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放射性物質漏れ、一日 何億の損失か?

2011-03-30 22:57:00 | 日本の被災対応
公的発表で、人は言う、

「 安定した状態になっています 」
「 このレベルでは、特に大きな影響も無く安全です 」 ・ ・ と

仮に、これら全てが真実だとしよう。

けれども、毎日毎日、放射性物質を放出し続けている事も真実だ。

そして、汚染された“水”の存在が作業の進行を妨げている事や、 その “水” が どこから湧いてくるのかさえ解明できない事など、一向に解決策が 見出せていない事も事実だ。

そして、それらの事実が 日本経済に損失を与えている事と、日々その損失は
増え続けている事も事実である事を忘れてはいけない。


【 諸外国からの反応 】

当初より、農産物や魚介類に対する影響が懸念され、同時に 諸外国から 輸入規制が掛かる事は容易に想像されてきたし、現に 各種報道で明らかになっている。
3/27付け NHKニュース シンガポール 輸入停止を拡大

しかし、(これも 当初より予測してきた事だが)、農産物などに留まらず工業製品にまで規制が掛かってきている。
この傾向が進行して、日本の輸出部門の主要な製品が影響を受ける事になれば、日本経済に大きな痛手となるのは必至である。
3/29付け 中日新聞より 鉄鋼製品でも放射線風評被害


【 日々、何億の損失か? 】

今回の震災と事故によって、経済的な損失は日本国内だけだと考えがちだ。

しかし、台湾経済建設委員会は 日本の震災によって 経済損失が 540億円 になるという発表をしている。
3/30付け AFP・BBニュースより ・ 日本震災による経済損失

台湾に与える経済損失がこの額だとしたら ・ ・ ・
日本が被る経済損失は、いったい幾らになるのだろうか?

そして、その経済損失は、前記の風評被害を見てわかるように、福島第一
原子力発電所から 放射性物質の漏えい が止まらない限り、毎日毎日、増え
続けていくのだ。

毎日、あの “現場”での作業を報道するニュースが続いているが、報道が毎日
ある事に慣れてしまって、まるで 他人事のように感じてはいけない。

なぜなら、あの “現場” が続く限り、日本経済へのダメージが日々大きくなり、
日々、何億円、何十億円分(?) 私達全員の暮らしに暗い影を確実に落として
いるからだ。

だから、私達は声を大にして声援しなければならない。
あの 現場で働く “彼ら” に対して、日本の未来を守り続けている事に感謝し
ながら、一日でも早く帰宅できる事を願う!! ・ ・ と



3月29日、 419名の方が あの“現場”で

2011-03-30 21:22:57 | 日本の被災対応
3月29日は、福島第一原子力発電所という、日本の未来を左右する過酷な環境で働き続けている人に対して、ようやく!日本の各マスコミが注目して報道を
始めた日となった。

勇気ある人の行動によって、“彼ら”に対しての注目は集まり始めたのだが・・、
“現場” の過酷さ や “彼ら” が背負っている役割の大きさに変わりはない。

しかし、“彼ら” の一日でも早い帰宅を実現するため、私達が支援する数多くの方法を実行していきたい。

3/30付け asahi.com / 汚染水排水 作業員419人苦闘


【 それは、勇気ある人の告発から 】

電力事業は国の大切なインフラ事業の一つである。
従って、原子力行政という言葉があるように、民間事業者の電力会社であっても国の行政力が強く及んでいる箇所である。

そのため、以前より危険性が公になっている現場で働く方々は、電力会社という大会社での厚遇されてきた面とは別に、行政的な様々な圧力を受けた仕事環境を受け入れている事は容易の予想される。

人は誰でも、“緘口令”的な仕事環境であったとしても、仕事を失いたくない。
しかし、勇気ある人の告発が続き、ようやく実情の一部が見えるようになって
きた。

3月28日付け、原子力安全・保安院の 横田さんが、会見を開いて “現場” の
実情を公開したのが大きな突破口となった。

顔と氏名、所属までを公開して、多数のマスコミ機関を前に実情を詳細に語る
という、大変に勇気ある行動によって、TV も公開するに至ったのだ。
過去にも、顔や氏名を出さずにTV取材に応じた方は数名居たが、現場で働く
人の凄惨さを無視せず正々と公表した彼の行動を高く賞賛したい。

彼の発表に基づいて、TV局が動いてきたからだ。
3/29付け FNNニュース・ 作業員の過酷な状況が明らかに・動画あり

続くように、今なお現場に留まっている女性社員からのメールも報道された。
3/30付け J CAST ・ 「もう限界です」


【 充分な支援と言えるだろうか? 】

再確認しておきたい。

“現場”環境の 過酷さは、高い放射性物質の存在と、日本の未来を大きく左右する作業の責任の重さからくるという事を。

例え、栄養ある充分な食事と柔らかく暖かいベッドがあったとしても、本当の意味
での “大変さ”や “過酷さ”、そして“責任の重圧” は変わらない事を今一度
確認しておきたい。

日々の作業の度に増え続ける “被曝量” に恐怖を覚えながら、前例の無い
“現場” と 終わりなき戦いを続けざるを得ない事、それ自体が過酷なのだ。

作業する人の補充も、充分とは言えないまでもあるようだ。
大手ゼネコンが 130名を派遣したほか、大手電機関連会社2社も派遣したと
聞く。
3/29付け 産経ニュース ・ 大成建設 130人派遣

しかし、人を送り込み、食糧や居住環境を整えたら充分と言えるのだろうか。
私達には、私達だからこそ、“彼ら”に 必要な支援が出来る! と 私は思う。