さて、ゾウさんクイズのゾウさんに続いて、今度はイノシシに登場してもらいました。
「生き物クイズ ②イノシシクイズ」
東京都内の小学校の学童で、実施しました。
事前に、生き物好きの仲間に相談すると「イノシシよりたぬきの方が、イメージがつきやすいんじゃない?(絵本でよく登場するし)」と言われましたが、私としては、子供たちはたぬきを現実のものとして認識していない可能性が高いと思ったので、あえてイノシシを選びました。
都会の子供でも、街に出てきて大騒ぎになったイノシシのことなどに、触れているかもしれないと思ったからです。
イノシシを見たことがあるかな?とたずねると、「テレビで」「動物園で」という声が。
でも、そんなに意識をして見たことがある子はいない様子でした。
クイズの前に、みんなはイノシシによく似た動物のお肉を食べているんだけど、と話しました。
ブタさんとイノシシって、なんだか似ていると思わない?違いはなにかな?
毛があるのと、毛がないの。そう。あと、牙も!
よく見てるなあ、と感心します。
ブタさんは、イノシシを人間が肉を食べるように家畜化(飼いやすいように変えてしまった)したものなので、もともとは同じ仲間なんだよ、と言うと、なぜか先生から「えー、知らなかった」という声が上がりました。
では、いよいよクイズです。子供たちには、赤・青・黄の3色カードを配っています。
1問目!
Kemarin, Yui-Tool membuat quiz mengenai babi hutan untuk anak-anak SD kelas 1-4 di Tokyo.
うりぼう、というのがヒントなのですが、子供たちにわかりません。
3色のカードが上がりました。
2問目!
赤と青が多く上がった感じでした。
答えは、赤。沼田場(ヌタバ)と呼ばれる自然の中の水たまりで泥浴びをするが大好きです。
みんなもどろんこ遊び好きかな?と聞くと「きらーい」という返事が。
うーん。さすが都会の子。思いっきりどろんこ遊びをしてみたら、面白いのになー。
ところで、イノシシは実は遊んでいるのではなくて、体をきれいにするために泥んこになるんだよ。
不思議だね。私たちは、泥んこになると汚れた!って怒られるのに。
体についた虫(寄生虫)を落とすのが、目的のひとつです。
3問目!
これは、赤を挙げる子供は皆無。やっぱりそこまで子供っぽくはないか、と思いました。
多分、保育園児であれば、当たり前のように赤を挙げるはず。
動物は、人間とは違う、という認識は何歳から始まるのか興味深いです。
でも、意外と青を挙げている子供は多かったです。
実は、お腹がすいて畑や街に出てきてしまうんだよ。と伝えます。
どうしてお腹がすいちゃったの?「食べ物がなくなっちゃたから」
イノシシは何を食べているの?ひとりの男の子(2年生か)に聞くと首をかしげながら「にんじん・・・」
にんじんかぁ。どうしてそう思ったのだろうか。
にんじんは人間が育てている作物だからねぇ。
木の実とか、タケノコとか、自然の中にあるものを食べているんだよね。
じゃあ、どうしてお腹がすいちゃったの?食べ物を食べ尽くしてなくなっちゃったから?
そうじゃない?というみんなの顔。
違うんだよー。イノシシは、欲張りでいっぱい食べ物を食べてなくなっちゃったから、街や畑まで出てきているんじゃないんだよ。
人間は、イノシシに出会うと怖い!と思うけど、イノシシだって人間を怖い!って思っているんだよ。
でも、山に食べるものがなくなってしまって、しかたなく山を下りてくるんだ。
どうしてそんなことになったのか。
それは、人間が人間のために山の木を切って道路を作ったり、建物を建てたり、畑を広げたりしているからなんだよ。
日本にいるイノシシのこと、おうちの人にインターネットとかで調べてもらったり、動物園で見たりして、みんなもくわしくなってね。
と言うことで、生き物クイズでした。
(山)
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