10月上旬より、ロンボク島で活動しています。
今日は、州都マタラム市から北ロンボクに向かう途中の山にある、プスック・レスタリ村で村長さん(写真下、赤い服の方)と打ち合わせをして、ちょっと森をトコトコ歩きました。
(村長さんとは、7月に西ロンボク環境局主催の催し物で知り合いました)
Yui-Tool diskusi dengan pak Kades desa Pusuk Lestari,kecamatan Batulayar kabupaten Lombok Barat.
一緒に行ったのは、ガイド見習いのゆいツールボランティアのアンディくん(写真右から2番目)。
(↓ おさるさんもミーティングに加わりたそう。)
この村では、ごみを集める「ごみ捨て場」を設置しようとしています。
そもそもなかったことが驚きですが、インドネシアでは普通のこと。
私の心配は、ごみ捨て場を設置してもすぐにごみがいっぱいになって、意味がなくなってしまうこと。
生ごみからコンポストを作りたい。とも言っていますが、それをだれがやるのか。まだ漠然としています。
来年度、予算がつけば、川上での環境教育と川下(海辺)でのごみ調査などのプログラムをやりたいと考えていて、村長さんも協力を約束してくれました。
ゆいツールは2月に学生ツアーを受け入れるので、この村も訪れたいと考えていますが、どんなふうに過ごすのかなども、これからゆいツールの現地スタッフと村長さんで調整してほしいことも伝えました。
この村は、山の頂上でちょうど、西ロンボクと北ロンボクに分かれています。
山の上だけあって、眺めが抜群。見えているのは、北ロンボクのバンサールという港で、いつもこの港からギリ・メノ島にわたっています。
森に入ってすぐ不思議なものに遭遇。何かの種のような、芯のような。
村長さんは慣れた道なので、スタスタ行ってしまいますが、私とアンディくんは「これは?」「あれは?」と立ち止まってばかり。
道ばたで餌をねだっている茶色いサル(上から2番目の写真)とは違う、黒いサルが木の上にいるのも見かけました。
ルトゥンというサルだ、と村長さんが言いました。動物園で見たことがあるぞ、と思いました。
そして、自然の森だと思っていたら実は、村人が植えた木が育っているいわゆる畑だった、という驚き。
これは、ヤシ砂糖の材料になるアレンというヤシの仲間です。
スマトラ島ではアブラヤシを見慣れていたため、うっかりアブラヤシか?と思いましたが、ロンボクにはありません。
小一時間トコトコ歩いて、森(畑?)から出ると、北ロンボクと西ロンボクをつなぐ幹線道路。
この村の特徴は、幹線道路からすぐ入ったところに、おさるさんが暮らす森(畑?)と人間の集落がある、ということ。
駐車場が整っていないため、山の中の村に気軽に入れません。
(↓ ほとんど唯一の駐車場。山のてっぺんの休憩所にあります)
私は今まで、何度もここを通っていましたが、山の中に村があるなんて知りませんでした。
お店の横にある溝をのぞき込むと…。おやおや。
雨期になると、雨で洗い流されて川下のスンギギ(ロンボクで一番の観光地)へ流れていくそうです。
7月に来た時には、ここから少し下ったところの集落をたずねました。
乾期の間は川に水がほとんどないため、流れていくことはないようですが、ひとたび雨期に入ったらさあたいへん!だな、と思いました。
ごみ捨て場が整ったら、幹線道路に沿って立ち並ぶお店からお金を徴収して、ごみの回収を始めたいと村長さんは話していました。
お店の人たちもごみのやり場に困っているようで、お金の徴収の提案を拒んだりはしていないそうです。
ごみ問題は、住民自らが解決しなければいけない問題です。日本だってそうだったはず。
ゆいツールは、大きなお金を用意することはできないけれど、知恵と教育を提供して、少しづつ村を変えていけたらと思っています。
(山)
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