きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・シルフィード」東京バレエ団(吉岡美佳&ガニオ)

2005年02月12日 | バレエ・ダンス
すいません。ちょっと睡魔がやってきて・・・。うろ覚え・・・。

 マチュー君はかなり良くなっていました。ルグリがしごいたんだろうなあ。昨夏とは大違い。息切れもしないし、ジャンプも回転も伸び伸びとして、なおかつ正確でした。ただ、まだ若いよね~。芸風が、パリ・オペっていうより、コレーラ君に近いよ。花緑くんが「柳家と言うよりは林家」と似たようなモンで。これがプルミエだったら広い心で見られるんだけどね。まあ、頑張ってくれ、と言うしかないか。この話、「間抜けな坊ちゃんの話」になるか、「悲恋」になるかは、ジェームズの、特に演技にかかるところ。まだ前者ですね。いきなりルグリにはなれないけどさ。うん、でも、演技はわかりやすくて良かったよ。微笑ましかったわ。
 美佳さんは「白」が似合って。空気のような妖精。ただ、私の好みだけで言えば、「知性」が出過ぎているかなあ。「だって、好きなんだも~ん」、その気持ちだけで、最後は死んでしまう妖精だから、もう少し無邪気さがあるといいなあ、と。あくまでも私の好みよ。
 エフィーは小出さん。カワイイ。可哀想だよなあ・・・。マチュー君とはお似合いでしたよ。でも森田さんのガーンと一緒になるほうが幸せになれるよね。パ・ド・ドゥは高村さん&古川さん。良かった・・・と思う・・・。この辺で睡魔が・・・・・・・。ごめんなさい。
 2幕の群舞はイマイチでしたねえ。ソリストも弱い。前は佐野さんとか、千春ちゃんとか、太田さんとか、小出さんもこっちだったし。この辺が抜けちゃったので、全然・・・・・・・・ってカンジでした。回復までにはしばらくかかりそうですね。
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「タッチ・オブ・スパイス」

2005年02月12日 | 映画
タッチ・オブ・スパイス DTSスペシャル・エディション

 夜のバレエまでの時間潰しに。「Ray」を見たかったんだけど安いチケットが売り切れだったもんで、クレカで前売り料金になる映画から、普段見ないジャンルの映画を見ようとコレにしてみました。
 ポスターの印象は「明るい料理映画」でしたが、実際は「故郷とはなにか?」をしみじみ問う映画でした。トルコに住んでいたギリシャ人家族のお話。ギリシャ国籍を持っていたため強制退去させられた一家。ギリシア国籍を持っていなかった(トルコ国籍だったのか?)スパイス屋を営む祖父はコンスタンチノープルに残る。愛していた都から、祖国へ帰れと追い出される。恨むとか以前に、ただただ辛くて、我慢をして一家を支えてきた父が静かに涙を流したときは、見ているほうが辛かったです。現代ギリシア史に疎いもので、キプロス関連も漠然としかわからなかったのですが、この辺を知っていれば見応え倍増でしょう。土地を愛し、残る人もいれば、去っていく人もいて、戻ってくる人もいる。そんな時の流れを見ました。ちょっと寝ちゃったもんで、主役の子が、料理人から天文学者へ転進した理由と過程がわからなかったです。出演者がトルコ人とギリシャ人なので、濃い顔の人が多くて楽しゅうございました。
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「マシニスト」

2005年02月12日 | 映画
マシニスト

 ネタ自体はね、かなり始めのほうで割れます。ホンに、ねえ。「自分にしか見えない人間」=XX(初日なので、一応伏字)って、いまさらねネタだよね。本当にいた、とか、実は狂人に見せかけるための罠だった、なんていう方が少ないくらいじゃない?トート様も、宝塚版では実存しているかは半々ぐらいだけど、モトの版ではアレだもんねえ。だから、むしろ、そのあたりの「仕掛け」を、いかにして「絵」にするかが肝心だと思うわけです。ジョニー様主演のアレも、その辺がダメだったなあ。「箪笥」なんかは「見せ方」がうまかったと思います。「これで、やっと、眠れる・・・」ってオチは、なんとなくデジャヴ。内容自体は、むうううううう、ってカンジです。そもそも、不眠とか30kg減量って、本質的に必要だったのかね?身体で「異常性」を一目でわからせる、その目的は達せられていると思いますが、それがかえって、「ネタ」を見せたいのか、「絵」を見せたいのか、戸惑ってしまいます。抑えた色合いの画面は結構好きなんですが、わかりきっている結末まで心を惹きつけておくのが、脚本ではなく、クリスチャンのみ、ってのが、少々辛うございました。
 で、お目当てのクリスチャンなんですが、
ガリガリになっても
眉毛と半開きの口は
変わらず

でした。そして慣れとは恐ろしいもので、見ているうちにガリガリ君がデフォルトになっちまったもんで、在りし日のトレバーが、ものすごく太って見えました。ぷくぷく。に、見えただけだよね?本当にぷくぷくじゃないよね?ね?ね??頑張っちゃいたし、ガリガリだったし、演技も良かったと思うけど、まあ、「『マシニスト』のクリスチャン・ベール」と言われることは無さそうかな。「バットマン」でオファーが増えると思うので、良い作品を選んでね。う~ん、本当になんで、クリスチャンでなければならなかったのだろうか。減量してくれそうな役者が彼しかいなかったのだろうか?
 初回特典では生写真が貰える!っていうのに、ウッカリ寝坊しまして、ギリギリに行ったら客席は一杯で入手できず。ミニ・シアター系映画ファンというよりは、早稲田松竹で見たような客が多かったと思うのは気のせいでしょうか?クリスチャンってば、女の子のハートより、ある特定分野の男性の心をゲットしちゃったのかしら。って、私も分類的には、どちらかといえば後者なんですが。

【1日たっての追記】
一部の人向けの解説。画面の色合いは「ひまわり」。工場の作業風景は「Aの調書」。全体的には「Escape 」の3番です。
 
   Escape 追われてるのは誰
   Escape 追いかけるのは誰
   Escape 振りだしに戻った
   いったい俺は誰なんだい
 
見た後に「Passing」が聞きたくなるかもよ。


【2日たっての追記】
・何回も手を洗うところが「マクベス夫人」みたいだったなあ・・・、と。
 
・床掃除に歯ブラシを使っているところがなんとも・・・。手を洗う延長での、
 「血を洗い流す行為」の延長でもあると思うんだけど、単純に、眠れなくて、
 時間が余って仕方がなかったら床をああやって磨くしかないだろうなあ、と
 ズボラな私でも思っちまったりして。
 
・眠らなくても仕事ができるのか。羨ますい・・・。ゲームも掃除も取り溜めたビデオを
 見るのも、時間が無くて中途半端なのに。睡眠時間を遊びに回せたら・・・。
 
・「自分にしか見えない人間」=××、って、もう使い古されたネタだと思うのに
 いまさら「大ドンデン返し」調に見せられてもねえ。伏線の見せ方がうまくないんだよね。
 そう言われれば・・・、レベルで。「ユージュアル・サスペクツ」みたいには
 うまくイカンもんだろうか。
 その点で言えば、「リベリオン」は「いかにもなSF世界」を舞台にしたことによって、
 監督の手の内がすべて「開けられていた」(Byスカイ・マスターソン)のが
 良かったんだろうなあ。ホンに、伏線を伏線として「見せる」のって難しいねえ。
 
・上に書いた「良い作品」ってのは、どんな役者が出ていても、脚本の力で
 最後まで客を引きつける作品のことです。
 クリスチャンが出ている=彼を注視する=細かいことに気が付く=深読みをする
 って見方は、本当はしたくないのよん。
 そういった脚本に、さらに彼がキャスティングされたことにより
 相乗効果で良い作品になった、っていうのが理想なんだけどね。
 そんなのは役者やっていても、一生に一本当たればいいんだろうけどさ。
 彼の演技(だけ)は素晴らしかった、っていうのは、ちょっと虚しい。
 
・ところで、工場での風景を見ていて、このまま「Aの調書」の突入しても
 イイかもよ、とか思っちゃいました。もう「A」ってトシじゃないけど
 クリスチャンにならできるよね?、と友に語りかけてみる。
 
・「釣りの記念写真」。心の中で「わたなべとおる~」と叫んじゃいました。
 『隣の太った人』と同じぐらいの太さじゃありませんでした?
 心臓がバクバクしたよ。
 
・んでもって、不眠の男の話を見た後に、寝てはイケナイところ(舞台鑑賞中)に
 寝ちゃうワタシってば・・・。かなり熟睡しちゃったよ。
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