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一日一書 166 市中は

2013-08-14 20:12:57 | 一日一書

 

 

 

市中(いちなか)は物のにほひや夏の月 〈野沢凡兆〉

あつしあつしと門々(かどかど)の声 〈松尾芭蕉〉

 

 

もうアウトですね、この暑さ。

昼間はほとんど外出できません。

 昨日あたりの月は、暑苦しく赤くかすんでいました。

 

 

凡兆は、芭蕉の門人。

有名な「市中の巻」の初句と二句目。

 

 

町の中のむっとした熱気にこもる生活の匂い。

ふと空を見上げると、夏の月が出ている。

家の中にいては暑くてたまらないから

みな門口に出て、団扇かなんかをパタパタあおぎなながら

「あつい、あつい」と言っている。

 

江戸時代も今も、基本的には変わりませんね。

気温はだいぶ違うと思いますけど。

 

 

 

 


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