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1分間で100リットルの排水、しかし

2011-03-27 23:00:17 | 日本の被災対応
福島第一原子力発電所での懸命な活動は、水との戦いに入っています。

高い放射線量を示す水が原子炉を冷却するためのポンプの建屋内に貯まって
いて、その水を排水しない限り、冷却用のポンプを動かすための作業に進め
ないでいます。

無事に作業が進む事を願うばかりです。


【 1分間に 最大100リットル 】

しかし、1号機のポンプ建屋での排水作業は 24日(木)から始まったのに、
排水が充分に出来ず、排水ポンプを 2台追加して作業を継続しているようす。

1分間に 最大100リットルの水を排水する能力のあるポンプですから、よほど
大量の水で苦労をされているのでしょう。
3/27付け NNNニュース より

ポンプ建屋の照明が回復しているかどうか不明ですが、250 mSv(ミリシー
ベルト)という異常な 放射線許容基準の環境から、一日も早く解放される事
を願います。


【 放射性物質はどこから・・ 】

空気中に発散された放射性物質が原因と考えられる 上水道への放射性物質の
混入問題は、一旦落ち着いたかのように報道されています。

しかし、“現場”からは放射性物質は今なお外部へと放出されているのですから、
決して安心していられる段階ではありません。

現に、福島県内各地での大気中の放射性物質は今なお多く観測されていて、
海洋中にも多くの放射性物質が流れ出ています。

原子力発電所内部のどこから放射性物質が外部に漏れ出ているのか?
漏れ出ている箇所が特定されたとして、作業が可能なのか?

連日の作業に続いて、更に過酷な環境の中での作業が待ち受けているのは
間違いありません。


【 一日でも早い安定を! 】

広がり続ける放射性物質の影響は、常に後から明らかになります。

大気、海洋、土壌、農産物、酪農、住まい、健康など、多くの課題への対処が
長く求められ続ける事でしょう。

是非、一日でも早く放射性物質の漏えいが止まり、黙々と作業してきた方々が
無事に帰宅される日が来る事を願うばかりです。


吉田昌郎 所長 様 ほか皆さんのご健闘を!

2011-03-27 22:43:47 | 日本の被災対応
福島第一原子力発電所の現場で、陣頭指揮をしている方の氏名が判明しま
したので、ここにお知らせします。

現場責任者である、吉田昌郎 さんです。

ダイヤモンド・オンラインが伝える限り、東京電力本店と政府とのやり取りが
続く中でも、冷静でいて勇敢な処置を進めていらっしゃるようです。

未だ作業を進めている方の人数や氏名は発表されていませんが、吉田様を
始めとする皆さんのご健闘と無事な帰還・帰宅を心より願っています。
3/25付け ダイヤモンド・オンライン より