何度かこのブログでも紹介してきた、プラスチックごみから作られたクラフトについて、今回は作り方を学ぶ講習会を実施しました。
実施した場所は、ロンボク島のプラヤという小さな町にある、インドネシア国家子供財団(Yayasan Anak Bangsa Indonesia:以下、アナック・バンサ)です。この団体は、貧しい家庭の子供を放課後にめんどうをみて、さまざまな教育を施したり、学用品などを支援したりしています。
9月に団体を初めて訪れた時にゆいツールの活動を紹介して、クラフトづくりの講習会のことを話すと、ディレクターのファタウィさん(pak Fatawie)が関心を示してくれて、10月11月とゆいツールが日本に戻ってからも連絡を取り合い、今回講習会が実現しました。
アナック・バンサは、スタッフを講習会に参加させて、後日子供たちと一緒にクラフトづくりをしながら環境美化の教育につなげたい、と考えました。
講師は、NTBマンディリごみ銀行のアイシャさん。9月には、一緒にスマトラ島プカンバルのごみ銀行を訪れました。
アイシャさんは、すでにこういった講習会をロンボクやその周辺で昨年くらいから数限りなく行っています。
そして、できあがったクラフトを住民から買い上げて、ロンボクを訪れる観光客やすでにいる海外の顧客(まとめて買って、それぞれの国でネット販売などをしている人たち)に、販売しています。彼女が扱う商品には「ロンボクエコクラフト(Lombok Eco Craft)」という商標がついています。
講習会では、スタンダードなやり方を学びました。インドネシア人が大好きな甘いコーヒーの小包装のパック(きれいに洗って開いたもの)を、同じ大きさに切りそろえ、細長く折って、それをパーツにして組み合わせていきました。覚えてしまうと簡単でした。必要なのは、丁寧さと根気強さ。
アイシャさんは、講習会でクラフトの作り方を住民に広く伝えることで、ごみに対する住民の意識を変えたい、と考えています。
クラフトづくり、クラフトの販売の目的は、あくまで「教育」と話すアイシャさん。
ゆいツールの目的とも合致して、アイシャさんとの協働はまだまだ続く予定です。
(山)
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