ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

サステイナブルツーリズム始動!~ランタン村でワークショップ1~ in Lombok

2017年07月25日 | ★2017年度(ロンボク)

7月半ばに、中部ロンボクのランタン村で「村ツーリズム」準備のためのワークショップを行いました。

(ゆいツールでは現在、12月のツアーの募集を行っています)

(インドネシアでは、国際的な用語となっている“サステイナブルツーリズム”を、「村ツーリズム」と言い換えて普及させようとしています。くわしくは7月12日のブログを参照。ゆいツールは昨年度よりロンボク島で「村ツーリズム」に取り組んでいます)

32人の若者が、ランタン村やとなりのスレブン村から参加しました。

Bulan 7 2017, Yui-Tool telah membuat workshop di desa Lantan, Lombok tengah.

この村では、3月に一回ワークショップを実施しています。

そのときに時間がなくて実施できなかった「ごみについて考えるプログラム体験」とグループワークで「村のごみを減らすための取り組み」について話し合いました。とは言っても、またメンバーは入れ替わっていたのですが。

「ごみについて考えるプログラム体験」の様子です。

ごみを分けるワークの後に、すぐに土に返るオーガニックごみ(有機物由来のごみ)は「コンポスト(肥料)」になること、「これは本当はごみではない」と言ってカードを片付けます。でも、残った「非オーガニックごみ」はまだまだたくさんあり、村では処分するシステムが整っていないから、これからもどんどん増えたらどうしたらいいのか、など問いかけて、「再利用、リサイクルできるもの」「再利用、リサイクルできないもの」に再度分けるワークをしました。

ごみ銀行があったら、プラスチックごみからクラフトを作ることもできる、と紹介します。

プログラムの後、若者たちにいくつか問いかけをします。

「あなたの家の周りに、プラスチックごみは落ちていますか?」⇒はい。(全員)

「今まで、畑や川や道にプラスチックごみが落ちているのを見たことがない人?」⇒いいえ。(全員)

「今まで、プラスチックごみの問題について考えたり気にしたりしたことのあるひと?」⇒たったひとり。スゲルさんという男性のみ。

今度は、グループで話し合いをします。ワークシートの問いかけは以下の通り。

Q1 どうしてあなたは、プラスチックごみをその辺に適当に捨てるのか?

Q2 村を訪れたツーリストがそのごみを見て、どう感じると思うか?

Q3 村の環境をきれいにする方法はあるだろうか?あるとしたらどんな方法か?そしてその方法を、一回限りで終わらせず続けていくためにはどうしたらいいだろうか?

話し合いの後、各グループから代表者が出て発表をします。(ジェンダーバランスがいいですね!)

 

↑ Aziz Faradi, Desa Selebung(スレブン村のアジスさん)↑ Sahdi, Desa Selebung(スレブン村のサヒディくん)

 

↑ Novia Melinga Wati, Desa Lantan(ランタン村のノファさん)↑ Rasalinga、Desa Lantan(ランタン村のラサリンガさん)

各グループの話し合いの成果

Q1 「意識が低いから」「習慣」「ごみを捨てる場所が少ない」「環境をきれいにしなければいけないという意識がまだないから。どうやってごみをリサイクルしたらいいのかわからないから。ごみをその辺に適当に捨てるとどうなるのか、結果を知らないから」「ごみ捨て場を行政が用意してくれていないし、住民のごみへの意識も低いから」

Q2 「うれしくない」「居心地が悪い」「不快、臭い」「ここの住民は環境をきれいにすることに気を配っていない、ごみをほおっておくとどうなるのか気にしてもいない、と思われる」「どうしてここにごみがあるのか気になるだろう。快適ではないだろう」

Q3 「ごみの分別をして、売れるごみは売る。お金になれば住民も喜んでごみを集めるだろう」「村ごとにごみ集積場を設けてほしい」「村でごみ問題について話し合いをする」「住民への普及啓発。今ある計画を実施する」「燃やしたり埋めたりする」

みんなで話し合ったことで、「プラスチックごみ問題について、考えたり気にしたりしたことのある人」はひとりから32人に増えました。

ワークショップの終わりに、12月にツアー客を受け入れて準備をする「ツーリズムチーム」に加わりたい人は、名前と連絡先を書いてください、と呼びかけると17名の若者が集まりました。(下の写真は、そのうちの一部の若者たち)

Mereka sangat semangat ikut program desawisata oleh dibuat Yui-Tool.

ワークショップの成果を持つ、私とトニーさん(中央)、ごみ銀行紹介のパンフレットを持つ若者。

ランタン村では、この後もう一回ワークショップを行いました。その時の様子は次のブログで。

みんなでパチリ。(私の右隣はファシリテーターを務めたパティ。左隣はアシスタントのアンディくん)

やる気のある若者たちと、サステイナブルツーリズムを発展させていきたいです。(山)

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今年の学生(若者)向けツアーの日程が決まりました!

2017年12月20日(水)~29日(金)

ゆいツールのホームページにツアー詳細(案)を載せています。

若者たちの参加をお待ちしています!

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★2016年に中部ロンボクのタナ・ベア村で行ったワークショップ

2016年9月 準備段階

2016年12月 ツアー客と一緒に

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