本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「三国志」吉川英治著

2010-06-13 22:12:23 | 本・雑誌、読書
中国「魏」「呉」「蜀」三国の衰亡を書いた中国の歴史物語「三国志演義」を基に、
吉川英治の世界で描かれた歴史小説です。

本当にこの時代を知るためには正史の「三国志」から入らないといけないでしょうし、
物語は原著「三国志演義」から読むべきなのかもしれませんが、
吉川英治氏の巧みな文章にどっぷり漬かって8巻読了です。

才能があっても為政者と合わなければ、用いられることがなく、場合によってはいとも簡単に殺されてしまう時代。
人材が綺羅星のごとく揃っていても、時代の流れと合わなければ天下を取ることができない。

才を活かし努力をしつつ、人知ではどうすることもできない運命があることも受け入れて、国を作って行く人々。

三国志がビジネス書などでよく取り上げられる理由がわかります。

物語ながら、このようなこともあっただろうと思うと、
才がある人さえ、報われないのであれば、ましては凡人は・・と思ったり、

志だけでは動かせない世の中と時代の流れに翻弄されざるを得ない農民たちは、農民を庶民に置き換えると
いまの時代も同じだなと考えたり・・

この本に没頭してしまうと、重々わかっていたつもりでも、ちょっと人生観が変わってしまいます。

ところで本つながりで

昨日登録した「ブクログ」を一日で退会しました。

自分としては本を整理したかったのですが、ウェブでの共有機能が高かったのですね・・

事前リサーチ不足ですが・・

私にとって読書は趣味ではなくてツールです。(といいつつ無趣味なので趣味欄は「読書」ですが・・)

どんな本が読まれているかは知りたいけど、自分の読書をオープンにしたくはない・・
日頃から人間たるもの社会に貢献すべきと思っているのですが、読書だけは別物です。

でもブログではいままでどおり拙い読了感を書こうと思っています。
結局、そこで読書傾向を公開しちゃっているんですが・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする