日々是好日

懐かしき過去、期待の未来を希んで!

本日は講書始の儀、昨日は鏡開き

2011年01月12日 | Weblog
  昨日は終日パソコンを操作していて、ついぞうっかりしていて鏡開きの日を忘れて仕舞っていた。今朝書物をみて鏡開きの日と知り、近世の武家では、「正月に男は具足に、女は鏡台に供えた餅を、その月の二十日(後々は十一日)に切って食した」ことで、今日でもこの風習が残っている、と言う訳である。確かにひび割れたお供え餅を、手指や包丁などで不整形に切り割って、焼き餅にして食べた体験が、最近まで誰でも数多く経験したことと思われる。現代の今日では、どちらの家庭でも、このような風習を、“この日に合わせて実行している家”は大変少ないことと思う。
 さて、今日は講書始の日である。確かこの日以後の日に、歌会始の儀が行われ予定である。去る平成15年丁度8年前のこの日、宮中「松の間」で行われた講書始の儀に、日本学術会議会員として3名が出席を許され、午前10時30分から午前11時40分迄、私も参内し松の間で具に聴講したことを思い出した。厳粛で神聖、静謐な講書の儀に、お3方の名誉教授の講義を、両陛下が終始きちんとしたご姿勢で、聞こし召されたお姿が、今もはっきり目に浮かんでいる。光栄であり、貴重で、有り難い経験であったと思う。今日もその通りであった。ところが、講書初めの儀の途中で、×事変×が起きた。それは以下の事態だった。
 最も残念だった事態とは、今日の講書始の儀の最中に、何と官房長官が最前列で居眠りをして、メモの紙切れを足下に落としても気づかず、頭を斜めにして寝ていた事実、不敬の極みであり、傍若無人何たる事か!と、怒り心頭である。TVでこの醜態を見た国民の皆さんは等しく、この内閣の要が一体どうにも仕様が無い事が、改めて分かったと言う事実である。一刻も早く大臣の役職を退かせるべきと考える。前古未曾有の一大汚点であった。何とも情けない。n