本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「新しい労働社会」濱口桂一郎著

2010-04-22 23:45:40 | 本・雑誌、読書
最近労働問題にディープに関わることになりまして、労働法やその運用に矛盾を感じております。

経営者のためだけではなく、労働者のためだけでなく、日本人の労働のあり方を働いている人が考えなければならないと思っています。

この分野は本音と建前の世界でもあります。
例えば非正規雇用が問題だと言いつつ、非正規が正規と同じ労働組合に入ることに即座に賛成できる人がどれくらいいるか?

・・・労働に関し、世間一般で言われてなんとなく納得していることをもう一度考える機会を与えてくれる本です。

そもそも労働時間を職場だけで考えていることに私は問題あると思うのですが・・

ワーク・ライフバランスなんて言っているけれど、「バランス」なんて生易しい話ではなくて、24時間すべての生活が一つにつながっていて、その24時間をどう過ごすか・・
そこをトータルに考えて、ではどのくらい働くか(というより働けるか)を考えないといけないのでは?

そんなこと言ったって仕事が終わらない・・・でも、最近は身体を動かしてなんぼの仕事ではなく、頭を使う仕事が多いのでは?

だらだらやっているよりもクールな頭で考えた方がいい仕事や根本的に見直せば実はしなくてもいい仕事がザクザク出てくる可能性があるのでは?

日本のホワイトカラーの労働生産性の低さはいつも出てくる話ですが、働いている人たちが労働に対する価値観を変えないと・・・
意識の問題だから、法律をいじってもすぐに変わる問題ではないでしょう。

だからこそ、いろんな考え方を仕入れて、考えなければ・・

コメント
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