蕪村
初潮や旭の中に伊豆相模
半紙
●
「初潮」とは、陰暦8月15日の大潮のこと。秋の季語。
相模湾には大潮が寄せている。
折から東方に姿を現して朝日が金色の光の束を投げかけると
見はるかす伊豆相模の海岸線と山塊がくっきりと浮かび上がってきた。
(「日本古典文学全集」)
三浦半島あたりからの景観だろうと、上の書では解説しています。
堂々として、壮大な句。
ちなみに「潮」というのは「朝しお」
「汐」というのは「夕しお」とのことです。
あ、そうか。