本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

経営者の視点に欲しいもの(労働相談を経験して)

2010-06-06 12:10:23 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
6月4日福岡市天神で労働相談会を開催し、4月に関連部署に異動して初めて本格的に相談者として相談者からお話を伺いました。
・・・もちろん最ベテランの職員とペアでの対応です!

労働相談を経験して感じたことを書いてみます・・

ビジネススクールで学ぶことは経営者サイドの視点に立っています。・・・当たり前ですが・・

従業員というワードが出てくる際もいかに動かすかという話で従業員側から見ることはほとんどなかったと思います。

でも企業(あるいは事業)戦略を考える際に経営者があたかもコマのごとく考える従業員も一人ひとり生身の人間です。

経営者は従業員が一定レベルの能力を発揮することを前提にプランを練っていきますが、
従業員がその能力を発揮できなければ経営者が思うようなプランは実現できなくなります。

思うに昔、人はいまの機械がやっている仕事をしていた(機械の性能が上がって人がしていた仕事がどんどん機械に置き換えられています)。

すなわち単純な労働で、その人のしていることは他の人と置き換え可能でした。

しかし、いまそういう単純な仕事が減って各自が持つ能力をフルに発揮しなければならない仕事が増えています。
機械に置き換えられない仕事が残り、それが人間に与えれてます。

従業員が持っている能力を最大限引き出すためには、どうすれば自分がその仕事を達成できるかとかできるだけいい結果を出したいとか、従業員のモチベーションが重要な要素になります。

従業員が単なるコマではなく、自律的に動く存在であって企業の事業が動き、会社が元気になるように思うのです。


でも多くの企業経営者は従業員の能力を「引き出す」という発想はしていなくて、(給料もらっているから)「できて当たり前」って考えているようです。

従業員がモチベーションをもって自分の能力を引き出すべきところを会社が従業員の能力を強制的に引き出そうとしても難しい・・

単純労働であれば機械の前に立たせればよかった、強制をすればよかった。
でも従業員の創意工夫が必要な仕事ならば従業員の気持ちが入らなければいい仕事はできない・・

組織論や人材育成、人事管理からもう一歩踏み込んで従業員の心理、モチベーションを活かした経営についてもっと考えてもいいのではないかなあと思うのです。

ところで労働問題の解決方法についても現状でいいのかと感じました。ボチボチ書いていきます。

コメント
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