本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

マザーハウスカレッジ・・若い方の起業について考えた

2010-06-09 09:12:30 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
6月8日、マザーハウスカレッジに参加いたしました。

結構セミナーに参加していて、何かセミナーマニアみたいですが、一応それぞれ目的ありのつもりです。

マザーハウスといえば、ソーシャルビジネスという位置づけがされていて、信者的信奉者もいらっしゃるように感じます。

今回の福岡の開催に副社長の山崎さんが来ておられました。・・マザーハウスカレッジは各地で開催され、今回は5回目だそうです。
メインスピーカーが農業周りのビジネスを展開され、ベンチャー起業家として有名な株式会社クロスエイジの社長 藤野直人さんでした。

若者に有名なこの二人が揃えば、当然来場者は若者だろうと予想して会場に参りましたら、まったくそのとおり、すっかり浮いてましたので、隅でひっそり座ってました。

しかし、19時から21時時間帯に会場いっぱいに若者が集まっており、皆さんしっかり勉強しているんだと驚きました。

講演内容は、ビジネスモデルは既に知っていましたので、いかに情熱を持って周りを巻き込んでいくかという話を楽しく聴かせていただきました。(年をとるといろいろな経験が邪魔をして感動をする機会が減ります)

質問の時間をとても期待したのですが、起業HOW TO的な質問が多く、それだけ起業を真剣に考えているということなんでしょうが、ベンチャー的な事業を目指すなら、人とは違うことをしなければいけないはずで、まず回答を見つけて・・という姿勢で大丈夫かあ?と心配になりました。

月々の給料をもらって過ごしている身からすると、経営者は大きなリターン(金銭的なものに関わらず)のためにリスクを背負っているのであって、経営者もサラリーマンも人生をかけて過ごしているのは同じだと思っています。

だから起業に向かない人が無理に起業をしなくてもいいんじゃないかなと思います。
ベンチャーばやりだけれど、ベンチャーで大きく稼げる人なんて一握りなんで、日本中ベンチャーだらけになってしまったら、それこそ日本のGDPは萎んでしまうわけで、ビジネスセンスのある方がきちんと企業で働くということも大事なんで・・

人生なんて一度しか経験できないわけで、経営者の経験とサラリーマンの経験のどっちがいいか比較できるわけがない。

サラリーマンをしていて経営者になった人が「サラリーマン」という言葉で語っても、それはその人が働いていた社のその人の経験に過ぎません。会社の規模や経営状況、働いている年齢、その他もろもろ。それこそ一人として同じ経験はないはず。

なんでちょいと成功した人が一般論で言われている「サラリーマン」あるいは「会社」批判を聞いて、若い人が安易に起業を目指して欲しくないし、「勤め人」を低く見て欲しくないなあと思ってます。
ちなみに私の中ではこんな語り口をする偉そうな人はどんなに立派なことをしていてもあっという間に「つまんない人」に仕分けされます。(まあ私がどう思おうとどうなるもんでもありませんが・・とりあえず世間一般の一人として・・)

※ 最近サラリーマンって聞かないね。女性もいるからサラリーパーソン??→ビジネスマン でもビジネスマンって会社員?

それから今回感じたこと・・大学の教授がファシリテートするのは無理になってきているのではないかということ。

専門知識を持ったかなり年上の方が場を取り仕切る。それは、下手すれば上から目線と決めつけになってしまいます。
そうすると意見を出しづらいし、ファシリテーターの考えに引きずられてしまう。

会場の多様な意見を引き出すためには、ある程度専門知識を持つことが前提ですが、まだまだ自分もその場から学びたいと考えていて、会場と共感したり逆に疑問を感じたりする柔軟な人の方がいいのかも。

せっかくたくさんの人が集まるから、会場を活かさない手はないですね。

コメント
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