ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

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夢想...いつかロンボクで、マングローブ林環境教育プログラムを。

2019年05月19日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今日は、計画というより、もう少し漠然と「ロンボクでやりたいなぁ」と思っていることについて、書きます。

それは、これ。

(これは沖縄のマングローブ林)

マングローブ林をカヌーで進むこと、ではなく。マングローブ林でカヌー体験をしながら、環境教育を行うこと。

私に言わせれば、インドネシアには環境教育というものがありません。(外国から輸入したものではなく、自ら作り上げた教育、という意味で)

日本だって、40年か30年くらい前から先人たちが道なき道を切り開いて、やっとここまで来たくらいです。

今では、環境教育活動を行っている団体や個人は、日本各地に広がっています。

一方、インドネシアでは。まだ、社会に環境教育が発展する余裕がありません。

少しづつ豊かになってきたとはいえ、人々は身の回りの環境の大切さに気づくより、たくさんのものを消費することに追われています。

日本も、1960年代に深刻化した公害問題、自然破壊問題を経て、環境教育が発展してきました。

何か、取り返しがつかないことが起こって初めて、人間は「失ってはいけないもの」の大切さに気づくのかもしれません。

それでも、インドネシアで開発され広がっている「ごみ銀行」は、環境教育的要素を含んだ重要な取り組みだと私は考えています。

何より、市民が自発的に行っている活動として(中には行政主導のものもありますが)、それは大きな意味を持っています。

さて、そんなインドネシアには、マングローブ林が各地にあります。もちろん、ロンボクにも。

(東ロンボクのマングローブ林。2017年3月の様子)

そして、インドネシアでは、非常に多くの「マングローブ植林」が日本のJICAや民間団体・企業などによって行われています。

ちなみに、マングローブという名前の植物はありません。

熱帯の海岸に森林をつくる、主にヒルギ科の常緑高木(冬に落葉しない背の高い木)の総称です。

日本では、沖縄などの温かい海でしか見られません。

そのため、日本人にとってマングローブ林はとてもめずらしいものです。

マングローブ林の生態について、詳しく知っている人はあまりいません。

そして実は、インドネシア人もマングローブについて、あまりよく知らないのです。

汽水域に生えている木、くらいの知識しかないと言ってもいいでしょう。

汽水域というのは、海水と真水が混じっている河口付近のことなどを指します。

せっかくマングローブ林が身近にあるのに、その生態や機能、恩恵について何も知らないなんて、なんてもったいない。

ということで、マングローブ林で環境教育をやってみたいなぁ、と思っています。

(沖縄でのカヌー体験&マングローブ林環境教育。やんばる自然塾にて)

(山)

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