今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

65歳以上の高齢者が全人口の1割を突破したと総務庁が発表

2009-09-14 | 歴史
1985(昭和60)年9月14日、65歳以上の高齢者が全人口の1割を突破したと総務庁が発表した。
高齢化社会とは、総人口に占める老年人口(65歳以上)の比率が高まる社会のことを言うが、国際連合では、当時の欧米先進国の水準を基に総人口にしめる高齢者の比率、つまり、65歳以上人口が全人口にしめる比率が7%を越えると高齢化社会(aging society)としているようだ。
「高齢化」という言葉は、老年人口の実数の増加と比率の増加の双方で用いられるが、「高齢化社会」は比率の方でその度合いが表現されることが多い。通常人口の年齢構造を分析する上で、0~14歳を年少人口、15~64歳を生産年齢人口、65歳以上を老年人口とする3区分が用いられている。
日本では、1970年代の前半の第2次ベビーブームが過ぎ、日本の人口構成が少子化・高齢化への角を曲がった。総理府統計局(現:総務省統計局)が1976(昭和51)年4月発表した国勢調査(1975年実施)の抽出集計によると、年齢別人口構成が転換をむかえ、生産年齢人口(15~64歳)の割合が68,9%~67,8%へと戦後はじめて低下。これに伴ない生産年齢人口100人あたりの扶養人員を示す従属人口指数も45,1から47,5へと上昇に転じ、高度経済成長の人口的裏づけとなっていた生産年齢人口の増加の時代が終り、老年人口の増加という欧米先進国型への道を、より急速にたどる兆候が数字で裏づけられた(1979年4月19日朝日新聞)ことになる。65歳以上の高齢者人口の割合は1975(昭和50)年の国勢調査時の7,9%から24年後の1999年には16,5%に、4半世紀で2倍強と凄まじい伸び。実数でもはじめて15歳未満の人口を上回るに至っている。高齢化社会の到来がはっきり自覚されたのがこの1976(昭和51)年のことだったのである。
人を愛して 人はこころひらき
傷ついて すきま風 知るだろう
いいさそれでも 生きてさえいれば
いつかやさしさに めぐりあえる
その朝おまえは 小鳥のように
胸に抱かれて 眠ればいい
すきま風」(いではく 作詞、遠藤 実 作曲)
1976(昭和51)年10月から新クールに入ったテレビ時代劇「遠山の金さん」の主題歌で、歌っているのは杉良太郎。翌年5月から火がつき、チャート誌でも最長不倒の第1位を続けるロングセラーとなった。作詞のいではくは、「ドラマに登場する悪代官にいじめられたりする薄幸な人達に対する思いやりや慰めをテーマーに、精一杯生きていればいつかは他人の優しさに出会えるだろう。だから夢を持って生きて行こう」と言う歌詩にしたとという(朝日クロニクル「週刊20世紀」)。良い歌なので、私も大好きな歌である。以下で、歌が聞ける。
YouTube - Sugi Ryotaro - Sukima Kaze
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=tTe8xUzTqRo
戦中派の私たちは、戦後の焼け野原の中で少年時代を過ごし、残業・・残業・・・のなかでまともに休みも取らず、働きバチなどといわれながら頑張ってやっと、定年を迎え、本来なら、これからは若い時代に出来なかった趣味や遊びも楽しみながらゆったりとした気分で、老後を過ごそうなどと考えていたが、今の世の中、高齢者が安心して老後を過ごせるような時代ではなくなっている。経済的な面だけではなく、戦後の誤った教育のおかげで、若ものの老人に対する態度は、決して優しいものではなくなった。若者は若者で、私たちが育った一億総中流時代ではなく、競争社会の中で強者と弱者に色分けされて、強者は強者で勝ち残りのためにストレスを感じ、イライラとした毎日を送っており、弱者は弱者で、まともな働き口さえもなくなくなった者も多くなり、行き場の無くなった者などは、精神的な異常をおこし、やけになって、とんでもない犯罪やムチャな行動をするようになっている。
総務省・統計局による「高齢者人口の現状と将来」によると、”2003年(平成15)年9月15日現在における我が国の65歳以上人口(推計)は2431万人で、総人口の19.0%を占め、人口、その割合とも過去最高となっっており、65歳以上人口を男女別にみると、男性が1026万人(男性人口の16.5%)と、初めて1000万人を超えたという。女性は1405万人(女性人口の21.5%)で、男性より379万人多くなっている(ここ参照)。又、直近の2009(平成21)年8月21日に公表された人口推計(平成21年3月確定値,平成21年8月概算値)を見ると、65歳以上の男女総人口は22,4%(男19,7%、女25%)となっており、うち75歳以上の男女総人口が10,5%(男8,2% 女12,8%)にも達しており(ここ参照)、兎に角、少子・高齢化は驚くほどの勢いですすんでいるのである。
日本国憲法第25条においては社会保障が以下のように記され、生存権の根拠とされている。
一、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
二、国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
ここでは、社会保障の内容についての記述はなく、1950年に社会保障制度審議会(総理大臣の諮問機関)が発表した「社会保障制度に関する勧告」中で、次のように述べている。
『いわゆる社会保障制度とは、疾病、負傷、分娩、廃疾、死亡、老齢、失業、多子その他困窮の原因に対し、保険的方法または直接の公の負担において経済的保障の途を講じ、生活困窮に陥った者に対しては国家扶助によって最低限度の生活を保障するとともに、公衆衛生および社会福祉の向上を図り、もって、すべての国民が文化的社会の成員たるに値する生活を営むことができるようにすることをいう。』 ・・・と。しかし、今の日本の社会保障制度の実情はどうなっているだろうか・・・?これまで、一生懸命働き、国に税金も納めてきた老人が安心して生きてゆける世の中だろうか?若者が、食につけない状況になって居ないだろうか・・?Noである。
