりの 疲労や心労、被ばくも進ん
でいるはずです。
氏名の公表と彼らの名誉を守るのは当然必要ですが、人員交代や人員補填が
必須の状況となっている事も忘れてはなりません。


“温”氏 と “管”氏 の違いは ・ ・ ・

2011-03-25 21:13:27 | Webサイト 作成日記
■ 正直な心情、3/11 震災以来 心落ち着きません
■ 作業を進めたい気持ちはあっても、指と心が重いままです
■ 今後の日本の展開への期待と NPO法人としての活動の接点も検討します

* * * * *

【 3年前、お隣の国では・・ 】

人類文明発祥の地の一つとして、世界で最大の人口の国、その国土面積や日本を抜いた GNP で知られる国の “首相” は違う。

2008年 5月12日、四川省で発生した大地震によって、9万人を超える犠牲者が
出ましたが、その当日に!!温家宝 総理 が現地入りして救助の陣頭指揮を
行ない、5日後には 胡錦濤 国家主席 が現地視察入りしている。

この様子は、海外メディアにも映像提供されているので、観た人も多いでしょう。

首都・北京から 1500km以上離れた 被災地へ その日の内に移動したという
行動力にも驚かされますが、それ以上に 国家の No.1 および No.2 の地位
の方が 被災地で作業服に身を包み、被災した方々をねぎらい、作業をして
いる人々を激励する姿には感心させられました。

もちろん、国家の治世や治安の面を考慮したプロパガンダとの評価もあると
思います。
しかし、人々の心を慰め勇気づけ、全国民の心と意思をまとめるのが政治に
携わる者の責任ですから、この局面では立派にその責任を果たしたと言える
でしょう。


【 その 3年後に ・ ・ 】

しかし、かの国よりも小さな国土面積で先進工業国と言われている国の首相
の場合はどうでしょうか?

震災が発生した当日はおろか、2週間経っても現地へ足を運んでいない。
No.1 だけでなく、No.2 以降 誰一人として どの現地へも視察に行っていな
いという事実は、2008年四川省の場合と較べて、厳然たるコントラスト感を
人々の心に残し続けているのです。

放射能漏れという事故を併発したという事情があったにせよ、当日の事で
あれば、原発から半径10km の地点で被災された方々の慰労も可能だったで
しょう。
野菜の軽微な放射能汚染が確認された 20日以降であれば、半径20km地点で
地産のほうれん草料理を口にして全国民に呼びかける事もできたはず。
水の放射能汚染の場合も同様だ。

しかし、それらを一切行わず、エアコンの効いた屋内で、汚れる事の無い
作業服を着て、国民に呼びかける姿は、前記の 国の場合とはあまりにも
違い過ぎる。

動乱を起こす危険性の少ない国民だから許されているとはいえ、今の進行
し続けている汚染の収斂と、汚染によって世界から経済や人事交流面など
で足枷や後退を受けてしまった現状からの回復に向け、全国民の心をまと
める機会を逸してしまった事は疑いようのない事実でしょう。


【 震災の後、評価を高めた国は ・・ 】

2008年の震災の後、それ以前に国際的な物議を醸していたオリンピックを
無事に開催成功させ、却って世界的な評価を一層高めた国のトップの行動
を世界は覚えています。

それも、トップ自らが全国民の前に立って鼓舞し続ける行動力を出し、国民
の意識をまとめあげた事で、震災復興だけでなく 無事にオリンピック開催
を成功させる事につながったと言えます。

そして、世界は 現在の被災国のトップの行動に注目し、3年前の 震災国と
比較を行なっている事でしょう。

“ 外交 ”戦略だけでなく “ 内交 ”戦略も欠けている事に、国民はどう
いう対応をするべきなのでしょうか。
それが、国民に求められている責任といえるでしょう。


『 カテゴリ・日本の被災対策 』 の投稿記事は こちらから ・・