ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

C.W.ニコルさんを偲んで・・・

2020年04月04日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

C.W.ニコルさんが亡くなられました。(79歳、2020年4月3日、直腸がんのため)

環境保護活動家で作家、という肩書きですが、私にとっては東京環境工科専門学校の名誉校長という存在でもありました。

私は高校3年生の時に、C.W.ニコルさんと畑正憲(ムツゴロウさん)の対談集「森からの警告」(ソニー・マガジンズ出版)を読みました。

自然を守る仕事に就きたい、と考えるきっかけになった本でした。

私は、大学入試(推薦)の小論文を、この書籍について書きました。

北海道の大学を卒業し、社会人を4年経験してから、改めて東京環境工科専門学校で自然環境保全について学ぼうと思い、入学したところ、ニコルさんが名誉校長だと知りました。

在学中に、教室で一回、実習地(長野県黒姫)で一回、話を聞いた記憶があります。

ニコルさんはウェールズ出身で、最初に教室で話を聞いたときに、「イギリスという国はないんですよ」と言われてびっくりしたことを思い出します。

専門学校の実習地、黒姫には、ニコルさんが作った「アファンの森」があり、私たちも見学する機会がありました。

そして、卒業後、何かの催し物で話を聞いて会場で挙手して質問したこともあります。

それから、環境を守る立場になって仕事をするようになって、専門学校の先生に誘われて、ニコルさんと直接会ってお話しする機会がありました。

ニコルさんは、自然をとても愛していました。

専門学校で私たちは、自然について正しい知識を身につけ、それを守れる人になるように、と育成されました。

(黒姫実習の様子)

現在、多くの仲間たちが、日本中で、自然を守る活動(農業を含め)に携わっています。

ニコルさんは酒豪で、専門学校の先生から、ニコルさんに関わるエピソードを何度か聞いたこともありました。

近年は、毎年4月に東京代々木公園で開催される、アースディ東京イベントの実行委員長をされていて、イベントを通してニコルさんの元気な姿を見ていました。

ニコルさんから教わったこと、専門学校で学んだこと、しっかり胸に抱きしめてこれからも自然を守る活動を続けていきたいです。

(山)

(黒姫実習地で。ねずみの標本づくり)

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