明智抄。この人の作品はすべて好き。そこはかとなく漂う不条理感が好き。それが始末人だけでなく、少女漫画・レディスコミックにまで漂うのがスゴイと思う(私の語彙では「スゴイ」としか表せなくて悔しい)。そしてSFは庶民の日常がさりげなく織り込まれているので隠れがちだが、半端でなくハードな本格的なSFなのだ。「キャプテン・コズミック」の1話などは、キャプテンとドクターのキャラに誤魔化されそうになるが、土に還って花を咲かせる等々はSFマガジンで発表されてもおかしくないぞ!また「死神の惑星」。行方不明だった1巻を買い直したのを気に一気に読み返した。2&3巻を30回ぐらい読んで、なおかつ「砂漠に吹く風」単行本未収録部分を読んで、ようやく1巻の内容が把握できた。私はスカーレットが何者か1巻では理解できなかったが、コンピュータの擬人化だったのか、とか。1巻はようするに伏線の巻だったのか、と。単行本でもこんなに把握できないんだから、1回32p?の雑誌連載が打ち切りも仕方がないかもなあ、と思ったり。でも最初でバシバシ伏線張ってラストにドスンと落とすって、神林長平に通じるものがあるような。
これと「砂漠に吹く風」と「サンプルキティ」は繋がるそうで。だとすると鈴木エリザベートがフェアリー?紫の海で見た人はエリー?いずれにせよ好き勝手にやった人の贖罪話なのか?一番好きなのは3巻のエイミのフタバに対する思い。「あなたが存在している、その現実にずっと感動していた」。これは泣けた。あなたに思われて私がいる(by神林長平「プリズム」)。それと人為的に作られた人間が何を拠り所に生きていくのか。「人のゲノムは神様がおつくりになった。では私たちは?」。この問いかけが苦しい。
うまくまとまらないので、とりあえず。いつか再挑戦します。
これと「砂漠に吹く風」と「サンプルキティ」は繋がるそうで。だとすると鈴木エリザベートがフェアリー?紫の海で見た人はエリー?いずれにせよ好き勝手にやった人の贖罪話なのか?一番好きなのは3巻のエイミのフタバに対する思い。「あなたが存在している、その現実にずっと感動していた」。これは泣けた。あなたに思われて私がいる(by神林長平「プリズム」)。それと人為的に作られた人間が何を拠り所に生きていくのか。「人のゲノムは神様がおつくりになった。では私たちは?」。この問いかけが苦しい。
うまくまとまらないので、とりあえず。いつか再挑戦します。