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一日一書 1116 灰捨てて白梅うるむ垣根かな・野沢凡兆

2017-03-01 13:14:22 | 一日一書

 

野沢凡兆

 

灰捨てて白梅うるむ垣根かな

 

短冊に料紙

 

 

意味がすぐにはとりにくい句です。

こんな意味です。

 

垣根のそばに灰を捨てると、パッと舞い上がった瞬間

純白鮮明だったが梅の花が、不透明に朦朧(もうろう)とした気配になった。

この一瞬の朧化(ろうか)もまた一風情あるものだ。

「俳句の解釈と鑑賞事典」森田蘭執筆(1979・旺文社)


ほんとうに、舞い上がった灰で

あたりが朦朧としたというわけではなく

なんか、そんな感じがしたということでしょう。

舞い上がった灰に日の光が反射しているような

そんなイメージが浮かびます。

 

 

 

 

 

 


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