かなむぐらの一束の姿は、奇妙で奥深く何とも言えぬ絶妙の色彩と形を整えている。また何とも言えぬカナムグラという名前である。昔中学時代の古典の片隅にひっそりとその姿色彩形が載っていて、人目を引いたものであるが、垣根の内外に蔓状に垂れたその姿には目じりが注目させられる。その葉と花その一連の連鎖、愼に絶妙なのである。
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常日頃事あるを和するな、斯くして非常事態を至極平易に乗り切れよう。引き続く爽やかな春風、明日は久し振りの春雨に見舞われそうである。此処京都の長岡天神社の界隈は、今日も静かに緑陰と薫風に包まれ、付近の竹林からは、時折り鶯の時節外れの甲高い鳴声がおびだしてくる。竹林の7賢ならずとも。今や近隣の周辺から鶯などの時折美しい鳴声が聞こえてくる。自然の小鳥群の懐かしい合唱なのである。