今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

発芽野菜の日

2009-09-20 | 記念日
日本記念日協会の9月20日の記念日をみると、「発芽野菜の日」がある。
”一般の野菜よりも数倍栄養が高く、生活習慣病の予防でも注目される発芽野菜(スプラウト)をアピールしようと、発芽野菜を手がける株式会社村上農園が制定。日付は20日をハツガと読む語呂合わせから。”だとか。
スプラウト」(sprout)とは新芽や発芽するといった意味を持ち、新芽野菜の総称として使われている。
今、スーパーなどでは、カイワレ大根やモヤシなどのほか、ブロッコリー、ラディッシュ、マスタード、クレス( Cress。アブラナ科の2種の植物の総称)、レッドキャベツなどいろいろな種類のスプラウトが売られており、スプラウトは、目新しい野菜のように思われがちだが、古くは5000年前の古代中国でマメ科のスプラウトであるモヤシが栽培されていたようで、当時より新芽が健康に良いと考えられていたことが分る。そして、18世紀後半に南太平洋などをイギリスの小型帆船エンデバーで航海したキャプテン・クック(ジェームズ・クック)も、船上で大麦のスプラウトをつくり、船乗りたちの栄養補助源としたといわれているそうだ。また、19世紀英国ビクトリア朝時代にメアリー・ジューリーという料理研究家によってマスタードやクレスのスプラウトを使った料理本が残されているという。
「ひらひらと月光降りぬ貝割り菜」 
高浜虚子に師事し、花鳥諷詠を唱えた虚子に『花鳥諷詠真骨頂漢』とまで言わしめたホトトギス派・写生派の俳人・川端 茅舎(かわばた ぼうしゃ)の句である。
「カイワレ大根」は、もともと「貝割れ大根」と書き「貝割り菜」とも言っていた。ダイコン(大根)は種をまくと直ぐに発芽する。典型的な双子葉植物で、二枚貝を開いた様に見えることからこの名が付いたのだろう。そんな、貝割り菜に月の光が降り注いでいる光景を歌ったものだろうが月の光が「ひらひら」降るなどの表現が情緒的でもあり神秘的だ。
日本が世界に誇る野菜といえば、なんと言っても大根である。世界的な通り名(英名)も、「daikon radish」、「Japanese radish」 。ダイコンは世界中で古くから作られているため、原産地は様々な説があるが、日本には弥生時代に中国から渡来したとされ、『古事記』712年の仁徳天皇の歌にダイコンが登場しており(以下参考の※:大根の白腕参照)、実際、仁徳天皇の御陵からダイコンの種子が発見されているという。気象、土質が違う地域にも土着し、自生ダイコンになったり、選抜・改良されたりして多くの品種が誕生ている。
このダイコン(大根)は、アブラナ科の野菜であり、どんな食べ方をしても、当たらない(中毒しない)事から、へたな役者のことを大根役者と言うようになったそうだが、根は、生食としてとして大根おろし、サラダに、繊切りにして刺身のけんなどに使われるほか浅漬けなどに。またおでんやブリ大根などの煮込み料理、味噌汁の具としてなど幅広く使われ、漬物(沢庵漬け、べったら漬け)や切り干し大根として保存食としても利用されている。
葉の部分もスズシロ(清白)と呼ばれ、春の七草のひとつである。現在市販されている大根は、ほとんどが葉の部分は捨てられたり、販売の際に葉を切り落とされたりしてしまっているが、葉の部分の栄養価は高くもったいない話だ。かっては炒め物にして食べたり、カブの葉同様、刻んで飯に炊き込んで菜飯などにしていた。間引きをした大根の苗は間引き菜(密植した苗を少数の苗を残して残りを抜いてしまったもの)と呼ばれ、おひたし、みそ汁の具として用いられる。発芽直後の胚軸と子葉(Yahoo辞書参照)はカイワレ大根というスプラウト食材とされる。
このカイワレ大根はすでに、平安時代の貴族たちの食膳にのぼっていたとも伝えられているが、1970年代に水耕栽培が普及するまでは寿司屋や料亭などで彩り・添え物などに使われる高級食材であった。
カイワレ大根と言えば、以前に、大阪府堺市で学校給食へのO-157汚染による食中毒事件の感染源の可能性が高いなどとの濡れ衣(報道)を着せられたことがあるが、その風評被害を打開するため、当時の厚生大臣であった菅直人が安全さをアピールする目的でカイワレを食べる姿が報道され、彼はカイワレ大臣などと言われたことがあったのを思い出す。
最近、テレビや雑誌などでこのスプラウトが話題になっているのは、成熟した野菜よりはるかに多くの栄養素(ビタミンC、ビタミンB1、B2、β-カロチン、ミネラルなど)が凝縮されており、「がん予防」 にも効果のある食品である事が判明したからのようだ。
1977(昭和52)年、今から27年前、当時のアメリカでは医療費が増大し、財政的危機にあった。当時のフォード大統領が、「こんなに医学に金をかけて、医療がこれだけ進んでいるのに、どうして病気の人が減らないんだ!」と言い始めた。そして、大統領の命を受けた、アメリカ上院栄養問題特別委員会が、2年間かけて、慢性病と食事との関係について世界的に調査し、5000ページにわたる「レポート」を完成。 それがマクガバン・レポートと言われるもので、当時の副大統領候補だった同委員会の委員長ジョージ・S・マクガバンの名前からそう呼ばれている。
このレポートでは、アメリカ人の食生活を、「諸々の慢性病は肉食中心の誤った食生活がもたらした食原病であり、薬では治らない」とし、大量の脂肪、砂糖、食塩が心臓病、がん、脳卒中など命を奪う病気に直結していることを指摘した。しかしこの報告書によって、マクガバンは医学界や畜産業界などから反発を受けて、副大統領になれなかったという。
又、この時、エドワード・ケネディー(大統領を務めたジョン・F・ケネディの弟)は、北海道や沖縄にも、また日本の10数か所(長寿村と呼ばれる地区に)、に訪問し、調査をしているという。そして「最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事である。」と報告。 その食時とは、「精白しない殻類を主食とした季節の野菜や海草や小さな魚介類であること」が明記されているそうだ(以下※:始まりは「マクガバンレポート」から参照)。
