仕事で個人・家庭向けサービス業の振興・育成をさせていただいております。
保育園やベビーシッターなどの子育てサービス、家事支援やペット関連、健康関連サービスなどを対象としており、少子化や核家族化・高齢世帯の増加で、現在すでに家庭では不便を感じている部分も多いのですが、ニーズに見合うだけ普及していないと感じております。
なぜ普及しないのか?
いろいろな原因はありますが、それぞれのサービスを提供している企業がどの分野も小規模な企業が多いこともその一つだと思います。
いま企業向けに商工会議所や各支援機関がセミナーや講座を開いていますが、それがこの企業さんに当てはまるかどうか、そもそも各経営者が自分たちがその対象者であるとも思っておられないような場合もある気がします。
自分の持っているもので、しかしあまり無理はせずに世の中の役に立って、毎日そこそこ生活していければいいという方が多いように思います。
でも、独立できるだけの売りがない自分としては、せっかく持っているものをもう少し活かすだけで、それがもっと世の中に拡がる可能性があるのであれば、ちょっとだけ欲を出してほしいなと考えたりもします。
それは第三者だから気安く言えることであって、経営者の方が、どういう意思決定をすべきなのか・・自分に自信を持って言えるものはありません・・
それで、「小さな会社のブランド戦略」というこの本のタイトルが気になりました。
小さな会社がどうあるべきかを教えてくれるのではないかと読んでみました。
・・・そうだよねっと思うなかなか好きな本でした。
小さな会社も自社のミッションをしっかり考え、常に社内で共有し、自社の商品・サービスをしっかりポジショニングをして、欲張らずにターゲットを絞って経営を行うことが大事なのですね。
新しいお客様を増やすよりもリピーターを増やしてファンにする。
特定の地域・業界で自社のブランドを築いていく。
本の中に登場する企業は、会社を大きくすることよりもお客様に喜んでいただく仕事をすることを優先する企業でした。
こういう仕事ができたら・・・経営者の方をちょっと羨ましく感じました。
経営者や起業を考えている方にとっては教科書的な本になるのではないでしょうか。