年金・医療・福祉などの社会保障は、現行では概ね「自己負担金」「保険料」「税金」の3つを財源にしているが、これをどのような仕組みで維持していくか・・・。少子・高齢化が進行する中では、このような社会保障などの財政面では様々な問題が生じるが、すでにその給付と負担などに対して、弱者と強者又、若者と老齢者間などに、立場や考え方の相違などから、冷たい「すきま風」が吹き始めている。それだけではない。親子間でも隣近所の付き合いでも「すきま風」が吹いている。そのような世の中で、年寄りが1人で生活をしてゆくのは大変な時代になってしまった。
経済問題も回復基調にあるとはいわれるが、まだまだ不安定な状況の中、前与党であった自民党公明党による連立政権は、格差社会を広げ、国の借金を平成20年度末で553兆円も残してくれている。これは国民1人当たり433万円の借金に該当する。以下参照。
日本の借金時計
http://www.geocities.jp/mkqdj167/japan.htm
先日の選挙で「生活者第一」と、庶民の味方である事をスローガンに、本年・20009(平成21)年8月30日の衆院選で大勝し、念願の政権を獲得した民主党は、この膨大な国の借金を抱えながら、これらの問題に対して、や社会保障制度による所得再分配について、どのような手を打ってゆけるだろうか・・・?
これがこれからの最も重要な政治課題になるのだが、「言うは易し行なうは難し」である。。財源の確保をいい加減にしながら単なる人気取りのバラマキ政策ばかりしているととんでもないことになるよ・・・。それだけは、肝に銘じて腹の据わった政治をしてくださいよ。
明日・9月15日は「老人の日」である。以前にこのブログ9月19日(9月の第3月曜日)「敬老の日」でも書いたが、「祝日法」の改正によって「敬老の日」が9月第3月曜日となるのに伴い、従前の敬老の日(9月15日)を記念日として残す為にという理由で、2002(平成14)年1月1日改正の「老人福祉法」によって、9月15日を「老人の日」に制定しているのである。そして、この日を、国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意慾を促す日とし、この「老人の日」)からの1週間を「老人週間」(9月15日~9月21日まで)としている。だから、祝日法の「敬老に日」と老人福祉法の「老人の日」とは、別のものなのだが、老人福祉法は、かつてはばらまき政策によって全ての老人に対する社会保障を担っていたが、財政の悪化により、現在は老人保健法介護保険法が適用されない場合に限り、老人の福祉を行う根拠法律となっている。2008(平成20)年3月31日まで、老人保健法による財政圧迫を打開するために制定された法律が、あの後期高齢者医療制度であり、介護保険法の施行後初めての改正で、予防介護(以下参考の※:「介護予防【介護予防とは】」参照。)の導入、施設利用の際の食費や居住費を自己負担とすることが決定された。
要するに、昔のような年寄りに対する敬老とは別に、基本的には、老齢者も老齢者として若者に負担をかけないよう、自分のことは自分でするよう努力しなさい・・・。そのことを自覚するよう指導するとともに、自分で努力をしなさいというのが、「老人の日」の狙いのようだね。人間生まれて死ぬまで体力があろうと無かろうと努力しなきゃ~いけないよ・・ということだ。「ご親切に、有り難うございます」・・・と感謝しなきゃ~いけないんだろうね~。
(画像は、総務省・統計局の昭和25年~平成15年及びそれ以降高齢者人口割合の推移。)
高齢者 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%81%E4%BA%BA
ベビーブーム-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%A0
厚生労働省:白書、年次報告書等
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/
白書等データベースサービス
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wp/index.htm
社会保障 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%9A%9C
国立社会保障・人口問題研究所ホームページ
http://www.ipss.go.jp/
社会保障制度審議会-Yahoo!百科事典
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%88%B6%E5%BA%A6%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E4%BC%9A/
杉良太郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E8%89%AF%E5%A4%AA%E9%83%8E
9月19日(9月の第3月曜日)「敬老の日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/6e2fea4ecabe8a4398048e072fd33432
老人福祉法 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%81%E4%BA%BA%E7%A6%8F%E7%A5%89%E6%B3%95
※:介護予防【介護予防とは】
http://www.city.yokohama.jp/me/hodogaya/koureisya/kaigo.html
※:老人の日・老人週間について
http://www.shakyo.or.jp/news/060626.html