同委員会は、次にNCI(国立がん研究所)に対し、栄養(食事)とがん(癌)との関係の研究を依頼。アメリカ国立科学アカデミー(独立系の科学者団体)でも、1982(昭和57)年に「食と栄養とがん」という報告書をまとめた。報告書では、脂肪の高摂取ががんを増加させることや、野菜、果物、全粒穀物を重視した食生活ががんの罹患率を低下させることを示唆。こうした研究の成果として、1990(平成2)年、NCIは「デザイナーフーズ」計画(植物性食品によるがん予防)を発表。
この研究では、植物性食品に含まれる数万種類の化学物質のうち、約600種の化学物質にがん予防効果の可能性があると判断。そのなかで、予防に効果のある食品および食品成分のうち約40種類をピックアップしたのが「デザイナーフーズ・ピラミッド」で、ピラミッドは3つのランクに分けられ、抑制効果の高いものを頂点にピラミッド型で示されている。以下参照。
ガン治療基礎:デザイナーフーズプログラム
http://www.natural-plus.jp/siryousitu/mame/de_f.htm
ここで、プラウトを振り返ってみると、カイワレ大根は(アブラナ科)なので2群にふくれている。レッドキャベツ、ブロッコリー、クレスもアプラナ科である。一言でアブラナ科といっても、他にまだまだおなじみの食材があり、例えば、わさび、からしなどのスパイス、そしてクレソン、カブ、チンゲンサイなどの野菜もアブラナ科である。
アメリカでは、こうした機能性食品(ファンクショナルフーズ)の研究成果と、NCIや消費者教育財団・ベターヘルス農産物財団などが提唱した「1日5皿以上の野菜と果物をとろう」という「5ADay(ファイブ・ア・デイ)」運動(1991年)など、官民が共同で進めた全国的運動が発展し、その結果、国民の野菜と果物の摂取量がしだいに増加していった。
日本の厚生労働省・国民栄養調査では、1986年~2001年の間の日本人の1日あたりの野菜摂取量を見ると徐々に減少傾向であるのに対し、アメリカでは1995年の時点で国民1人あたりの野菜消費量が日本人の摂取量を上回っている(以下参考の※:「ニッスイ・マーケット&テクニカルリサーチ」2ページの図表3を参照)。
厚生労働省の「平成19年国民健康・栄養調査結果の概要について」は 、⇒ ここ を参照。
“食生活の状況について”は、
(1)朝食の欠食率を年次推移でみると、男女ともに高くなる傾向がある。
(2)野菜摂取量の平均値は290gであり、「健康日本21」の目標値である350gに達していない。また、朝食をとっている者のうち、野菜を350g以上摂取している者は約3割、朝食をとっていない者で野菜を350g以上摂取している者は2割未満に留まる。・・・という。
1979年、マクガバン・レポートが作成された時には、かっての日本の食生活が最も理想とされ、1990(平成2)年、NCIが「デザイナーフーズ」計画を発表してから、わずか10年余りの間に、アメリカ人は日本人よりも野菜の高機能性成分の恩恵を享受するようになったが、一方の日本では、美容だ健康だなどといいながら、食生活は余り、改善されていないようだね。
偉そうなことを言いながら、私も野菜の摂取は不足気味なので、今日から、しっかりと、スプラウトを食べるようにしよう~。兎に角、スプラウトの調理は、簡単なことが特徴だからね。
(画像は、プランタンで栽培されているカイワレダイコン)
参考:
スプラウト - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88
※:始まりは「マクガバンレポート」から1(PDF)
http://www.laface.biz/file/43/makugaban.pdf#search='マクガバン・レポート'
※:ニッスイ・マーケット&テクニカルリサーチ
http://www.nissui.co.jp/academy/market/01/index.html
スプラウト野菜はがん予防になる!? - [女性の健康]All About
http://allabout.co.jp/health/womenshealth/closeup/CU20060823A/index2.htm
ジョージ・マクガヴァン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%B3
ガン治療基礎:デザイナーフーズプログラム
http://www.natural-plus.jp/siryousitu/mame/de_f.htm
悪性腫瘍 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E6%80%A7%E8%85%AB%E7%98%8D
株式会社村上農園
http://www.murakamifarm.com/
ガンや慢性病をつくる食べ物
http://www.urban.ne.jp/home/kenbi/cancer.htm
慢性病と薬
http://homepage3.nifty.com/shouhakudou/mannseibyoutokusuri.htm
21世紀における国民健康づくり運動 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%97%A5%E6%9C%AC21
※:栄養調査|情報のひろば|国民栄養調査
http://www.nih.go.jp/eiken/nns/kokumin/
※:厚生労働省:健康:栄養(平成15年~19年)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kokumin-kenkou.html
川端茅舍 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E7%AB%AF%E8%8C%85%E8%88%8D
※:大根の白腕
http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/mukashi3/37mukashi.htm
Healthクリック
http://www.health.ne.jp/supple/index.html
サラダコスモ
http://www.saladcosmo.co.jp/company/