杜若は疾うに季節の最中だけに、朝方は曇っているが日中は日照りの季節である。ところがその長年の風情が、このところの天候不順で覆されて来ている。季節の風物詩がいとも簡単に変遷を来たし、俳句や季節感が希薄になっている事は残念である。俳句や短歌や小学唱歌など、本当に季節感を如実に表した文章のくだりは、何とも表現が麗しく即妙であるばかりでなく現実的で、何時までも人のこことろを捉え、感傷を誘い、自然の移り変わりを絶妙に惹き付けて止まない。本当に立派で心に残る言の葉だらけである。そんな好季節に生き続け乍ら、叙情的な自然が昔ながらに感受出来ない淋しさを感得するのは、少しく辛い。今日はメイとの散歩は予定通りに済んで、朝食後玩具で相当時間遊んだ。今はベットに寝そべって静かに憩いをとっている。これから身の回りを整え、書類等を準備していよいよ登学である。